10月31日(水曜) 深夜
「寝耳に水」ということわざがある。
ご存知の通り、思いもよらないことが突然起こってビックリするという意味のことばである。
寝ているときにいきなり耳み水を注がれたら、そりゃあ飛び上がって驚くだろう(※注)。しかし考えてみれば、まったくひどい話である。寝ている人の耳に水を入れるなど、いくら冗談でもぼくはやらないし、もしやる人がいたら相当の陰湿さだ。こんなヤツとは関わり合いになりたくない。
たとえばあなたが既婚者だとして、いつものように寝ていたら突然、耳の中がゴボゴボゴボッ! と溢れ返るような衝撃で目覚めるのだ。咄嗟のことにワケが分からず周囲を見回してみたら、傍らに妻(もしくは夫)がニターッと笑いながら、「ごめんね。水…注いじゃった(笑)」。
こんなことが続けば離婚問題だろう。寝耳に水ではなく、小水石をうがつ。
ところで、外国ではどうなんだろう。「寝てる野郎の鼻にマスタードを塗る」みたいな言い回しがあるのか?
…と思って、とりあえず手持ちのリーダーズ英和辞典を引いてみたら、「寝耳に水」に対応するのは "bombshell" だった。
【bombshell】
爆弾 (bomb); 砲弾 (shell);
ひどくびっくりさせるもの, 寝耳に水のできごと, 突発事件;
衝撃的な出現で世間の注目を集める人物;
すばらしく魅力的な美女;
かたや寝ている人の耳に水を垂らす陰湿さ、かたや "bombshell" のあられもなさ。我が国の「侘び寂」精神を感じさせられますな。
※注:調べてみたところ、「寝ている間に河川が氾濫して、その轟音に飛び上がる」のが語源だとする説もあるようですが、手持ちの資料(『まんがことわざ辞典』学研刊・白石大二[早稲田大学教授]監修には「ねているとき、耳に水を入れられておどろくことから」とあるので、こちらに拠りたいと思います。
10月30日(火曜) 夜
本日のポリスマン。
ポリスマンから正面切って「たばこ捨てないで」と言われると、つい背筋が正されてしまうけれど。
よく考えたらこれって、ポリスマンの張り紙を無断で失敬してる時点で立派な犯罪じゃあないのか!? すぐに110番!!
ああ、背筋なんか正して損したぜ。
それにしても張り紙のポリスマン、自分がこんな風に使われていることを知ったらどう思うんだろう。
「身に余る光栄であります!」
−−−
そして、さらにご活躍いただくことに。
盗撮は犯罪です 猥褻物陳列罪は犯罪です 裏ビデオは犯罪です 犬のフンは持ち帰りましょう
10月29日(月曜) 深夜
週に一日は休肝日ということで、今日は深夜12時になるまで飲まないことに。
小学生の屁理屈みたいなことを未だに言っております。それも自分に対して。
−−−
月末なので、今月の料理でも。
「ピリ辛みそ炒め・美人局風」
(タカノツメの塊が突然登場します)
「変わり果てた親子の再会御膳」
(親レモンペッパー、子オムレツ)
「漫画風巻きババONおでん」
(アラレちゃんレシピ)
「ネギトロ丼わいせつ調教」
(もうこんなになっちゃって…)
「イエローカレー・嘔吐物風」
(バジルを添えるとゲロも上品に)
「香川・肱方ラーメン京都風」
(もらいものはタダなので美味い)
「豚の角煮・ネギ多め」
(これを食うと二日後に腹が出ます)
「カムジャタン・四条河原町風」
(もはや全然違う料理になってます)
「そばとトロロ卵のコラボ定食」
(コラボ定食って当たり前)
「豆腐半額デーの麻婆豆腐地獄」
(自慢ですがガメラ級に旨いです)
「昨日の残り物のマーボー丼」
(一日たつと一層旨いゴジラ級!)
