6月28日(火曜) 夜
中学生の頃、落書きした紙を級友の背中に貼りつけるイタズラが流行した。
たとえば「私はウンコもらしました」みたいな、もう少し悪質なものになると「私は包茎です」みたいな文面を貼りつけるわけである。貼りつけられた側はそんなこと露知らず、澄ました顔をして音楽の話とかしてるものだから、それがおかしくて周りはクスクス笑いを押し殺すことになる。
そんなわけでお互い疑心暗鬼になって、いつも己の背中に手を回して被害を受けていないかチェックするのが習慣化していたある日のこと。級友のK君が自分の背中に貼り付けられていた「I am AHO」と書かれた紙を見て憤慨していた。
K君が言うには、この文面は英文法的におかしい、なぜならこの場合の「AHO」は名詞形になるから、書くなら「I am an AHO」になるべきであり、こんな英文を書くほうがAHOだというわけである。
確かにその通りなのだけれど、どっちもどっちやわ…と当時ながらに思ったのをふと想いだしました。
6月27日(月曜) 夜
おみやげ物で八朔(はっさく)ゼリーをいただきました。
可愛らしいイラストが素敵だったので、酔っ払っていたことも手伝って、ついつい加筆してしまい。
そして、本日の大阪城。あてが30円からというのが泣かせます。
ついでに、本日のキャベ千料理。
キャベツの千切りに煮込みハンバーグを添えてみました。ポテトサラダにはズッキーニ&ベーコン入り。
6月24日(金曜) 深夜
本日の居抜き。
閉店したパチンコ屋のあとに突如登場した「不要家電回収センター」。
居抜きといっても、ふつうは多少なりとも改修するものですが、ここまで手を加えないと痛快です。
6月22日(水曜) 深夜
本日のポリスマン。
警官:「この界隈で最近、変質者の通報が多いんですけどね。こんな姿勢して、バアッ! って局部見せる男性、見たことないですか?」
市民:「いやー、ボクは見たことないですねえ」
警官:「そやったらいいんですけど、もし遭遇したらすぐ通報してくださいね」
市民:「はい…。でもボクには見せよらへん思いますよ」
こんなのどかなやり取りをしてらっしゃったかというと、そうではなく、交通事故の多発する近所の交差点で衝突事故があったのでした。
そのうちここ、死人出るね。
6月20日(月曜) 深夜
ここのところ本当にキャベツの千切りばかり食っております。
◆豚キムチには当然ながらキャベ千。豚キムチを作るコツは、豚肉とキムチとごま油以外なにも入れないことだと思います。
◆肉じゃが、里芋とオクラの煮付け、出し巻き、冷奴……そしてキャベ千。まったく統一感を無視してまで登場するのがキャベ千です。
◆豚肉のネギ塩焼きの下には大量のキャベ千。まァ、これはよくある組み合わせなので、とくに罪悪感はありません。
◆これは違和感ありますねえ。和食のなかに当然のような顔をして並ぶキャベ千。ちょっと罪悪感を抱くパターンです。
◆ニラとツナのチヂミ、韓国風冷奴、そして我らのキャベ千。キャベ千は工夫を加える努力ゼロです。包丁を使うためだけに作ってると割り切ってるので。
◆な、なんとキャベ千がどこにもない! …と見せかけて、実はこの焼きそば。豚肉とそばをよーく炒めた後、キャベツの千切りをどっさり加えて作ってあります。
ま、これだけキャベ千ばかり作ってるのも、今の時期ちょうどキャベツが安いからなんですが。これでキャベツ1玉が398円とかしてたら、一度たりとも作ってないと思います。
6月17日(金曜) 深夜
調理に対する自分内ブームのせいか最近、レストランや居酒屋の厨房で働いている夢をときどき見る。
といっても調理道具にチマチマ凝っているだけで、センスも技術もまったく伴っていない「下手の横好き」の典型なんですが。それでも同じような夢を繰り返し見るというのは、我がことながら何やら気恥ずかしいものである。
ちなみにここのところよく見る夢は、学生時代にバイトしていたレストランの厨房で再び働きはじめるというもの。これを数日おきにシリーズのようにして見るようになって2週間くらいになる。そのあらすじはと言うと…
2週間もかけて、けっきょく幻滅する「夢」。まァ、趣味は本業にしないほうがいいという、自分からのメッセージだと思うことにします。
6月15日(水曜) 深夜
6月8日の日記(いろんな人がオススメしてるキムチの話)を読んでくださった方からメールを頂戴しました。
コウケンテツのキムチ、実際にあるんだそうで。うわー。
