2011年11月のプチ日記

11月29日(火曜) 夜

 自宅の掃除をちょっとサボると、廊下が「けものみち」みたいになる。

 よく通る中央部分は靴下で磨かれてツルツルなのに対して、両端にはほこりが積もってくるから、雪化粧した山道みたいになってくるんである。

 これではいけないと思い、本日かたく決心しました。今後は毎日、まんべんなく廊下を歩く!!

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 本日のゆるいキャラクター。東本願寺にて。

 すべてが本当の意味でだめな方向に行ってる気がしますが、こういうものに安心感をおぼえるようにもなってきました。

 ちなみに、あかほんくんの上におばさんが三人、顔だけ出てる感じも嫌いじゃないです。

 

11月28日(月曜) 夜

 近所で酒蔵開きがあったので出向いてきました。

しぼりたて新酒が200円で飲ませてもらえます。紙コップに入れられた淡い黄色をした新酒は、さながら検尿。
 
山本本家の清酒「神聖」のキャラ。いったい何がかたどられているのか、さっぱり分かりません。
 
酒粕の販売コーナーにて。酒粕に米粒が残っていることなど当たり前だと思うんですが、クレームをつけた人がいらっしゃるんでしょうねえ。
 
昼間っから試飲に試飲を重ね、気がつけばカンペキに出来上がってました。
 
出来上がったまま、近くの旨い蕎麦屋「ミューラー」に突入。ざると板わさをアテに焼酎のそば湯割り。最高。

 

11月25日(金曜) 夜

 最近とみに服装に頓着しなくなったので、たまにちゃんとした格好をしないといけない機会があると本当に困る。

 スーツはまだ買うしかないと諦められるのだが、靴などはそのためだけに買うのももったいない。

 昔はまだ多少は頓着していたので、そういうときは学生時代に買った革靴を履いてます。

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 ぼくの母親は、デパートとかの紙袋を際限なくため続けて、何千個もの「コレクション」を所蔵するに至っている。

 母当人としては「いつか使える」とのことで、あくまでコレクションではなく実用品とのことなのだが、どこからどう見ても「捨てれない強迫」である。

 そのせいでぼく自身は、デパートとかの紙袋に異様なほど警戒心を抱いていて、ひとつでも家にあるとまるで親の敵のようにしてすぐ処分してしまう。

 なので、いざ紙袋が必要なときにとても困って、仕方なく100円ショップで購入したりしている。

 母親もぼくも、強迫的という点では共通しているのかもしれません。結果としては正反対であっても、どちらも極端。

 

11月24日(木曜) 夜

 エレベータで目的の階に着いて扉が開いたら、すかさず「閉」ボタンを押して颯爽と降りる。

 気が向けば時折これをやって、「ああオレ、今ちょっとかっこええわ…」と悦に入ってるんですが、第三者がこれをやってるのを見ても全然かっこいいと思わない。どころか、かっこつけて余計なことせんでええんじゃい! とか思ってる。

 我ながら自分に甘いなと感じるひとときです。

 そういや最近のエレベータではあまりないけれど、降りぎわに「閉」ボタンを押したらものすごくレスポンスが早くて体を挟まれそうになって、他の乗客に「開」ボタンを押してもらうハメになったこともありました。思い出すたび、ワーッと叫びたくなるエピソードです。

−−−

 今夜はなんと、出汁巻きを食べないことに成功しました。

 自分で自分をほめたい。

 

11月23日(水曜) 夜

 食パンは「食べるパン」のことだと思うけれど。

 食べる、という表現だと丁寧さが足りない気がする。ここはやはり、「いただく」という丁寧な言葉を使いたい。いただきパン。

 まあ、食パンっていう言葉自体が、「飲みジュース」的な当たり前さがあるんですが。

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 久しぶりに干しカレイを食べました。一尾150円。

 カレイの味はカレイじゃなければしない。これまた当たり前の話ですが、だから生物多様性って大切だなあと思います。

 

11月21日(月曜) 夜

 コンピューター・ネットワークとかロボットとかが人類に反逆してくる、みたいなSF映画を時折見かけますが。

 こういうのを見るにつけ、いつも疑問を感じてしまう。コンピューターもロボットも、人間がメンテナンスしなくては存続していけないのに、その人間を絶滅させてしまったら、コンピューターにとってもロボットにとっても自滅行為である。ハイテクのくせしてなんて莫迦なんだ、と。

 生命とロボットの違い、については各所で議論されているようだけれど、個人的には「エントロピー増大に自力で逆らえるか否か」が違いだと思っている。すなわち、「形あるものは崩れ、物質は風化し、整理整頓されたものは散らかっていく」という森羅万象の原理に逆らえるのが生命であり、そうでないものがロボットだという次第。