「まかないの納豆チャーハン」
(まかないもクソもないんですが)
「千切りキャベツスペアリブ添え」
(圧力鍋を使うために作った一品)
「ぽんこつラーメン野菜炒めのせ」
(野菜炒めをのせるとゴージャスね)
「頂き物の金平ごぼう、その他」
(実はこういうのが理想の食卓)
…時折、「どうして食事の写真ばかりアップするんですか?」と訊かれるんですが、自分が読みたいものを書く! という方針でいくとこういうコトになってしまうんでありまして。他人の食卓はなんだかとても興味深い。
「作った食事はなるべくアップして公開すべし」、文豪ゲーテの言葉です。ウソですが。
10月27日(土曜) 深夜
少し前に結婚した同僚S氏が、いよいよ一戸建ての家を買う計画を立てている(S氏のことなど露知らない読者の皆さんにとっては、ちっとも「いよいよ」じゃないだろうけれど、それはさておき)。
いろいろと物件を見て回ったS氏。職場の近くにいい建て売りを見つけて、夫婦で「ここにしよう!」ということに決まった。…のだが、このことを親に報告したところ、猛反対されたのだという。
「そんな高額な一戸建て、ちょっと分不相応すぎると思うわ……」
だったらどの程度の物件だったらいいのか? とS氏が不動産誌を見せながら親に訊いてみたところ。
夫妻で選んでいた家よりも高額な物件に目をとめて、
「これなんかどうや? このくらいの値段出したら、しっかりしてるからずっと住めるやろうからなァ……」
親が何を言ってるのかワケが分からないまま、物件の情報をよく見てみたら、そこはS氏の実家のすぐ近くだった。
S氏のご両親はきっと、いずれの言葉も本心でおっしゃっていたのだろう。我が子をすこしでも近くに住まわせたいという思いは、認知までをもゆがめてしまうのだ。
さしずめ現代の分かりやすい怪談ですな。ぼくのほうからは、移動可能なテント生活を送るようにと進言しておきましたが。
10月26日(金曜) 深夜
知人の女性Aさんが先日、仲間内の合コンに呼ばれて顔を出してきたらしい。
で、そのなかに態度がデカくて苦手な感じの男性が一人いて。おまけにその彼と向かいの席になってしまい。
Aさんは嫌だなァと思いながらも適当に話を合わせていたところ。
Aさん:「どんなお仕事されてるんですか?」
男性: 「電通に勤めてます」
Aさん:「電気関係のお仕事ですか?」
男性: 「……」
これって、「東京大学の出身です」と言われて「東京のほうにある大学ですか?」と訊いてるような感覚だと思うのだが、まァ、これはこれで悪くないような気もしてくる本日でありました。
10月25日(木曜) 深夜
ようやく東京から帰ってまいりました。
ここしばらく東京に出向く機会が多いので、東京での過ごしかたが自然と身についてきた。東京プロフェッショナル。我ながら誇らしい。
…というわけで本日は、私なりの東京スタイルを『プロフェッショナル〜仕事の流儀』風に紹介してみたい。
−−−
東京には品川や池袋など、巨大な駅が数多く存在する。そのうえ駅構内にさまざまな店舗が入っているから、いま自分がいるのが駅の中なのか外なのか分からず混乱状態に陥ることがある。既に改札を出ているのか、それともまだなのか? 考えれば考えるほど己の判断に自信がなくなってくる。
改札を出ているのか、それともまだなのか? 判断を迫られたとき、私には必ず行うひとつの流儀がある。
「自分が切符を持っているかどうかを確認する」
今回も私は、切符を確認した。財布の中に存在していた。…今いるのは改札の中だ! 出なくてはいけない!! 出るのみ!!
そして改札に到着。東京にはPASMOという、切符をかざすだけで通過できるシステムが普及している。利便性の上では好ましいのだろううが、PASMO専用の改札であることに気づかず、普通の切符を入れようとしてそのまま進入してしまうことがある。このままでは通れない。
PASMO専用の改札であることに気づかず進入してしまったとき、私には守り続けているひとつの流儀がある。
「判明した時点で引き返す」
今回も私は、そのことが判明した時点で引き返すことにした。そう、普通の切符用の改札を通ればいいのだ! あとは通るのみ!!