…こういうのって自分としてはかなり恥ずかしくて、ひとりでこっそり赤面してしまうんですが、自分以外の人々にとっては「んなこと、どうでもええわ!」てなもんなんだと思います。そうは思うのだけれど、やっぱり恥ずかしくて情けない。
それにしても、よりによってコウケンテツのキムチがあるとは驚きです。誰でも考えることは一緒ということかもしれませんが。
で、この商品。食べてみたいかというと、実際に買ったことあるんですが、まァなんというか…キムチに対するぼくのストライクゾーンが狭いんだと思います。
6月14日(火曜) 夜
新幹線と在来線が併走する区間がありましょう。
自分が新幹線に乗っているときは、傍らを走る在来線に対してかなり明確な優越感を抱いている。オレたちは君らよりも速くて上等な列車に乗っているのだよ、頭が高い頭が高い!! てなもんである。
一方、自分が在来線に乗っているときは、そんな優劣感情は微塵も抱いていない。新幹線はもはや眼中の外、そもそも比較対象ではないんである。
…こういう都合のいい視点を実生活でも持つことができたら、毎日がもう少し楽になりそうなんですけどねえ。
−−−
本日のとるな。
右から読んで「なると」が入っている可能性もゼロではないけれど、おそらく「とるな!」である。
とすると、傍らの洗剤は盗られたことがなのだろう。というか、盗られたくないものには「とるな」と書いておけばそれでいいのか。だったら高級車なんかにも大きく「とるな」と書いておけばいい。
でも、このバケツに書いてあるメッセージの意味が「撮るな」だったら…と想像して、勝手に恐ろしい気分になりました。毎日だいたい、こういうことばかり考えて暮らしております。
6月13日(月曜) 夜
私立のいい小学校に我が子を入学させたい親が増えているとか。
でも、どうしていい小学校に入れたいかを突き詰めると、おおよそ次のようなことである。
結局のところ「楽するため」だから可笑しい(だったら初めから何もしないほうが楽でいいや、という風なオチの落語だか漫才だかがあったような)。
それに、大きな会社に入ってみたら、忙しすぎて過労死なんていうこともあるみたいだから、世の中うまくいかないものですな。
−−−
本日の王将。
ずっと前から思っているのだけれど、王将のセットメニューについてくるスープは心底、ものすごく「美味しくない」。
積極的に「不味い」と言うほどではないものの、口にするたびにガッカリする。食べものを残すのは嫌いなほうなので、なるべく飲むようにはしているが、それでも半分くらいは残すことのほうが多い。ガッカリ感を確認するために、一応口をつけているような感覚だろうか。
ひょっとすると、このスープを付けることによって、それ以外の餃子や一品を美味しく感じさせようという魂胆かもしれない。
6月10日(金曜) 深夜
精巧なロボットの開発が花ざかりな昨今。
いよいよ「プロゴルファー・ロボット」の開発が待たれるところですな。気温や風向きを綿密に計算して、ほぼ100%の確率でホールインワンするんである。
どんな実用性があるのかと問われると答えに窮するけれど、それを言ってしまえば、よく飛ぶハイテクなゴルフボールを開発しているメーカーだって同じことで。「必要」が発明のお母さんなのはいいとしても、お父さんは「無駄」かもしれないなァと思います。
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本日のまな板料理。
小芋と鶏ひき肉のあんかけ、ほうれん草の白和え、キャベツの千切りサラダ、鯛の煮付け、ごはん。まな板と菜切り包丁を使いたいので、和食の日もキャベツの千切りが付きます。小芋のあんかけは、薄刃包丁で皮をむきたいがために作った一品。
献立を決めるとき、最近はだいたい「今夜はどの包丁を使おうか」というところからスタートします。
そして我が家にやってきた、かえるの箸置き。
妙にリアルなのが気持ち悪くて最高! です。
6月8日(水曜) 深夜
川越シェフおすすめキムチだけでなく、いろいろ出回ってるようで。
細川くんの「ばっちりご飯」キムチ、ギャル曽根オススメ「旨えび」キムチ。どれもなんだか食指がすすまない。コウケンテツおすすめ! とかだったら食べてみたい気もするけれど、そういう人はちっとも登場しない。
いっそ「安倍・元首相イチオシのキムチ」とかすればいいかもしれませんね。
6月7日(火曜) 深夜
そういえば先週の土曜日に、予知夢を見たのでした。
「次の日の日曜に、散髪に行ってからまな板と包丁を購入する夢」
夢の中では、いつもの散髪屋に行ったら「今日は日曜日だからいつもより千円高いけどいい?」と言われ、まな板を買いに行ったら包装のしかたをめぐって店員とモメて、包丁を買ったら刃が悪くて自分で研ぎなおさないといけなかったんですが。