 だから人間は、たとえば指先を擦りむいても、ちゃんと食事を摂っていれば自然と傷口を自己修復できるけれど、ロボットの場合そうはいかない。指先のパーツを交換しない限りは修復できないし、それ以外にもいろんな部品がエントロピー増大の法則にしたがって風化していくことだろう。

 まあ、こんなことゴチャゴチャ考えずに素直に作品を楽しめる人のほうが、人生において「勝ち組」なんでしょうけれど。

 素直に悔しいです。

 

11月19日(土曜) 夜

 本日の新聞入れ。

 サッシのこんなに狭い隙間からほんとうに入るんだろうかと他人事ながら心配になってくるけれど、きっと入るんでしょう。

 うまく入れないとクシャクシャになりそうだから、新聞配達の人はきっと嫌がってると思いますが。

−−−

 そして本日の新幹線。

 こんなに怖い新幹線を見たのは初めてです。

 

11月18日(金曜) 夜

 よくありがちな話。

 飲んで帰って帰宅が遅くなるダンナに、奥さんが言う。「もっと早く帰ってきてよっ!」

 帰宅すると妻からガミガミ言われるものだから、夫はそれがイヤでますます遅くまで飲み歩いてしまう。すると奥さんは、ますますキーッ! となってガミガミ言い、ダンナはますます家に帰るのが遅くなって……。

 妻は「遅くまで飲み歩くダンナが悪い」と言い、夫は「妻がガミガミ言うから早く家に帰る気にならない」と言う。どちらが悪いわけもなくて、ループが悪くなっているんである。

 そして「たまには夫婦で飲みに出かけてみる」という原始的な打開策すら、お互い思いつきもしなくなる。

 こういう夫婦を見るとなんとも微笑ましいものですな。

−−−

 本日の夕食は、ほんと久しぶりにカレー。

 ここのところしばらく、昆布とかつおで自分でとった出汁ばかり使っていたので、ひさびさに市販のカレールーとか使うと、はじめは美味しいのだけれど後味に化学調味料の風味が妙に尾を引くように感じられて。

 ロハス自慢したいわけではなくて、あれだけ好きだったカレーが……という喪失感・寂寥感に本気で襲われています。そろそろ出汁とるのやめようかな。

 

11月17日(木曜) 夜

 京阪電車の駅にて。

 特急の味と特急のスピード。

 特急のスピードは分かるけれど、特急の味って何なのだろう。京阪特急には車内食堂も車内販売もないのに。

 …としばらく考えてしまったのだけれど、これって単に、「特急のスピードとその味」ということなのだろう。素早く提供できるかわりにそれ相応の味ですよ、と。字義通りに読めばそうなる。

 一見うまいこと言ってるような事柄には要注意です。 

 

11月15日(火曜) 夜

 京都駅にある「待ち合わせ場所」、時の灯り。

 京都に長年住んでいる知人・友人に訊いても、誰一人知らない待ち合わせ場所でして。「そんなもんあったっけ?」と言われるのがオチなんですが、実はこれ、お上が指定しているオフィシャルな待ち合わせ場所なんですねえ。

 でも、だーれも知らないようで、周りの風景はいつ見てもこんな感じです。

 待ち合わせ場所って、いろんな要因があわさって自然発生的に決まってくるものであって、お上に決められたところでちっとも定着しないのは至極当然のことなのかもしれませんね。

 かくいうぼくも、この待ち合わせ場所を知ったのは先週のことで、相当ビックリしました。

 

11月14日(月曜)

 今月に入っての一番の自分ニュース。今シーズン初めて、カニを食べました!!

 と言っても、一匹398円のコッペガニですが(ズワイガニの雌)。ズワイガニに比べると恐ろしく小さい代わりに、内子と呼ばれる赤くて美味しいものが、カニ味噌とは別に詰まっています。それにカツオのたたき、〆鯖で八海山を一瓶空けました。生きていることに感謝するひと時です。

 ちなみに食べ終わったカニの甲羅は、みそ汁に入れて煮込むとものすごく旨くなります。

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 本日のパイロン。

 梱包がなんだか可愛らしいのはさておき。

 無断で動かされることがどうして多かったんだろうと、そのことが気になって気になって、さすがに夜は寝られてますが、昼間はほとんど寝ていません。

 

11月11日(金曜) 夜

 「人間いつ死ぬかわからないんだから」
 「あした交通事故で死ぬかもしれないんだから」

 こんなことを言う知人がおりまして。

 確かにそのとおりなのだけれど、こういうこと言ってる人に限って、いざ癌とかになったら取り乱しそうだよね。…と、このまえ酒の席で言ったら、場がものすごくいや〜な雰囲気になりました。

 それだけの話です。

−−−

 最近の食卓でも。

 どうということのないもの揃いですが、一食あたり300円かけてない貧乏食卓なので仕方ありません。

大量の手作り餃子&サラダ
 

鶏の唐揚げ&サラダ(使いまわし)
 

しょんぼりカレイ定食
 

キノコの鬼かけ汁&地味な小皿たち
 

売春婦スパゲティー&鯛のセビチェ、サニーレタス
 

一匹68円のさんま定食
 

実は好物、自分で作ったお好み焼き!