なんとか改札は通ったものの試練は続く。地下道はどこも光景が似ているから、何がどこにあるのか皆目分からない。知人と待ち合わせしている○○書店も、いったいどのあたりにあるのか見当もつかない。果たしてどっちに向かって歩くべきなのか?
地下道で待ち合わせ場所の方向が分からなくなったとき、私にはこだわり続けているひとつの流儀がある。
「とりあえず地上に出てみる」
今回も私は、とりあえず地上に出た。すると眼前にビックカメラが見えた。そうだ、あの角を曲がればいい! 行きかたが分かれば歩けばいい!!
−−−
こうして私は、東京という宇宙(スペース)空間で、無数に存在する星のひとつとなったのだった。 何が?
10月23日(火曜) 深夜
またも出張で東京に来ております。
昨夜は「とくお組」の徳尾さんたちと飲んでました。おまけにサインまで頂戴してしまい。
サインというより署名という感じですが、有効利用するべく思案中です。
ちなみに徳尾さんとお会いするのは初めてだったのだけれど、お互いに相手の日記は数年来ずっと読み続けていて。おかげで、自分でもすっかり忘れていたような「自分エピソード」を初対面の方から指摘されて、ああそんなこともあったか! と懐かしい気分になるという、新鮮な経験を味わったのでした。
それにしても、愉快な人と飲んでいると酒がすすみすぎてダメですねえ。いろいろ楽しい話をうかがった気がするのだが、後半はまったく記憶が残ってなくて、これだったら飲みに行っても行かなくても同じことだったと改めて思う。
後半で唯一覚えているのは、深夜二時頃に三次会のおでん屋にて、何か忘れ物をした気がしてきてカバンの中を探し始めたものの、今度は何が無いのかが分からなくなってパニック状態に陥り、「もうアカン!」と何度も叫んでいたこと。
翌日改めて見てみたら、店に忘れていたのは百円ライターだった。
こんな記憶などちっとも残ってほしくないが、これまでの経験からすると、不安や恐怖など強い感情を抱いたときの記憶は酔っていても消えずに残る気がする。しかし今回は、「何が無いのかが分からない不安」という甚だショボい感情だけに、改めて自分が情けなくなりますな。
唯一残っている記憶、「何がないのか分からない不安」だけを糧に、明日からもがんばろうと思います。
10月21日(日曜) 深夜
ずいぶんと前に週刊誌なんかで話題になっていた、東大生が出演しているAVというのを見る機会があったんですが。
作品自体はパッとしないながら、AV男優と東大生とのやりとりが可笑しくて、思わず瞠目してしまった。というのも、東大生を相手にして戸惑う男優が「勉強すごくできるんだよね」「どうやって喋ったらいいか分からないや」などとひとしきり戸惑った末、いきなり自分の股間を指差して口走ったんである。
「ホワッツ ディス? ドゥーユーノウ?」
唖然としながら照れ笑いする女優に対して、さらに「ディスイズ ペニス!」と連発。ああ、莫迦だ。本当に莫迦だ。
勉強ができる=英語を喋る、という感覚は分からないでもないが、ほんとに英語で喋りかけてしまう図は初めて見た。それもコントではなく、曲がりなりにも普通の会話としてである。これがAV業界の底力なのか。学歴もへったくれもなく、すべてをAVレベルに引き下げる恐るべき負のパワー。
皮肉ではなく、こういうパワーってすこぶる心地がいい。
皆様におかれましても、高学歴な人と話すことになったら是非、股間を指差しながら「ホワッツ ディス? ドゥーユーノウ?」と囁いてみてください。
10月20日(土曜) 深夜
学生時代に長距離走をやっていたF君という同僚がいる。
就職してしばらくは走るのをやめていたらしいが、少し前からまた、市民ランナーを目指してランニングしているのだという。
「でもね、がんばってタイム上げようと思うんですけど、どうしてもがんばれないんっすよ。こんな自分がホント情けなくて…」
話を聞いてみると、学生時代は猛烈にランニングできていたのに、今ではその気力が出ないとのこと。
なるほど、じゃあ学生時代はどうして猛烈にがんばれていたのかと尋ねてみると、「やっぱりコンプレックスですかねえ。当時は勉強もできなかったし、彼女もできなかったし。だから長距離走だけは負けられなかったというか…」。
なあんだ、そういうことか。
だとしたら、今がんばれないのは、定職にも就いてるし彼女もいるしで、学生時代のコンプレックスが解消してしまったからだろう。これは「がんばれない」というより「がんばらなくてもよくなった」という、むしろ好ましい変化じゃあないか。それとも、コンプレックス爆発の当時に戻るほうがいいのか?
