2008年1月のプチ日記

1月31日(木曜) 深夜

 最近の娯楽といえば、仕事から帰ってあたる電気ストーブと、しょぼい夕食作りくらいしかないわけですが。

 自炊は楽しいだけでなく、安くあがるのがいいような気がする。しかし、近所の安い定食屋で食べるのに比べてどのくらい得しているのか、ちゃんと計算したことがなかった。時給に換算するとどのくらいになるのだろう?

 …というわけで、代表的なメニューの夕食を例として時給換算してみたところ、

代表的な献立

 上の写真の献立を作るのに要した時間はおよそ40分。そして食材費のほうは、

 合計480円である。

 で、これを近所の安い定食屋で注文したとするなら、

 合計1250円になるから、その差額770円。これを作るのに40分要しているわけだから、時給にすると1155円ということになる。皿洗いに5分かかるとしても時給1026円。お、なかなかいいバイトじゃないか。

 しかし、こんなこと言い出したら、「家で缶ビールを開ける」行為などはものすごい高時給ということになる。なにしろ、冷蔵庫から缶ビールを出すだけで200円くらい浮くのだから(所要時間約10秒)、1分あたり1200円、時給に換算すると7万2千円である。1日8時間働けば57万円。

 ってことは、月に20日働けば、残業ナシで月収1140万円! 年収1億3千万円! それも自宅で缶ビールを開けるだけで!!

 よおーし、これからは家で缶ビールを開けて開けて、開けまくるぞ!!

−−−

 …また無駄な計算に時間を使ってしまった。時給0円。

 

1月30日(水曜) 深夜

 一人暮らしなのに一月の電気代が九千円を越える。

 …ということを同僚に話したら驚かれた。夫婦でもっと広い部屋に暮らしていても六千円程度であるし、一人暮らしならせいぜい四千円程度だというのだ。確かにぼくも冷暖房を使わない季節ならその程度の金額だが、少しでも暑くなったり寒くなったりすると、とてもそんな金額じゃあ済まなくなる。

 とくに冬場の電気代が高いのはコイツのせいである。

 実質上、我が家における唯一の暖房器具といっていい電気ストーブ(部屋には一応エアコンも付いているが、使うと空気が乾燥するからほとんど使わない)。冬場の我が家を一手に支えてくれている頼もしいやつである。

 とはいえ所詮は電気ストーブ。いくらがんばったところで局所的にしか暖かくならず、足元は熱くても上半身は凍えるように寒いままだったりする。なのに電気代は月に九千円。もっと安い金額で快適な暖房生活を過ごしているという同僚たちの話を聞くたび、たまらなく口惜しい気分になってくる。

 しかし考えてみれば、「道楽」とはこういうものではなかったか。自らの愉しみのため無駄を顧みず浪費するゼイタクこそが、本当の「道楽」ではなかったか。同僚たちはただ快適さのみを求めて廉価な暖房器具を用いているけれども、ぼくは娯楽として「金食い虫」の電気ストーブにあたり続けているのだ。

 娯楽の少ない我が家においては実際、、電気ストーブにあたることは立派な娯楽といえる。一点豪華主義。

 すごくゼイタクな暮らしをしているんだ、と自己暗示しながら、本日もショボショボと電気ストーブに手をかざしております。

 「ウチにはとんだ金食い虫がいるんだよねー」

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 こちらのサイトからお誘いを受けて、料理コーナーを連載しております。毎週木曜日、「ナグラの貧乏レシピ」というコーナー。

 食材費300円で腹いっぱい食べられる一品というコンセプトで、とくにどうということもない料理を紹介しているだけの話ですが、よければご一読いただければ幸いです。

 

1月28日(月曜) 夜

 飲み会続きでしばらく更新できませんでした。

 そして本日のパンツ。

 近所にある電気店の店頭でいつも見かけるのだが(近年は家電だけでは商売にならないらしく、紙おむつやガスボンベ、洗剤といったサイドビジネスが手広く展開されている)、「はくパンツ」だけは目にするたびに当たり前やんけと思ってしまう。

 パンツは普通、はくだろう。はかないパンツってどんなのだ!?

 …こういう発想しか出てこない我が身も情けないけれど、兎にも角にも、「飲むジュース」「着るセーター」みたいな当たり前を極めたネーミングには、なんとも言えない居心地の悪さがあるものだなァと。

 あと、女性のショーツをこっそり頭に被ってる男の姿って、世の中で一番もっさいような気がする昨今でござい!!

