5月31日(金曜) 夜
このまえ見つけた選挙の看板。
「かに」さんなのは分かるが、この色使いは狙っているとしか思えない。ごちそうの「カニ」である。
カニのおいしさに乗じて得票を多くしようという魂胆なのだろう。こういったセコい議員にはシンパシーを感じるが、さて投票するかといえばまた別問題である。というか、「カニに乗じて〜」という発想はカニカマボコと同じだろう。
カニカマボコ議員めが! って何が? 永遠が。 太陽に溶け込む。
−−−
週末なので、いつもの酒屋でちょっと多めに発泡酒を購入。
すっかり常連客になってしまったせいか、店に行くたびに主人が「耳より情報」を教えてくれるので閉口している。以前の日記に書いたが、発泡酒の新製品を発売前日に「こっそり」売ってくれたのもこの主人である。
今日も案の定、「これは秘密なんやけどな」と前置きしてから教えてくれた。
「来月中旬くらいにアサヒから135円の発泡酒が出る予定なんですわ。なんでも缶に広告を載せて5円安くするんだって。お客さん、楽しみにしててよ!」
親切心はありがたいが、こんなこと言われても、いったい何をどうしろというのだ。ぼくにできるのは、ただ「楽しみに待つ」ことのみ。あー気が抜ける。
そういや、主人がぼくに教えてくれるのは発泡酒の情報ばかりだ。
5月30日(木曜) 夜
ぼくは強迫的なところがあり、いつも「なにか大切なコトを忘れてるんじゃないか」と思ってしまう。
それで今朝も、「なにか大切なことを忘れてるんじゃ…」という観念にとりつかれながら出社したわけですが。
会社に着いてから蒼ざめた。今日中に提出しなくちゃならない書類を持参し忘れたのだ。忘れないようにと思って机の上に置いておいたのだが、「なにか大切なことを忘れてるんじゃないか」に意識が集中した結果、書類のことがすっかり頭から消えてしまったんである。
ぼくは有言実行タイプだな、とつくづく思う。
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とあるWeb日記をいつも楽しく読ませてもらっている。
不定期更新のサイトで、数日に1回とか週に1回とかいう更新ペース。なのにいつも毎日分が更新される。つまり、数日分の日記を一度にまとめ書きしておられるのだ。
ズボラなのか律儀なのかさっぱり分からず混乱しています。律儀なサボリ屋というか、サボリがちな律儀屋というか。
5月29日(水曜) 夜
いつも会社帰りに立ち寄っている酒屋で、3日連続して万札で買い物するはめになった。
服を買ったり、会社の経費を立て替えたりといった出費が続いたせいで、酒屋に立ち寄るときに「万札しか財布にない状態」が続いてしまったのだ。そのたびに、奥の部屋に千円札の束を取りにいく主人。3日目の今日はさすがに怪訝な顔をされた。
毎日、万札で買い物。よほどの大富豪と思われたか。
でも買ってるのは発泡酒と缶チューハイ。いずれも140円なり。
そういや酒屋の主人はぼくの万札をしげしげと眺めていた。ニセ札の両替を疑っていたのかもしれない。発泡酒で。
「偶然が恐ろしいのではない。偶然が重なることが恐ろしいのだ」
−−−
残業で遅くなったためラーメン屋で夕食。
近頃のレンゲは柄に切れ目が入っていて、ラーメン鉢に引っ掛けられるようになっている。こうすればレンゲがスープに浸ってしまう心配なしに、食事に専念できるという寸法である。ぼくはこのアイデアを、「酒の発明」と並ぶ人類の2大発明だと思っている。
だが、この店のレンゲはなんだ。切れ目が申し訳程度なのは許すとしても、問題はその位置。こんな端っこについていても、柄の部分がほとんどスープに浸かってしまうじゃあないか。
おかげで始終、緊張しながらラーメンを食いました。味を楽しむ余裕など皆無。
さてはこれが狙いだったのか。レンゲ陽動作戦。
5月28日(火曜) 夜
会社で自社のPRホームページを作ることになったらしく。
どういうわけかぼくも「ホームページ作成委員会」に入れられてしまった。飲み会の席で以前、ホームページを作ってることをうっかり喋ってしまったのがいけなかったようだ。
サイト名などは言ってないので、Otearai Web の存在は悟られてないはず。だからこそ作成委員会に加えられたんだろう。まったく口は災いの元である。
それで本日、第一回の会議が開かれたのだが、開口一番アドバイスを求められた。なにしろ全員が素人軍団なので、唯一ページ作成経験のあるぼくがサイト製作のノウハウを述べるはめになったのだ。
読者のみなさんならご周知のとおり、ぼくにはノウハウも技術もなにもない。なにしろ向上心がないので、開設以来ずっと「現状維持」している体たらく。いったいなにを喋れというのか!?