…とまァ、このように進言したところ。F君は狐につままれたような顔をしながらも、なんとなく納得して自分の持ち場へと帰っていったのでありました。
誰もなーんにも努力しないのに、なんとなく問題が解決するのは個人的に大好きです。エコ精神。
−−−
かくいうぼくは、昔から読んでいるサイト作者諸氏がどんどん更新をやめていく中、こうして日記ばかり書き続けておるわけです。
どうしても書く気力が出なくなっちゃって…という日が早く訪れますように。合掌。
10月18日(木曜) 深夜
先日、京都市内の一部を交通規制して「歩行者に快適な街」にする実験が数日間にわたって行われた。
四条通の周辺を歩行者用に開放して、クルマが通らないスペースを多くしてみたらどうなるか? という企画。そのうえでアンケートを行い、市民の反応をうかがいながら今後の方針を考えるという趣旨である。
当初は「クルマが通らないのは快適だなァ」と思いながら四条通を歩いていて、アンケートにも好意的な回答をした。…のだが、そのあと自転車で近辺を走っていたら突然「歩行者専用ですから降りてください!」と言われて、腹立ち紛れに全否定のアンケートを改めて書いた。
けっきょくは物事の善し悪しではなく、自分の都合だけで考えるだけの話なのだなという、至極当たり前のことを再確認した一件なのでありました。
市民にアンケートっていうけど、回答者の多くは「歩行者」だろうから、そりゃあ大半が賛成するわ。
−−−
さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。
今回のテーマは「手品のタネは分かったけれど」。学生時代に知人が披露していた「タバコを用いた手品」をしつこく覚えていて、ずっと気になっていて、ようやくそのタネが分かったような経験を書いております。
よろしければご覧いただけると嬉しいです。
10月17日(水曜) 夜
世界の中心で、もうアカンと叫ぶ。
−−−
離婚するしないで悩んでいる知人と喋っていた。
で、テキトーに話を合わせていたのだが、最後の最後に「でもまァ、おまえは結婚もしてないからなあ」と言われて気が抜けた。
確かにその通りだけれど、だからなんなのだ(半分は悔し紛れに書いてますが)。
そういや以前、結婚と離婚を5回以上繰り返していた詐欺師がニュースになっていた。だったら彼などは格好の相談相手ではないか。
何ごとも経験豊富な先達に訊けと言われる。確かに経験者ならではの知恵だってあるだろう。
ただ、同じ問題であっても、ある対処法がAさんにとっては善かったけれど、Bさんにとっては全然善くないということだってあり得るわけだ。たとえば部屋に強盗が押し入ってきたとき、格闘技経験者なら「まず寝技に持ち込むんだ!」てなことになるかもしれないが、シロウトが同じことをしたって返り討ちに遭うだけである。
それともやはり、何ごとも経験なのか。
だとしたら将来、認知症(老人ボケ)で受診するときも、同じく認知症でボケてる医者のところに行くべきでしょうな。
「先生、メシはまだですか?」 「…アンタ誰!?」 「おお、先生もアルツハイマーですか。こりゃ頼もしい!」
10月16日(火曜) 深夜
本日のポリスです。
ずーっと「立ち乗り」で自転車を漕いでおられたので、「座って乗らなきゃダメじゃないか!」と心の中でつぶやいておきました。
後ろを走ってる子どもだって、ちゃんと座ってるんだから。
−−−
帰りに立ち寄ったスーパーでは、小島よしおの物真似をしている男の子(幼稚園くらい)を親子連れで見かけた。ハ〜イ、オッパッピー。