 

1月24日(木曜) 深夜

 プール熱という伝染病にかかって職場を休んでいた同僚A君が、久しぶりに出社してきた。

 で、とりあえずは「もう大丈夫なのか!?」「無理するなよー」などと口々に声をかけていたのだが、プール熱のことをいろいろ調べていた先輩いわく、

 「この病気って、小学生とか中学生がよくかかるらしいな。おまえ、一体どこからもらったんだ?」

 しばらくウーンと黙っていたA君だったが、周囲がシーンとしているのに気がつくや否や、突然言い放ったのでした。

 「あ、あの、言っときますけどオレ、そんな趣味ないですからねっ!!」

 いったい何を言ってるのだろうと一堂ポカーンとなった後、ようやく意味が分かった。なるほど、そういうロリコン趣味はないということなのだろう。でも、そんなこと誰一人思ってないって。

 こんなに分かりやすい「墓穴」を見たのは初めてでした。

−−−

 さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。

 今回のテーマは「風邪とたばこ」。先日までヒドい風邪をひいていたもので、その間のたばこ事情について細々と書いております。

 よろしければご覧いただけると嬉しいです。

 

1月23日(水曜) 深夜

 いろんな人が集まる飲み会の席で、友人の友人みたいな感じで新しい人と喋ることがある。

 こんなとき、たとえば新しい相手が松下電器の社員さんなら「我が家のDVDプレーヤーやパナソニックを愛用してますよ!」、NTTの社員さんなら「ウチも光フレッツに入ってますよ!」みたいなことを言ってしまうことはないだろうか? 

 で、相手も急にかしこまって、「そうなんですか! いつも弊社をご利用いただきありがとうございます!」なんてな商売口調に戻ったりして。

 こういう瞬間は妙に間抜けで個人的には大好きなのだが、やはりどうも気恥ずかしい。なので自分ではなるべく言わないように気をつけているのだが、先日の飲み会では酔っ払ってついつい口にしてしまった。三菱重工に勤めているMさんという人に、

 「三菱重工ですか! そういやぼくも、三菱東京UFJ銀行に口座持ってるんですよ!!」

 相手は一瞬ポカーンとした後、即座に衿を正して、「いつもご利用いただきありがとうございます!」と言っていた。

 非常に申し訳ないことをしたと、翌朝になって猛省いたしました。

 

1月22日(火曜) 夜

 今までのつらかったこと…と考えていて、ふと思い出した。

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 中学生の頃、体育の授業でサッカーをしていたときのこと。

 相手チームの生徒が思いっきり蹴り上げた膝が、ぼくの股間をそのまま直撃した。あまりの激痛に声すら出せないまま、しばらくその場にうずくまること数分間。ようやく自力で立ち上が るも、耐えられないような痛みが続くので、結局その日は学校を早退することにしたのだった。

 しかし股間が飛び上がりそうに痛い手前、とてもじゃないが普通に歩けない。その結果、(本人の深刻さとは裏腹に)カニ歩きのようなひょうきんなウォークににて、脂汗を垂らしながら家路についたわけでありますが。

 家に着いておそるおそる確認したら、股間の本体部分と袋部分が二倍くらいの体積に膨れ上がっていた。うわあっ! ど、どうするよ!?

 不安でたまらなくなってきて、とりあえず恥をしのんで父親に相談してみたのだが(一応は医者だったので)、ぼくの股間を見た父親いわく、

 「これくらいやったら、べつに大したことないやろ」

 ええと、それって「大人のサイズ」を基準に判断してるんじゃないの? こちとら普段の二倍になってんだよっ!! 

 …と中学生ながらに思ったけれど、でもなんとなく見栄を張って何も言わないまま、現在まで至っているというお話でした。

 ちなみに愚息のほうは、その数日後には無事、元通りの大きさに戻りました。嬉しいような悲しいような、という表現が正にぴったりな。

 

1月21日(月曜) 夜

 ようやく風邪がひと段落ついてきました。

 それにしても、今回はつらい風邪だった。あまりにしんどくて何をする気にもなれず、誰に会う気にもなれず、ただひたすら寝るしかない日々。

 そういや寄生虫の中には、自らが次の宿主に乗り移りやすくするために、現在寄生している宿主の意思や行動を都合よく操作することがあるという。たとえばカタツムリに寄生するある種の寄生虫は、次第にカタツムリの目玉を赤くしていきながら、宿主を木の上に登るように仕向ける。それによって、次の宿主である鳥に捕食されやすいように持っていくんだとか。