でも黙ってるわけにもいかないので、知っている限りのテクニックを余すところなく述べておきました。
すると上司たちは口々に「なるほど!」「さすが経験者だねェ!」。
…というわけで、このままいくと我が社のホームページは、「背景色と画像を使った、左右に余白があるサイト」になる予定です。
さっそく先が思いやられる。
5月27日(月曜) 夜
パソコンを持ってない知人を馬鹿にしたら、携帯電話を持ってないことを逆に馬鹿にされました。
反論できずくやしい。
−−−
職場のA君は、同僚の女性Bさんに片想いをしている。
そんなA君が今日、社員食堂に食券を持参し忘れて困っていたら、たまたま居合わせたBさんが手持ちの食券を貸してくれたそうだ。憧れの相手モノを借りれてガッツポーズのA君。よほど嬉しいのか、あまり親しくないぼくにまでそのことを報告しにきたのだった。
くわしく話を聞いてみたところ、A君いわく「このチャンスをなんとか生かしたいんだ」。向こうの電話番号もメールアドレスも知らない現状だけど、食券の返却をきっかけとして、なんとかお近づきになれないものかと画策しているらしい。
ぼくもなんとか力になってやろうと、いくつかの方略をアドバイスしておきました。
やはり一番確実なのは三番目の案だろうか。「キミから借りた大切な食券だから2人きりになれる場所で返したいんだ」なんてってラブホテルに連れ込む。あとはもう、書くのもはばかられるような食券プレイへと昇りつめるのみである。
A君にはどうかがんばってほしいと思う。 でも、これで本当にうまくいったらキレる。
5月26日(日曜) 深夜
第二次大戦中のパイロットに次のようなエピソードがあったらしい。
コクピットのすぐ横をずっとついてくる虫が気になるのでつかんでみたら銃弾だった。
飛んでる銃弾を手づかみするなどあり得ないと思われるかもしれない。
が、戦闘機の時速はおよそ1000Km。機関銃の時速は1500〜2000Kmだから、速度が遅くなった銃弾が戦闘機とシンクロすることはあり得るだろう。どちらも同じ速度で移動してるんだから、相対的には「止まっている物体」なのだ。
考えてみれば我々はみな、地球の自転にともなって、宇宙空間に対して時速1000キロ以上で動いていることになる。このことを今一度、再認識すべきなのかもしれない。
まるで空中給油のような迫力。ぼくたちは皆、こんな偉業を日々なしとげているんだ。
こう考えると、初めてのセックスで「そこはお尻の穴…」なんて言われる男がいるのも当然である。時速1000Kmなんだし。
ついでに、ぼくが職場で書類の記入位置をよく間違えるのも大目に見てほしい。
5月25日(土曜) 深夜
部屋で一人、ワンカップ大関飲みながら更新してます。
老人になっても、20歳代のライフスタイルを変わらず続けられそうな予感。
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休日なので久しぶりにトイレ掃除。
バスマジックリンを便器に流し込んでゴシゴシしていたら、急に便意をもよおした。まだ掃除は終わっていないが、いま流すとマジックリンがもったいない。で、そのままの状態で便座に座ってコトにおよんだところ、「お釣り」を派手に浴びてしまった。
ぼくのアヌスはマジックリンまみれ。うわー。
あわててズボンとパンツを脱ぎ捨てて風呂場に直行。下半身だけハダカでシャワー当ててる姿だけはだれにも見られたくないと思いました。
ひょっとすると尻毛が脱色してしまったんじゃないだろうか。「髪は黒いのに尻毛はブリーチ」、これはちょっとマズいだろう。
いやまァ、だれかに見られるようなシチュエーションなどありそうにないので別にいいんですが。ちぇッ。
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さて本日、某企業の連載コラムが更新されてます。
今回のテーマは「いまどきの京33間堂」。京都の観光名所である、三十三間堂を訪れてみたレポートです。
基本的にぼくは斜に構えないと気がすまないので、こういう「まっとうな名所」はちょっとつらかったです。なんとかヒネクレようとしてる無理矢理さを嗤っていただければ幸いです。
ちなみに、コラムの本文2枚目に三十三件堂のパンフレットを掲載してますが、自分の手を一緒に写し込んでるのは著作権対策のつもりです。パンフレットの画像をそのまま使うのはダメだけど、「パンフレットを見てる自分」を掲載するのはOKらしいので(松沢呉一が紹介してた)。
よろしければご覧ください。
5月24日(金曜) 深夜
最近、となりの部屋からアエギ声が聞こえてこないのでつまらない。
毎日のように聞こえてた頃は悶々とさせられっぱなしで立腹していたのだが、こうもご無沙汰されると、どうも物足りない気分になってくる。というか実は、BGMとして楽しみにしていたところもあるので、是非とも復活してほしいのが本音なんである。
あの懐かしのサウンドをもう一度! プリーズ!