あまりにも完璧な模倣に周囲の客たちもギャラリーと化し(実際よく動けていた)、ひとしきり物真似が終わると小さな拍手が湧き起こった。そんな観客の存在にすっかり気をよくしたのか、狂ったように延々とオッパッピーをやり続ける男の子。
すると突然、ギャラリーの中に埋もれていた別の男の子(同じく幼稚園くらい)が声を上げた。
「ボクかてやれるもんっ!」
とっさに制止する、その子の母親。
「ダメよ! ママの言うこと聞いて!」
このままいくと気まずい雰囲気になることを母親も察知したのだろう。しかし事態は、ますます気まずい展開へと陥っていった。
「なんでぇー。ボクもやるー!」
「ダメって言ってるでしょ。ウチでやるの!」
「だってー。あの子やってるやんかァー」
「こんなとこでやったら迷惑でしょ!」
「そやったら、あの子もメイワクやんっ?」
「…もうお店出るわよ! ついてらっしゃい!!」
後に取り残された我々(&最初の親子)は、ただただ妙に重い空気を味わいながら、何事もなかったかのように買い物へと四散していったのでした。
みんな気まずくなる。平等でいいじゃあないか。
教訓: いくら相手がチビッ子でも、いちびりには素で腹を立てている自分を再確認。
10月15日(月曜) 深夜
手持ちの服が乏しいので、季節の変わり目は着るものがなくて困る。
なので、なんか中途半端な格好でデジカメ画像の整理をしていたところ、去年の秋の写真を見て「あっ!」と思った。灰色の綿ジャケットを着た自分の写真が写っていたのだ。すっかり存在を忘れていたけれど、そうそう、このジャケット持ってたんだった!!
買った服の存在を忘れるなどゼイタクなと思われる向きもあろうが、そうではない。
我が家のワードローブは非常にコンパクトな設計になっているので、ほんの少ししか洋服が入らない。かといってあぶれた服を収納するスペースもとくにないから、いろんな服をスーパーの袋に小分けしてベッドの下などに詰め込んでいる(本当は大きな袋に一括して入れたいところなのだが、あまり大きな袋になるとベッドの下に入らなくなる)。
当然のことながら、袋の中にどんな服が入ってるのか開けてみるまで分からない。すると面倒なので、ついついそのままになってしまう。
…という経緯があって、買ったことすら忘れて「着る服がないのう」とテンション低くなっていたのでありました。
なんでもかんでもデジカメに収めておくに限りますな。もはや、なくてはならない外部記憶装置です。
−−−
ちなみに、酔ったときに撮った写真を後から見ると非常に新鮮なんでありますが。
あまり酔うと、写真を撮ること自体を忘れてしまうからどうしようもない。
やはり飲み会などのときは、右手の甲あたりに「写真を撮りまくること!」と書いておくべきか。
『メメント』とか『博士の愛した数式』とかみたいでちょっとカッコイイね。
10月14日(日曜) 深夜
なんとなく「いいな」と思って撮ったものの、後から見返すと気恥ずかしい写真の数々。
今回は自戒を込めて、そんな「FUZEI写真」を載せてみます。
公園のぶらさがり遊具 クモの巣 BB弾 青い紅葉 ぐにゃり金属 赤い紅葉 雨の後の水滴 亀頭 にょっきり棒 わいせつアナル調教 パーソナルスペース、マイナス15cm
ちなみに使用機種は、"Canon EOS-RT" "RICOH GR1" "Sony Cyber-shot F88" "Panasonic DMC-FX01"です。
恥ずかしいことって、楽しいですねえ。
10月12日(金曜) 深夜
職場で同僚Sさんが嬉しそうに話していた。
「私、年間の治療費が10万円超えるから高額医療費の免除が受けられるみたい!」
持病で通院しているのが年間15万円くらいになるから、残りの5万円が返ってくるというのだ。
えっ? 高額医療費の免除制度ってそんなのだったっけ!?