おでんはやっぱり大根と卵、こんにゃく

 

11月10日(木曜) 夜

 出先の会社のトイレにて。

 "Office Paper"

 婦人と夜景が描かれているのがよく分からないのはさておき。

 この会社では、これがオフィス用紙なのだろうか。倹約・節約を旨として、仕事に使う紙はすべてトイレットペーパーにせよ!

 きっと違うと思いますが、ほんとにこれで仕事してる会社があったら働いてみたい。

 

11月9日(水曜) 夜

 民放の番組で先日やっていた収納術を試してみたら、ものすごく便利で。

 100円均一で売っているA4のクリアBOXをキッチン下の収納スペースにいくつか並べるだけで、うわー! 何倍もフライパンが入るうえに取り出しやすいことこの上なし!!

 …普段「テレビはもうダメだよね」とか偉そうなこと言ってるくせに、こんなことで感激している昨今です。ダメなのはぼくのほうだ。

 

11月8日(火曜) 夜

 元気をもらおうと思い立ち、久しぶりに京都・縁切り神社に行ってきました。

みんな自分さえよければいいから素晴らしいですな!
 
だったら、さっさと会社やめちまえばいいのに。
 
「導いて下さい」と言いつつ、願いは他所夫婦の離婚。
 
嫌いな人のことだけで心が一杯になっている人。
 
真穂さんのほうも、「彼があやこから逃れられますように」と願かけ返ししないといけませんね。
 
こういうのは気持ちが和みますな。

 こういう絵馬を見ていると自分がマシな人間だと錯覚できるので、ときどき拝見して元気をもらっております。

 

11月4日(金曜) 夜

 知人に裏山くんというのがおりまして。

 ついうっかり、「裏山のやつ、うらやましいなァ」と言ってしまって、大惨事になった本日です。

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 京阪電車の駅にて、チビッ子の絵の展示コーナー。

 いくら入選作品とは言え、あまりにもチビッ子らしからぬデッサンに思わず立ち止まってしまったわけですが(オトナでもこんなに正しく電車の俯瞰図描けまへん!)。

 よーく見てみたら、車輪だけはチビッ子仕様になってました。こんなたくさんのポワポワした車輪、見たことがありません。

 

11月3日(木曜) 夜

 リンゴとか梨とかをむいて食べるとき、切り落とす芯のところがもったいないなァと以前から思っていて。

 直線的に落とすから、どうやっても果実の部分を捨てることになってしまうんである。

 そこで思いついたのがこの方法。

 芯は球状だから、そのカーブにあわせて丸く切れば、きれいに芯だけを落とすことができるという次第。

 で、さっそくみんなに自慢しているんですが、誰ひとりとして感動してくれないのはなぜなんでしょう。こんなスゴい発見をしたことへの妬みでしょうかねえ。

 

11月1日(火曜) 夜

 近所の眼科にて。

 ただ「休診致します」でいいのに、「学会出席のため」と書いてしまう。この感覚、分かるんだけどちょっと恥ずかしい。

 一番いいのは、ただ休診するとだけ書いおき、患者さんから「どうなさったんですか?」と聞かれたときに、「いやー実は学会に出るもんでね」と答えるパターンだろう。で、「さすが先生、勉強家ですね! だったら学会で休診しますって書いとけばいいのに」とか言われて、「いやいや、学会っつっても半分道楽ですから」とか何とか。

 ぼくなども分野は違えど学会に参加することが時々あって、そのせいでスケジュールをキャンセルするときは勿論このパターンを狙うことが多いんですが。そこで「ちょっと野暮用で…」とか言うと、相手から「聞いちゃイケナイ事情なのかな」と余計な配慮をされてしまうので、最近では「言うほどでもないしょうもない用事が入ってしまいまして…」てな感じで、あえて相手に質問させるというセコさ極まりない手法を用いております。

 そもそも学会出席がそんなに偉いことかというと、たいていは居眠りしてるだけなんですけどね。

 


2011年10月のプチ日記

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