気になってときどき壁に耳を当てていたら、だんだん事情が分かってきた。どうやらカップルの仲が険悪になっているらしく、ヒステリックな怒鳴り声が聞こえてくるのだ。「ほっといてよ!」「いい加減にしろ!」「なによっ! 自分勝手なだけじゃない!」「もういいよ!」。
ああ、ケンカはやめようよ! お互いに気持ちをくんで理解し合おうよ! 感情的になってばかりじゃすれちがいが大きくなるだけ! 相手がなぜ苦しんでいるかに目を向ければ、きっと解決の道が開けてくるはず! はやく仲直りして、ラウドなアエギ声を聞かせておくれよ!
…こんなに親身になって他人の幸せを願うのは人生初めてで、ちょっと戸惑っております。
他人の幸福は蜜の味。オレって実はいい人なのかも。
5月23日(木曜) 深夜
会社帰りに飲みに行ってて、お開きになったのが1時。
帰ってからじんまりとセルフ2次会をしようと思ったんだけど、酒屋はすでに閉店。おまけに自販機も深夜なので販売中止になっている。まァ今日はしかたないか。
…と思ったんですが、帰宅してからつい、自転車で遠くの酒屋まで酒を買いにいってしまいました。
「帰宅後の酒は別腹」
自分で思いついたくせに名言のような気がしております。酔ってる証拠だ。
5月22日(水曜) 夜
職場でデスクワークに励んでいたら蚊がプーンと飛んできた。
刺されてはたまらないので、激しく手足を動かして追い払っていたのだが、机ひとつ隔てた上司は素知らぬ顔。
人が困ってるのにまったく冷淡な上司である。で、「蚊がいたんですよ!」と訴えたところ、「へー。そうだったんだ」と流されました。
ってことは、ぼくは何ごともないのに激しく手足をくねらせながらデスクワークをしていると思われていたのか。というか、それを見ても何の違和感も抱かなかったのか。
自分がどういう人間に見られているのかを垣間見た気がしました。日常にひそむ深淵。
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勤務先のプレゼンテーション発表会を聴いていたら、激しく居眠りしてしまいヒンシュクを買った。
昨夜、ひとりで夜遅くまで飲んでたのが悪因と思われる。「明日は同僚が発表者だからオレは聴いてるだけでいい」という安心感もあって夜更かししていたのだが、その結果が居眠り。今回の件は本当にいい教訓となった。
自分が発表者のときこそ前日遅くまで飲んでもいいのだ。緊張して居眠りなどしないだろうから、いくら寝不足でも大丈夫である。
奇しくも明日はぼくが発表する日。今夜こそ気兼ねなく夜更かしします。
5月21日(火曜) 夜
夕食後の洗い物も放置したまま、持ち帰りの仕事をしているところです。
…と書くと仕事熱心なようだけど、そういうわけでもなく。
家に帰ってまで仕事するのはイヤでたまらない。でも明日までに仕上げなければならない。ここで面倒な洗い物を放置しておくと、洗い物から逃避するために、がんばって仕事に励めるという按配である。
ちなみに、このプチ日記はいつも寝る直前に書いている。日記書くのがイヤでたまらなかったら、毎日でも持ち帰りの仕事に励めるところだけど、絶対そうはならないのが難儀なところだ。
持ち帰りの仕事がある日はプチ日記を書くのが楽しくてしかたがない。
人生を楽しくする秘訣はイヤな作業にあるのかもしれません。改めて仕事に感謝。
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全然関係ないが、小学生の頃、テレビの視聴率には全国民の視聴状況が反映されると思っていた。
だから、きらいな番組は絶対に「チャンネルを踏まない」よう細心の注意を払っていた。少しでもその番組を見てしまうと視聴率が上がってしまい、同じ時間帯に放映している好きな番組(ドリフとか)の存続にかかわると懸念していたのだ。
当時の我が家はチャンネル回転式の旧型テレビだったので、きらいな番組のチャンネルが合わないように、いつも超高速でガチャガチャガチャ! おかげでチャンネル部がもげてしまったほどである。
「人口一億人中の一人」と自覚していたにもかかわらずこの情熱。
それから時が発つこと十余年、選挙には一度しか足を運んだことがありません。この違いはなんだ。
5月20日(月曜) 夜
ある本を読んでたら、こんな単語が。
ポジティブではなくポズィティブ。
いやまァ、このほうが英語の発音に忠実なのだろうし、間違いじゃあないんだろうけど、なんともなんだか。この著者は、テレビはティーヴィー、ビタミンはヴァイタミンヌと表記するんだろうか。読んでても引っかかってしかたがない。