気になってネットで調べてみたところ、「年間の治療費が10万円を超えると〜」というのは、超えた分の「税金」だけが減免される制度のようだった。だとしたら、15万円払っていたところで5万円が返ってくるなんてことはあり得ない。
そこで情報が掲載されているページを印刷して教えてあげたところ、Sさんは急に不機嫌になって、印刷した紙もクシャクシャにされてしまったのでした。
「超えた分くらい返してくれたっていいのに。…なんでそんなにケチなんですかっ!?」
Sさんのために情報を調べて印刷までしたのに、逆にとばっちりを受けて怒られて。踏んだり蹴ったりけったりである。
慣れないことをすると、まったくロクなことがない。
10月11日(木曜) 深夜
本日のがっかりです。
タマネギ in タマネギ。ここで「得した!」と思えればいいのだが、幸か不幸かそういう風には思えない。
こういうのを買わないよう気をつけているのだが、どう注意したらいいのかよく分からないので、なんとなく気をつけているだけである。結果、1割くらいの確率でこういうタマネギに当たってしまう。
冷静に振り返ってみると、欲張って大きいやつを選ぶとこういう目に遭う率が高い気がする。
現代版『金の斧と銀の斧』か。ちっとも現代じゃないけれど。
というか、よく考えたら『金の斧と銀の斧』ですらないですな。『舌切りすずめ』だ。
10月9日(火曜) 深夜
Web上の著作権問題。
以前はぼくのサイトの文章や写真が無断転載されることが時々あって、嬉しいような腹が立つような実に複雑な心境だったのだが、最近そういうこともすっかりなくなって、これまた嬉しいような腹が立つような複雑な心境なのでありますが。
なかには無断転載されないよう、画像にコピーライト表示を入れているサイトがあったりする。それでも「いい画像」は、コピーライトをぼかしたり、消したりして各所に流通していたりする。
なんとなくカッコイイ。こんな画像がネットに流出してこそ、いっぱしのカメラ小僧ではあるまいか。
−−−
…というわけで、本日の自転車。後部シートがなんともいいなァと、ただそれだけの写真です。
どうってことない写真なのに、どんどん「ヤバい」雰囲気になっていくのでちょっと嬉しい。
10月8日(月曜) 深夜
ぷはー、疲れた。
連休中は、事情あって長い文章を書かなくちゃいけなかったのだが、一応なんとか片付きました。
仕事の長文を書き終わったときは「もう当分なにも書きたくない!」と思ってたのだけど、こうやって日記を書くのは気楽でいいもんですねえ。
何を書いたっていいし、唐突に「ウンコが!」とか、こうやって入れることだって自由だし、文字数の規定もないし。
上司との飲み会のあと、帰宅してひとりで飲む缶ビールのうまさと似ているかもしれません。
−−−
ちなみに昨日の日記に書いた、向かいのマンションの女性ですが(全裸のままベランダで洗濯物を干してらっしゃった)。
このままだと気になって仕事にならないので、「そっちがそのつもりなら、こっちも然るべき手段を講じさせてもらうよ」というわけで。
以前に観た某サスペンス映画の中でFBIが用いていた手法を参考にして、「こっちは普通にデスクワークしながら、こちらの姿は相手から一切見られることなく、相手の挙動をモニターできる」という環境を、ありあわせのもので整えてしまったのでした。
使ったものは「デジカメ」「デジカメの接続コード」「ガムテープ」「テレビ」「鏡」「ノートパソコン」の6点。詳細はいやらしくなるので書かないけれど、おおよそお察しいただけるだろう。
で、相手は本日も全裸でベランダで登場。しかしその挙動を観ていると、どうもおかしい。まず、カーテンの内側から周囲をうかがった上で、誰にも見られていないことを何度も確認してから、洗濯物を持って全裸でベランダに登場なさるんである。
だったら最初から、Tシャツくらい羽織って外に出りゃあいいのに。なのにどうして裸なのか?