 こう考えると、風邪ウイルスはまだまだ莫迦だ。我々人類をしんどくさせたら、自宅に引きこもってしまうだけである。そうではなく、もっとハイテンションでユーフォリアな精神状態にさせて、人と会って交わりまくりたくなるような状態に我々を持っていけば、自らをより広く感染させることができるのに。

 もしこんなウイルスが登場したら、「媚薬ウイルス」として裏業界で人気を博してしまうかもしれませんが。

 

1月20日(日曜) 夜

 木曜日の夜から風邪がひどくなる一方で、ずっと39度台の熱が続いていて更新できませんでした。

 こんなにひどい風邪は何年ぶりだろうという頼もしさで、最高で39度7分までいった。せっかくなので、なんとか40度の大台に乗せようと寝返りをうちまくったり、暖房に当たりまくったりしたのだが、それ以上は上がらず、途方もない徒労感のなかで意識が遠のいたりしておったわけですが。

 こういうことを他人に言って、相手から「そんなのまだまだですよ。オレなんて41度まで行ったことありますからね!」 みたいな返事がかえってくると心底ガッカリいたしますな。いやいや、そういう勝負をいましたいんじゃなくて! 病気のときくらい病気自慢させておくれよ! というような。

 そういや何年も前のことだが、スキー検定の2級に受かったと喜ぶ知り合いに対して、別の知人が「でも私のお兄ちゃんなんて、スキー準指導員の資格持ってるわよ!」みたいなことを言って、場の空気が一挙におかしなことになったのを思い出した。

 こういった見も蓋もない人は、関わり合いにはなりたくなけど大好きです。

 

1月17日(木曜) 深夜

 いつもどおり阪神大震災の特集ばっかりだなァと思ったてたら、急に風邪が悪化して寝込んでおります。

 そういえば誕生日でした。思えば恥の多い人生でした。

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 さて、痛快マクロファージたちとの讃岐うどん旅、第三弾です。

 今回は、うどん屋「なかむら」の様子を少々。

香川の「ミニ富士」。いつか登ってみたいと思うが、きっと一生登ることはないだろうなとも思う。そんな感触の山。
 
「なかむら」の近くに到着。マイカーがずらりと並んでいて、どうやらこれが順番待ちとのこと。非常にイヤや予感。
「こいのぼりが目印」とガイドブックに書かれていた。 上半身のみの切り身こいのぼり。
 
そして店への道に出てみたら…この有様! さしもの我々痛快マクロファージたちも、さすがにタジタジ。
 
モザイク4人組が(ぼくを除く)痛快マクロファージたちです。 「うーん。この写真、前っぽいネ!」と大興奮しながらシャッターを切る。
 
行列してる間ヒマなので、車を出そうとすると全員から嘗めるように観察される。 こんなにギャラリーに囲まれた車庫出しは始めてだろう。
 
一時間行列して入手した、釜玉うどんゲソ天載せ。うどん一杯食うのに一時間も並んだという事実がただ痛快で。
 
帰宅して、自分でキムチラーメンを作って食いました。ごきげんよう。
 

 

1月16日(水曜) 深夜

 愉快なコロポックルたちとの讃岐うどん旅、第二弾です。

 今回は、うどん屋「まえば」その他でも。

「まえば」外観。「前歯」のことだと思って内心ちょっと気持ち悪かったのだが、どうやら「前場」のことだそうで。なあんだ。
 
「まえば」店内に展示された、小学生の自由研究。なぜなら、やっぱり小学生は莫迦だなと、とても微笑ましい気持ちになったからです。
 
これまた莫迦でかいカブトムシ。 「ここらにいる」などと書いてくれなくても、こんなもん一発で分かります。
 
「まえば」のうどん。 こうして見ると極めて不味そうですが、実際には極めて美味しゅうございました。うどんって写真映り悪いですねえ。チッ!
 
売店には製造者の名前入りの食材がズラリ。…って、藤沢京子! あの往年のAV女優は現在、大根漬けを作っているようで。なによりです。
 
何がなんなのか全くわからないお手洗いの看板。 うんこを我慢してるのか、それとも彼らがうんこそのものなのか。たぶん後者。
 
なぜかオサレなカフェーに入って。500円もするジュースをすすろうとしたら、コースターが「ついて」きて一挙に台無し。
 
インド料理レストラン「ソニー」。 おぬし大きく出たな感のあるネーミングが頼もしい。
 

 