関係ないけど、以前、小洒落た個人サイトで次のような文章を見つけたことがある。
今日みたいな天気のいい日は、お気に入りのカフェでカプ・チーノを飲むのがわたしの日課。
カプ・チーノはなにか違うんじゃないか。スパ・ゲティー、カク・テル、 シャン・デリア。
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お知らせ:
最近、ぼくのメールアドレスを語ったスパムメールが存在するようです。が、ぼくからHTMLメールを送ることはないし、英語の件名のメールを送ることもありません。ウイルス対策はしてるので、ランダム送信もないはずです。
こういうメールはぼくが送信したものじゃないので、安心して開いてください。…いや、そうじゃなくて。
5月19日(日曜) 夜
週末だというのに、一日でボーッとしている時間がほとんどない。
ひょっとしてぼくは多忙な人間なんじゃないだろうか。
…と一瞬思ったが、一昨日、昨日と連続で10時間も寝てるうえ、昼寝まで入れていた。ヒマがあるとつい寝てしまうので、ボーッとする時間がないのも当然である。なあんだ。
くやしいので、寝るのに忙しい週末ということにしておきます。ほんと自由な時間がなくてなくて。
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先日テレビを見ていたら、石油を作るバクテリアというのが紹介されていた。
なんでも、ふだんは地中の石油を食べて暮らしている微生物なのだが、まわりに石油がない環境に置かれると自ら石油を作り出す習性を持っているらしい。
で、アナウンサーは「これは不思議なバクテリアですねぇ」「今後の石油資源確保に向けて期待が高まっています」と感心していたわけでありますが。
ぼくだって、ふだんは社員食堂でカレーばかり食べて暮らしているが、家に帰ったらカレーがないので自分で作っている(今日も作った)。上記のバクテリアと同じことじゃあないですか。だったらぼくも「不思議な生き物ですねえ」なんてってほめられたい。ちくしょう。
というか、バクテリアと同じ次元でほめられたいのかオレ。もう少し自尊心持とうよ自分。
5月18日(土曜) 深夜
昨日は飲みに行ってたので更新できませんでした。オレ定型句。
それはさておき、本日の夕食があまりにも「どうってことない」メニューだったので紹介してみます。
ひとりでこんな晩飯を食べてると、気分も大いにションボリしようというものだ。
おまけに休日でヒマなので、食事の費用を計算してみた。
合計すると277円。ガス代や調味料、ゴマ代などを含めたら300円くらいになるだろうか。けっこう贅沢してるなァと思う。
でも、居酒屋だと冷奴ひとつぶんの値段。
…とか考えてしまうぼくですが、夢は「ビッグな男」。ビッグな男になるためにはまず貯金です。
−−−
さて本日、某企業の連載コラムが更新されてます。
今回のテーマは「いまどきの京犬」。京の街でみかけた犬々を集めてみたレポートです。
ぼくは犬を飼ったことがないんですが(いままで飼ったことのある最大のペットはザリガニ)、それだけに、愛犬精神という色眼鏡なしに、客観的にレポートできたように思います。
犬好きの人には読まれたくないですが、よろしければご覧ください。
5月16日(木曜) 夜
さっき本棚を整理してたら、夏目漱石のサイン本を発見。
表紙裏には次のように書かれていた。
名倉さん江 夏目漱石 2001.12.22
ただ、漱石のサインは恐ろしいほどぼくの字に似ていた。おまけに2001年、漱石はとっくに死んでいる。謎が謎を呼ぶサイン本である。古本屋に持参すればビックリするような値がつくかもしれない。
…というか、酔っ払って自分で書いたんである。きっと。古本屋に持参すればビックリするような底値がつくことだろう。
心底なさけない気分になりました。
−−−
いま住んでいる部屋はアパートの5階でエレベーターがない。
だから、我が家を訪れた友人はみんな言う。「飲んで帰ってこの階段のぼるのツラいだろ」。
ぼくも引っ越すまでは同じように思っていたのだが、実際には全然そんなことなかった。というのも、外で飲んだ翌日はたいてい記憶がないので、階段をのぼった記憶もないのである。「気がついたらふとんで寝てた」のパターン。
こんなことなら、酔っ払ってる自分に、持ち帰りの仕事や部屋の掃除を是非やっておいてほしい。で、翌日目が覚めたら、面倒なことが全て片づいているという按配である。
酔っ払うと、こんな面倒なことは絶対にしなくなるのが唯一の問題点だけど。