これで本当の理由が「家で着るような服を持っていない」とかだったら、びっくりしますねえ。
ま、個人的には大いに目の保養になるので、どんな理由であれ、これからも続けてほしいところではあるのですが。
10月7日(日曜) 深夜
連休なのに、やらなきゃならない仕事がいくつも重なってしまって。
おかげで一日中、自宅でパソコンに向かっていたのだが、気分転換にタバコでも吸おうと思ってベランダに出てみたら…。
はうっ!向かいのマンションのベランダに、全裸で洗濯物を干している若い女性の姿が!!
当然のことながらそれ以降、ベランダに行っては一服してばかりで仕事進まず。なにかの陰謀でしょうか。
「嬉し恨み」という複雑な感情をはじめて経験しました。
−−−
で、先日の寺です。
交通標識とお知らせとを兼用するなと申し上げとうございます。坊主なんだから。
10月5日(金曜) 深夜
本日のテレビです(NHKニュースより)。
いまさら感は満点ですが、「デーモン小暮閣下さん」という表記は何度見ても慣れしまへんね。位の高い人への敬称である「閣下」の後に、よりくだけた敬称である「さん」がくるから、単なる二重敬称以上におかしなことになる。
そういや学生の頃、「○○先生殿」と宛名書きされた郵便物がよく届いていたのを思い出した。「殿」は「様」よりも敬意が軽い敬称であるから、言ってみれば「○○先生さん」と書いてるのと似たようなものである。敬称を二重にしたせいで台無しになってるのが微笑ましい。
あと、テレビと言えばついでにこれも。
国連の「ガンバリ特使」。いくら状況が深刻でも、ガンバリだけにちょっと拍子抜け。
−−−
テレビを見てるとき、べつにカメラを携えているわけじゃないんですが。
気がつけばカバンから素早くカメラを取り出し、電源を入れながら撮影モードにする…と同時にシャッターを押している自分にびっくりすることがあります。
ま、当方、カメラ小僧ですので。被写体はテレビ。
10月4日(木曜) 深夜
子どもの頃の話。
ぼくの母親は感情の起伏が激しく、機嫌の悪いときは何をやっても理不尽なとばっちりを受けた。
たとえば母が洗面台を洗い終わった直後に歯磨きしたりすると、いきなり怒鳴られた。
「…せっかく掃除したのにもう汚してからにっ! あたしのこと、牛か馬とでも思ってるわけ!?」
キレイにした洗面台をすぐ汚されたら腹が立つのはまァ、分からないでもない。しかしそれに続く、「牛か馬」というのはなんなのだ?? 母親のことを牛や馬だと思ったことなど一度だってない(当たり前である)。
さっぱりワケが分からず説明を求めたところ、さらにヒステリックな怒号を浴びせられたのだった。
「あたしは一日中、家畜のように働くのが当たり前なの!? ってことよ!!」
そもそも牛や馬は洗面台を洗ったりしないだろう。…と子ども心ながらに思ったけれど、よけいに火に油を注ぐ気がしたので、「お母さんのことは牛か馬だと思ってないよ」と答えておきました。
こう言われて母は嬉しかったんだろうか。牛か馬でないということ。
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さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。
今回のテーマは「健康によい悪事について」。 先日、健康にいいという謳い文句のコーヒーを飲んでみた感想など交えながら、嗜好品の愉しみについて少しだけ物を申しております。
よろしければご覧いただけると嬉しいです。
10月3日(水曜) 深夜
最近、市内でよく目にする「パトロール自転車」。
なんのパトロールかよく分からないが、どうやら市民や子どもの安全を願って巡回してくださっているらしい。
本日も寺町通のダイソーの前にて見かけました。
思いっきり路駐で迷惑千万ですが、きっとダイソーをパトロールしておられるのでしょう。パトロールなら仕方がない(隣に停めているのは自分の自転車なので、ぼくには何を言う権利もありゃしないんですが)。