1月15日(火曜) 深夜

 森の妖精たち4名とともに、讃岐うどんを食べる旅に出ておりました。

 製麺所その他、合わせて6店のうどん屋を巡ってきたんですが、今回はその中のひとつ、「やまうち」を紹介してみます。

レンタカーにて香川県まんのう市に到着。「まんのうだよ!」「まんのうに入った!」…我々森の妖精たちも思わず大興奮。まんのう大好き。
 
カーナビのおかげであっけなく「やまうち」を発見。看板はよく見れば、チョコレート「ガーナ」の広告を上から塗りつぶしたものだった。
 
ガイドブックに取り上げられた店は、どこもかしこも長蛇の列。我々森の妖精たちも仕方なく最後尾に並ぶ。
 
ガイドブックで大人気になったのに勢いづいてか、みかんとゴルフボールのサイドビジネスにも手を出しておられました。
 
鉢植えのサイドビジネスも。しかし需要のほどはどうなのだろう。うどんを食べにきた客が「そういや鉢植えも欲しいんだった!」って買うのか。
 
とうとうそばにまで手を出した「やまうち」店主。しかし注文してる客は皆無でした。おまけに張り紙は広告の裏という素晴らしさ。
 
注文したしょうゆうどん(小)。麺はやわらかいのにコシがあり、我々森の妖精たちも口々に「うまい!」と叫びながらツルッと平らげました。
 
壁に張ってあったお札。お札を逆向けに張るのは「お金が振ってきますように」という縁起担ぎらしいが、これじゃあ振ってくるのはサウナ券だ。
 

 

1月11日(金曜) 深夜

 先日バーゲンでズボンを買ったときのこと。

 試着しようとしたら順番待ちで、店員から「お呼びしますのでお名前をお願いします」と言われた。

 とっさに「サイトウです」と答えた。ぼくは吃音持ちなので、ナグラのナが発音しにくいなと思ったときは、迷わずテキトーな名前を言うことにしているのだ。

 しばらくして、「サイトウさま、どうぞー!」と呼ばれたので試着室に入った。穿いてみたらちょうどよかったので買うことにした。

 で、「これ買います」と言うと、店員がそのままレジ処理してくれるというので、クレジットカードを渡した。

 クレジットカードを処理した店員は、「ナグラさま…ですか??」としきりに戸惑っていた。仕方なく「そうです」とだけ答えておきました。

 

1月10日(木曜) 深夜

 本日の「一生使えないもの」。

 左側は数年前にスーパーの景品でもらったメーカー品のポケットティッシュ。一方、右側は街中でよく配布されているポケットティッシュである。

 メーカー品ティッシュと無料配布ティッシュは品質も前者のほうがよい。したがって、普段は無料配布ティッシュをかばんに忍ばせて使っており、メーカー品のほうは、ここぞというときの勝負ポケットティッシュとして温存している。

 ただ、「ここぞというときの勝負ポケットティッシュ」を使う機会など、これまでのところ一度もない。これからも恐らくない気がする。しかしひょっとしたら…と思うとどうしても使えず、その結果、何年にもわたってまっさらのまま残り続けているという次第。

 このメーカー品ティッシュは、おそらく死ぬまで使わないままになる気がする。いいものほど使わないままダメになる。

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 さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。

 今回のテーマは「ジッポーライターの思い出」。 正月に実家に帰ったとき、高校時代に見栄を張って買ったジッポーライターが出てきたので、そのあたりの思い出話を回顧して書いております。

 よければご覧いただけると嬉しいです。

 

1月9日(水曜) 深夜

 坂本龍馬のことを「坂本さん」と言っている先輩がいたので驚いた。

 龍馬の大ファンを自称する先輩だけに、他のファン達と差別化したくて「〜さん」付けしているのだろうか。

 こういう類の人は以前からいた。たとえば高校時代、太宰治のファンが「太宰さん」と言うのはよくあることだったし、今でもみうらじゅんのファンが「みうらさん」と言ったりするのに遭遇したりする。

 「〜さん」付けするのは本来、本人とちょっとした友人であるとか、インタビューしたことがあるとかで、実際に知り合い同士である場合だったのではないか。それが親しさ・近しさを表現する呼称として次第に利用されはじめたのが、こういった用いられ方の潮流だと思われる。

 ただ、だからといって、歴史上の人物にまで「〜さん」付けするのはどうなんだろう。

 「わたし、藤原さんのこと好きなんです!」
 「源さんってオレ、ほんと尊敬できるんですよねー」

 もちろん、それぞれ藤原鎌足と源義経のことである。って、分かるわけない!