酔っ払ってするのは漱石のサイン書いたりと余計なことばかり。 世の中、なかなかうまくいかない。
5月15日(水曜) 夜
上司のすすめで、勤務終了後、うさんくさげな研修会に出席。
なんとかスキルトレーニングとかで、ようするに対人技術を高めようってな趣旨らしい。で、しかたなく参加してきたのだが、顔を出してみておどろいた。
席が円陣に用意されていて、用意されているプレートに自分の名前とシンボルマークを描いて自己紹介しろというのだ。うわあ。
しかたなく言われるままに名前を書き、シンボルマークを描き終わったところで後悔した。ぼくはホタルイカが好物なのでイカの絵を描いたのだが、サラッと描いたら下記のような絵になったのだ。
これではまるで陰茎ではないか。シンボルマーク=陰茎。マズいことになってしまった。
そうこうしてるうちに自己紹介の順番が回ってきて、「このマークはなんですか?」と尋ねられた。が、すっかり動転していたぼくは持病の吃音(どもり)が出てしまって、「い、い、い、い…」。
「このままではインケイのイだと思われてしまう」とさらに焦った結果、渾身の力をこめたデカい声で「イカッ!」。会場に響きわたる声で「イカッ!」。どうみてもヤバい人である。
おかげでその後、司会者がぼくを指名することは一度もありませんでした。よかった。
スキルトレーニングを受けるたびに、こうして対人恐怖が加速する。「本当の自分探し」は順調に進んでおります。
5月14日(火曜) 深夜
久しぶりに牛肉のステーキをたらふく食って美酒を飲んだら、疲れてフラフラになってしまいました。
ステーキといっても近所のスーパーで買った、300グラム300円の特売品なんですが。美酒は発泡酒1缶。
「牛肉のステーキ」なんて書きかた自体、なんだかいじらしくて情けない。
というわけで、眠くてたおれそうなので、今回はこの辺にて失礼します。
あと本日、ダジャレで「空腹の王子さま」と連発してた同僚にはんなりとした殺意を抱いたことを申し添えておきます。
5月13日(月曜) 夜
ここ数日、朝の通勤電車で他部署の社員と顔をあわせるようになった。
職場では会釈しあう仲なのだが、こういう中途半端な知り合いが一番気まずいのは周知の通り。いつも同じ車両に乗っているので、どうしても出くわしてしまうのだ。
で、おたがいに軽く会釈して他人のふり。10分強の通勤電車が地獄の長さに感じるひとときである。
このままでは身が持たないので、今日は乗る車両をひとつずらしてみた。そしたら、またもや例の社員と鉢合わせした。相手も同じことを考えていたのだ。うわー!
今までと同じように、軽く会釈して他人のふりをした。
−−−
…というわけで、あまりの気まずさに憤死しそうになりながら考えた。
ぼくは明日からどうすればいいんだろう。
さらに別の車両に変えたい衝動にかられるが、敵も同じことを考えていたら、まるでコントのようなことになってしまう。ここはひと踏ん張りし、根負けした相手が別の車両に移るのを待つほうが得策かもしれない。
でも根負けするタイミングがまた同じだったりして。想像するだけで恐ろしい。
5月12日(日曜) 夜
大きめのポスターを買った。
ぼくが最も愛するバカ映画の一つ「スパイナルタップ」のポスターである。"Nagurator"の原型的存在。
で、せっかくなのでフレームに入れて部屋に飾ろうと思ったのだが、額縁屋に行ってもピッタリのサイズのものが見つからなかった。そこでオヤジさんに頼み込んで、大きめのフレームに縁取りしてもらいました。
普段は印象派の油絵とかばかり扱ってる額縁屋にこんなバカなポスターをお願いするのはちょっと恥ずかしかったです。オヤジさんの怪訝な顔が忘れられない。
でも、やってもらって大いに満足。
−−−
最近、スパムメールの量がいよいよ多くなってきた。
たいていは英語のメールなのだが、いきがってタイトルを音読してしまう癖をなんとかしたい。一人でパソコンに向かいながら「エンハンス・ユア・セックス・ラーイフ!」だの「グッド・ビジネース!」だのとつぶやいてるオレ。
でも、たまに"over 1000000 members"なんて単語が出てくると、数字を読めないのでしょんぼりする。勝手に「オーバー・メニー・メンバーズ!」とか言い換えたりして。こっそり。
5月11日 深夜2
おっと。久しぶりのビールに興奮して忘れてました。
本日、某企業の連載コラムが更新されてます。
今回のテーマは「いまどきの京市場」。まことにアリガチな感じですが、内容のほうもアリガチなのでご安心ください。観光ガイドなどには決して紹介されない、まことに地味な京都の商店街たちを取材してきたレポートです。