このパトロール自転車、ほかにもセール中のスーパーや、100円レンタル中のTSUTAYA前などによく停まっておられます。安売りしている場所はきっと、青少年たちの風紀が乱れやすいから、重点的にパトロールしておられるに違いありません。
山のように購入した大根やらキャベツやらカップラーメンやらを、パトロール自転車のカゴに積んでらっしゃる御婦人の姿をみるにつけ、ぼくもいつかパトロールに参加できるような立派な人間になりたいなァと思うのでありました。
10月2日(火曜) 深夜
忙しいので、Google Map をひたすら鑑賞してしまった。
で、京都一の繁華街であるところの、「京都の新宿」とも称される四条烏丸〜河原町周辺の上空写真+地図を見ていたところ。
町名があまりにベタなので思わず微笑んでしまった。
きっと魚が売られていたり、奈良の特産品が売られていたりしたのだろうけれど、それらがそのまま現在に引き継がれているのが素晴らしい。
高材木町では高級木材が売られていたんだろうかとか、桝屋町って当時は桝を売るだけで生活できていたのかとか、今のマツキヨは奈良物町かよとか、ABCマートは足袋屋町に建てればよかったのにとか、いろいろ感慨深いものがありますな。
ちなみに京都には、もう少し北にいくと「上長者町」「下長者町」という通りがある。上長者町は単純に羨ましい感じだけれど、下長者町はいいのか悪いのかよく分からない感じが味わい深い。革張りシートの限定モデル軽自動車、みたいな感じというか。
−−−
烏丸・河原町近辺が「京都の新宿」と呼ばれているというのはウソですので悪しからず。でも、ぼくの実家がある桂近辺が「京都の板橋」と呼ばれているのは本当です。すみません、これもウソです。
滋賀県の池袋といえば大津だというのもウソですが、それほど間違ってはいないと思います。
10月1日(月曜) 夜
最近いろいろ忙しくて、ちょっとせっぱ詰まっております。
それが証拠に、自宅が掃除されてピカピカになり、観ようと思いながら放置していたDVDもすべて観終わってしまった。
忙しいと本当にいろんなことが片付くからいい。唯一片付かないのは肝心の用事だけなので、自分をほめたい。
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もう一年以上前の話になるけれど。
いま住んでいるアパートの隣室から聞こえてくるアエギ声がすごいと知人(男性)に話したところ、「それは羨ましすぎる!」「オレも是非聞きたい!」ということで、そのためだけに我が家を訪ねてきたことがあった。
で、一緒に酒を飲みながらひたすら「声待ち」していたのだが、こういうときに限って隣室は静まり返ったまま。週末だったので、どうやらデートに出かけたまま帰ってこないようなのだった。
「せっかく来てくれたのに申し訳ない」と頭を下げるぼくに対して、相手はこんな提案を持ちかけてきた。
「じゃあさ、声が聞こえてきたら録音しといてよ」
なんとなく場の勢いで承諾してしまったものの、よく考えたらウチには録音装置などない。どうしたものかと思いあぐねていたとき、デジカメの存在がふと頭に浮かんだ。そうだ! 動画機能を使えば音も拾えるじゃないか!!
数日後、隣室からいつもどおり一戦の始まりが聞こえてきたので、作戦を実行に移してみた。デジカメを動画モードにしたうえで、マイク部分を壁に押し当てる形で録画開始スタート。そして恐る恐る再生してみたところ… SN比はすこぶる悪いものの、アノ声はちゃんと聞き分けられたのだった。よっしゃ!!
その週末、さっそく例の知人を呼んで鑑賞会をおこなった。
デジカメをテレビに接続すると、手ブレで揺れ動く白い壁の映像とともに、ゴーッというノイズ音に混じって、かすかに声が聞こえてきた。
「アン、アン、スゴイ!」 「アアーン、スゴイッ!」
ぼくらはブルブル揺れ動く白い壁の映像を凝視しながら、「ええなァ…」とお互いため息をつきつつ、焼酎を飲み続けたのでした。