実際には、散髪はいつもどおりの値段でできたし、まな板は包装のしかたで店員とモメることもなく買えたし、買った包丁もちゃんとよく切れる刃がついていたので、ああ現実っていいものだなと思いました。
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そして、本日の京都名物。
ずっと京都に住んでいますが、カルビ丼とスン豆腐が京都名物だったとは全然知りませんでした。
皆さまも京都にいらっしゃった際には、カルビ丼とスン豆腐だけは是非ともお召し上がりくださいませ。
6月6日(月曜) 深夜
また買ってしまいました。まな板と包丁。
今回購入したまな板は、京都・白木屋のねこ柳の一枚もの。まな板の素材としては最優秀とされていて、そのぶんお値段も鼻血が出そうなくらいに張ります。今回買ったのは25cm×45cmと大きめだったせいもあるんですが、2万3千円もしました。
ちょっと分不相応かなァ……という罪悪感もあるにはあるんですが、実際に使ってみるとやっぱりいい! 包丁との「当たり」が驚くほど柔らかいから、食材を切っていて非常に心地よい。それにまな板って、包丁なんかとは違って、誰が使っても「いいモノはいい」んではないかと。
たとえばパソコンでも、初心者が高性能な高速CPUのマシンを買ったところで、ただオーバースペックなだけで何の意味もない。素人が本焼の柳刃包丁を手にしたところで、それを使いこなせるわけがないのと同じでしょう。しかしパソコンでいえば、ディスプレイやキーボードにお金をかけるのは、初心者であっても十分に意味がある。見やすいディスプレイ、タイピングしやすいキーボード、いずれもパソコンの腕前に関係なく、品質の良さは使いやすさとして返ってくる。
まな板の場合もこれと同じで、、いい品を使えば包丁の当たりがやさしいから手が疲れないうえ、刃がキュッと素材に入ってよく切れ、なおかつ刃が痛みにくい。料理の腕前に関係なく、高品質の恩恵を受けられるモノだと思うんですよねえ。
そして気がつけば、一人暮らしの我が家の台所にはまな板が6枚。
ちなみに、下の3枚はポリエチレンのごく普通の品(二千円前後)で、木のやつが白木屋のもの。一番上のやつは100円ショップで買った硬質プラスチック製で、ちゃんと研いだ包丁を当てると刃が欠けます。
そして今回買った包丁。菊一文字の菜切包丁で青紙の鋼製です。
本当は16,800円の品なんですが、店員さんの勘違いで14,000円で買えてしまいました。刃が非常に鋭いうえでに両刃なので、野菜の千切りなんかに猛威を発揮します。キャベツなんかだと、それこそ包丁の自重だけでシャキシャキ切断されていく感覚です。
菜切包丁を使いたいがために、またもや千切りキャベツばかり食べている昨今です。この世にキャベツがあってよかった。
6月2日(木曜) 深夜
美味しそう! と思って食べたらめちゃくちゃマズかったもの。
…といえば、やはり「バニラエッセンス」と「梅の果実」でしょうか。
とりわけ梅の果実は、実家に住んでいた頃、母親が毎年のように梅干と梅酒を作っていたから、子どもの時分から接する機会が多かった。若い緑色の実の爽やかな匂いも好きだったし、ちょっと熟して黄色くほのかに紅く色づいた実が放つ桃とプラムがあわさったような甘酸っぱい芳香は、なんとも抗し難いものだった。
それらをつまみ食いしようとすると、決まって母親から制止された。いわく、「まずいし身体にも悪いさかい食べたらアカン」。
しかし、である。こんな美味しそうな匂いを放つ梅の実がまずいはずがない! 母親は美味しい梅の実が減るのが惜しくてウソをついてるに違いない!! …このように直感した小学生時代のぼくは、母の目を盗んで梅の実を頬張ってみたわけですが。
結果はご想像の通りで。あまりにも強烈な酸っぱさとエグさに思わず吐き出してしまい、ああ、これは母親の言うとおり身体に悪いはずやと納得した次第でありまして。
数年後、中学校でなにかの雑誌を回し読みしていて「梅毒」という言葉をみかけたぼくは、なるほど! と膝を打ったのでした。梅の実を食べすぎると「梅毒」が身体にまわって中毒になるのだと。あの不味さからすれば、そうなるのも無理からぬことだと。
そして傍らにいた級友に報告したのでした。
「オレな、小学生のころ梅毒になりかけたことあるねん。危なかったわ」
耳年増だった級友はキョトンとした顔をしていましたが、そりゃあ混乱して当たり前ですね。そもそも、梅毒に「なりかけた」って何や。