よろしければご覧ください。こんなので一日に2回更新した気分になってます。
5月11日(土曜) 深夜
発疹がおさまってきたのでビール少々。
一週間ちかく飲んでないので少量で酔っ払うかと思ったら、そうは問屋がおろさなかった。缶ビール2本じゃあ全然もの足りません。
ところで、こういうときの「問屋」ってどんな問屋なんだろう。なれるものならなってみたい。
−−−
ミュンヒハウゼン症候群という病気を本で読んだ。
ようするに心の病の一種で、仮病を使って病院への入院を繰り返してしまう人々のことを指すらしい。
仮病といっても生半可なものではない。たとえばガラスの破片を大量に飲み込んで食道や消化器を傷つけたりと、病気になるためには手段を選ばないのだ。さらには腹痛を訴えては何度も手術を繰り返す人たちまでいるという。
なんのためにこんなことをするかといえば、理由はいろいろあるとしても、ひとつには「病気になれば医者にかまってもらえる」というのがあるらしい。さみしくてたまらない人たちも、病気にさえなれば手厚い看護を受けてホクホク気分になれるのである。
なんと莫迦げた真似を、といいたくなるかもしれないが、これは犠牲になるのが自分だからまだいい。ここでぼくが思い出すのは数年前の事件。難病と闘う我が子をけなげに介護し続ける某女性がマスコミに取り上げられて悲劇のヒロインになったのだが、実はこの女性、我が子の点滴に排泄物を混入して高熱を出させていたのだった。
これは当時、「代理人によるミュンヒハウゼン症候群」と呼ばれていたように記憶している。自分がガラス飲んだりして痛い思いをするのはイヤだから、我が子にウンコを点滴する。したらば、我が子に付き添って医者と一緒に過ごせるばかりか、「難病の子どもを持つ母親」としてチヤホヤされるようになる。ホクホク気分+ひょんな栄光。こりゃあやめられまへんなァ!!
えー。今回ぼくがなにを訴えたかったかというと、けっきょくは「栄光の陰にはウンコあり」ということでした。ポクポク。
5月10日(金曜) 深夜
知人のS君宅にはよく間違い電話がかかってくるそうだ。
それも家をあけてることが多いから、たいていは留守電に入っているとのこと。たとえば先日は、次のようなメッセージが残されていたという。
「お母さんです。○○子、元気にしてるかい? あとこの前の話だけど、ワープロで知り合った男の人とお付き合いするのはやめといたほうがいいと思う。ニュースでもいろいろ聞くし、お母さんとても心配です。気をつけてね」
お母さんの切実な言葉が娘に伝わることはない。
というか「ワープロで知り合った男の人」ってなんだのだろう。ワー友。お母さんはなにか勘違いしてると思います。
それともワープロ教室でナンパされたのか。
−−−
さっきぼんやりテレビを見てたら、「おりものの街スコットランド」というナレーションが聞こえてきた。
ほとんどの諸氏はとっさに、「分泌物で股布を濡らした女性たちが行き交う夢の街」を連想したことと思います。
って、ぼくだけですか。そうでやんすか。協和織物大岩。
5月9日(木曜) 夜
毎晩オレンジジュースだと飽きるので、今夜はアップルジュースでキメております。
こう考えると、ビールはよく飽きずに飲み続けてきたなと思う。これからも飲むけど。
−−−
いま住んでいるアパートのドアには、来客を確認するための「のぞき穴」がついている。
来客など皆無に近いぼくには不要なシロモノなのだが、穴があるとのぞいてみたくなるのが人間の性。廊下で足音が聞こえたりすると、つい意味なく穴から外をのぞいてしまうわけです。
すると案の定、同階に住んでる女性が見えたりしてドキドキする。考えてみれば単に廊下を歩いてるだけなのだが、「こちらの存在を知られることなく相手を見ている」というのがドキドキするのだ。いよいよ変態である。
しかし、ここでふと思う。逆に言えば自分が廊下を歩いてるときだって、多数の穴からいっせいに「視姦」されてるかもしれないではないか!? まぬけ面でポンヤカ歩いている場合じゃあない。
というわけで、少し前から、アパートの廊下を歩くときは常にオーディエンスの目が気になってきたわけです。
意識しはじめた当初は緊張でガチガチになってしまい、ロボットのような歩きかたになっていたのだが、最近では少し余裕が出てきて、さりげなく髪の毛をかきあげてみたり、キメ顔でのぞき穴に視線を投げかけてみたり。
…でも、もし本当にこんな姿をのぞかれていたらと思うと心底ゾッとする。相手もゾッとするだろうけど。
−−−
ウイルスのせいか身体がダルくてしかたがないので、今日も早めに寝ます。