 

1月8日(火曜) 深夜

 本日の工事現場。

 「お互いに声かけあって〜」までは平和で協力的な雰囲気だが、くわえタバコをした途端、いきなりグーで殴られるのだ。大人になるというのは、グーで殴られなることだと思っていたが、工事現場ではそうでもないのか。

 でも、ヘルメットの上からグーで殴ったら、ケガするのは殴ったほうだろう。

 あと、「頭上注意」で角材やらスパナやらがじゃんじゃん降ってくるのもちょっと可笑しい。だったら落とさないように注意しようよ!

 

1月7日(月曜) 夜

 「言われる前に自分から能動的にやれ!」

 上司の口癖であるが、こんな風に言われて何かやったところで、ちっとも能動的じゃあない。命じられたからやっただけの話である。

 「能動的にやれ!」と言われて素直に能動的になるようなヤツは、やればやるほど受動的で従順だということになる。かといって、上司の命令に背いて何もやらなければ、こちらも受動的だということになってしまう。

 「自分から能動的にやれ!」と言われた時点で、それ以降の行為は全て受動的だということになってしまうのだ。考えてみれば恐ろしい言葉である。

 勉強しないお子さんを叱るのに疲れて、「もっと自発的に勉強なさい!」などと言ってしまうお母様がたにおかれましても、ご一考いただければ幸いです。

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 週末は友人宅で新年会ののち、愉快な仲間たちと粘土細工をしておりました。

目玉焼き&コーヒー
うどん&唇
沢庵&刻み胡瓜漬
(背後の丸いのは地球)

みんなそれぞれ勝手に作った結果、縮尺がメチャクチャなのが素晴らしいです。

 

1月4日(金曜) 深夜

 友達のことを「ダチ公」って呼んでる洋画の吹き替えを見た。

 ぼくの周りでこんな言い方をしている人はひとりもいないし、ぼくが口にしたところで周りからはびっくりされるだけだろう。

 「名倉さん、お正月とかどうしてたんですか?」
 「いやーまァ、ダチ公と飲みに行ったりくらいですわ」

 こんなものはアウトだ。ダチ公というのもきっと、「なんてこったい!」「冗談キツイぜ!」「日が暮れちまうってんだ!」等々と同じく、洋画の中だけで登場するセリフなのだろう。

 それを言えば、邦画のアニメも似たようなものかもしれないけれど。「わしゃ、もうダメじゃ」なんつってる老人、見たことない。

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 そして、本日の感謝。

 ゴミに感謝されても嬉しくないのじゃ。

 

1月3日(木曜) 深夜

 実家の雑煮でも。

 京都風なので、白味噌+もち+大根+里芋という構成です。

 雑煮を食べていたら、母親が「体にいいから生野菜も乗せて食べときよし!」と何度もうるさいので、途中からこういうことになりました。

 そして、母親の新たなコレクションがこれ。

 みかんのネットなんかについてるプラスチックの止め具を見て、「これも置いといたら何かに使える!」と天からの啓示を受けたらしい。といって、さし当たって使い道が思いつかないので、とりあえずは引き出しの取っ手にぶら下げているらしい。

 一年後にはこれが百個くらい貯まっていることでしょう。今から心配です。

 

1月1日(火曜) 深夜

 明けましておめでとうございました。

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 正月ということで実家に帰ってきております。

実家のおせち料理

 おせち料理って、子どもの頃はどれも嫌いだったけれど、酒を飲むようになってから急に美味しいと思うようになってきた。海老、龍肥巻、数の子、煮付け、そして棒鱈…どれもこれも、日本酒を飲むためにあるようなものではないか。

 酒を飲んでもちっとも盛り上がらないのが実家の味わいだ。こういうのもまた楽しい。

 で、ちょと酔っ払って自分の部屋に戻ってみたら、椅子がこんなことになっていた。

実家のクリスト作品

 椅子全体がゴミ袋で覆われている。クリストが我が家にやってきたのかと一瞬錯覚しそうになったが、なんのことはない、強迫性格の母親のしわざである。

 「ちょっと母さん、これ…。いったい何なん!?」
 「ああそれ、椅子が汚れたらアカンと思てな。あ、取ったらアカンで! 苦労したんやから」

 座ってみたらショワショワしてすこぶる気色悪いので、こっそり取り除いて使っております。明日の朝、もう一度かぶせ直して、何もなかったことにしよう。

 帰省するたびに、梱包物が増えていくのが実家の味わいだ。こういうのもまた楽しい…と自分に言い聞かせてるんですが、まだまだ修行が足りないので精進します。

 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。年末年始の挨拶って、みんな妙にかしこまるから可笑しいですな。 


2007年12月のプチ日記 

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