5月8日(水曜) 夜
発疹がおさまらないので医者に行った。近所にある「皮膚科&泌尿器科」の医院。
受付で「初診なんですけど」と申告したら、「泌尿器科でよろしかったでしょうか」と言われてちょっとムッとした。ぼくは泌尿器患者っぽい容姿なのか。それとも、いつもオドオドしてるのがいけないのか。
ふつうは「皮膚科でよろしかったでしょうか」と訊くだろう。
−−−
診察してもらったところ、「こういう病気は身体の抵抗力を保つことが一番大切だからね」と前置きのあと、注意点をいくつか受けた。
というわけで、今後しばらくは「ノンアルコールで11時就寝、三食きっちり」という生活を送る予定です。筋金入りの自重、さしずめ「ハードコア自重」である。まさかこの歳になってハードコア宣言をすることになるとは思わなかった。
あと、抗生剤や抗ウイルス剤、かゆみ止めなどいろんな薬を処方されました。一日に8錠もクスリを飲まなくちゃいけないのでチョット嬉しい。これで少しでも食費が浮くといいんだが。
…では、そろそろ就寝時刻が迫ってきたのでこのへんで。
5月7日(火曜) 夜
今週は自重してアルコールを控えます。今夜もオレンジジュースで寝ジュース。
というのもGW中、連日朝まで飲んだりしていたので、身体の免疫力が低下してエラいことになっているのだ。ヘルペスは出るわ、アトピーの部分が菌に冒されて無数の発疹が出てくるわ。
後者は「とびひ」と言われる症状で、ふつうの人なら感染しないようなありふれた菌が皮膚上で繁殖してしまうらしい。おかげで首のまわりには赤い発疹が無数にブツブツ。うわーキモチワルイ。
患部をさわると発疹が拡がるのでいけないのだが、ブツブツした気色悪さを確認するためについさわってしまう。おかげで今も、不愉快な仲間たちは順調に増え続けております。
ぼくのような虚弱者が無頼派みたいな真似をするもんじゃないなと反省。頬がこける前に体中がブツブツになるようでは、退廃の美学もへったくれもありません。
でも抗生物質を内服し続けてるせいか、ウンコの色だけはブラックです。硬派っぽくてちょっとシブい。
−−−
というわけで、今夜は早めに寝ることにします。
一週間も飲まないなんて、生まれて初めてのような気分。
5月6日(月曜) 夜
今夜はさすがにアルコール抜き。なにもないとさみしいので、オレンジジュースを飲みながら。
スクリュードライバーだと思って飲むとけっこうイケる。というか、味だけならジュースのほうがおいしい。
−−−
最近、いろいろとショックなことが続く。
先日も、ちょくちょく利用していた近所の定食屋にこんな通知が張り出された。
カレーライスはしばらくお休み。ああ、どうしてなんだろう。いったい何があったんだろう。オヤジさんがカレーへの情熱を失ってしまったのか? それとも現在、実はカレー粉の値段が急騰しているのか?
こんなことで真剣に落ち込んでる自分をなんとかしたいです。
−−−
書き忘れてましたが、今週は某企業のコラムがお休みです。
その代わりというわけじゃないですが、久しぶりにプチ狂気コーナーを更新しました。いつも遅れてばかりでほんとうに申し訳ありません。そのくせ、におい嗅ぐ系の投稿や、こわい投稿は掲載を見送らせてもらいました。
この更新頻度から行間を感じていただけると嬉しいのですが…。ゴホゴホッ。
5月5日(日曜) 夜
連休も明日で最後か。なんか急激にテンションさがる。
下がったテンションをなんとか上げようと、久しぶりに占い(雑誌に付属)をひもといてみたらゲンナリした。自分の氏名の画数と誕生日の日数を足した上に、割り算までしなくてはならないのだ。こんな面倒なことやってられるか。
…と憤慨してみたものの、考えてみれば、こういった煩雑な手続きを踏んだほうが占いの有難味も増すというものだ。
たとえば「魚座=金銭運に期待」なんて言われたところで、あまりに単純すぎるというか、根拠のようなものがあまり感じられない。科学信仰まっさかりの現在、これでは万人を納得せしめることは不可能だろう。占いに信憑性を持たせるためには新たな路線を切り開くことが大切なのではないだろうか。
そこで考えたみた。
自分の血液型を定数とした微分方程式を任意に14個作成し、解(絶対値)を上位群と下位群に分ける。その解の上位群と下位群についてt検定を行う。
有意水準がp<.05以下であれば数字の「1」「2」「3」の中から好きなものを任意に選ぶ。
有意水準が.05に至らなければ、「2」もしくは「3」のうち好きなほうを選ぶ。
・「1」を選んだ人:今日は笑顔を心がけましょう。きっといいことがあるハズ!!
・「2」を選んだ人:お酒の飲みすぎに注意! 注意したら二日酔いにならないゾ!!
・「3」を選んだ人:自分の手袋を嗅いでみよう。
統計的処理さえキチンとしていれば、科学的論拠があるという典型例。血液型占いや占星術に対抗するためには、繰り返し採取したサンプルデータに基づく指標の存在が必要不可欠なのである。
5月4日(土曜) 深夜
連日で朝まで飲んでたので死にそうになってます。酒を見るだけでオエッとくる。
酒をやめるには「前日に飲みすぎる」のが最も確実かも。
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ぼくは子どもの頃から目が悪く、中学のころには視力0.1という「いっぱしの近視」になっていた。
これが勉強のしすぎとか本の読みすぎとかならカッコイイのだが、ゲームセンター通いに熱中していたせいだから世話はない。明けても暮れても目を血走らせてシューティングゲームに打ち込んだ結果、ハイスコアの上昇に比例するようにして近視も進んでいったのである。
というわけで、中2のときにメガネを作ったわけでありますが。
メガネをしてるととオタクっぽくていやなので、普段はかけず、勉強するときと授業中だけ使うようにしていた。でも、こういう使いかたをしていると、学校にメガネを持参し忘れることがちょくちょく出てくる。こうなると、いくら目をしかめても板書など全然読めず、もうお手上げになってしまうのだった。
これでは授業から取り残されてしまうと危惧したぼくは、ある日、メガネなしで近眼を克服する方法を見いだした。指を丸めて直径1ミリくらいの穴を作り、ここから黒板をのぞき込むのである。
するとピンホールカメラの原理で遠くにも焦点が合うようになる。そのぶん視界は暗くなるが、板書の文字さえ判読できればOKである。
この手法はクラスメートの間にも流行した。メガネを忘れて板書に苦労している同じような連中が何人もいたのだった。多い日だと3人ほどの生徒が、この「手メガネ」で授業を受けていたのを思い出す。
教壇で熱弁をふるい続ける先生。その眼前には「手メガネ」してる生徒が数名。
先生としても気が抜けてやりにくかったと思うが、勉強熱心だった証ということでゆるしてください。
5月3日(金曜) 昼
昨夜は飲みに行ってたので更新できませんでした。
飲み会のあと、友達一行がぼくの部屋に来る予定になっていたのだが、朝方まで飲んでいたのでけっきょくそのままお開きとなった。来客に備えていろいろと準備を整えていたのにガッカリである。
で、「いやー、ぜんぜん掃除とかしてなくて。すみませんねえ」なんて言いながら中に入ってもらうわけである。ほんの少しだけ散らかってるので、普段からそこそこ清潔に暮らしてるみたいだし、難しげな本も読んでるように思ってもらえるという算段だった。
なのに、一人で酔っ払って帰宅。
「綿密に計算して散らかした部屋」を見てたまらなく情けない気分になった。
では、二日酔いなので今から昼寝します。まことにゴールデンウイークっぽい生活。
5月1日(水曜) 深夜
今日はふつうに勤務してました。連休も小休止。10連休とかのヤツらが恨やましい。
立腹のあまり、ありふれたことしか書けません。
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いよいよワールドカップ間近ですね!
…と世間は盛り上がっているが、ぼくは自分でもびっくりするくらいサッカーに興味がないので、どうにも熱が上がらない。みんなが一丸となって突き進んでいるのに自分だけが取り残されているような、なんともいえない孤絶感を抱いております。
だいいちルールが難しすぎる。オフサイドとかペナルティキックとかマニヤックな用語を並べられても、素人にはよく分からないからますます腹が立ってくる。
こんなことならワールドカップ中継のアナウンサーをぼくが担当しようじゃないか。万人に受けいられるサッカー中継をお送りしてみせようじゃないか。
「いよいよ始まりました。おっと、ボールを蹴りました。さらに蹴っております!」
「またもや蹴っております。おー、蹴りまくりであります。今度は別の選手がまた蹴った!」
「どうやら蹴り終えたようです。ボールが置かれました。…おーっと、また蹴っております!」
こういうのならビール片手に楽しく観れるんだけどなァ。 我、サッカーとは蹴ることと見たり。