3月30日(金曜) 深夜
財布の中に、こんな千円札が入っているのを見つけた。
そういやこの前、酔っ払って気が大きくなりすぎて、千円札を真っ二つにしたような気がする。男らしいところを見せようと思って、「アチョー!」と言いながら破り裂いたような記憶が……。
そのくせ万札ではなく千円札だし、おまけに破ったお札はご丁寧にも財布の中に仕舞いこんでる始末。冷静に考えたらちっとも男らしくないが、それはまァいいとして。
この千円札、このままでは使えないのでどうしたものかと思いあぐねた末、原始的にセロテープでくっつけてみることにした。
ただ、こんなお札を店で出すのはちょっと恥ずかしい。そこで、ダメ元で近所のタバコの自販機に突っ込んでみたところ。
予想に反して、一発で千円と認識されたのでありました。
ちょっと折れただけの新しい千円札でも全然認識されずイライラするときがあるのに、真っ二つに破れたやつが認識されるとは…。一体どういう認識アルゴリズムになってるのか?
皆さまにおかれましても、ついうっかりお札を真っ二つに裂いてしまったときには、セロテープでくっつけて自販機に入れるといいですよ。
3月28日(水曜) 深夜
なんとなくテレビ(NHK)をつけながら夕食を作っていたら、いきなり刺激的な言葉が。
「これで皆さんも、プロキシを破ることだって実現可能になるわけです」
ええっ? NHKでこんなヤバいこと言っていいの!?
…と思ってテレビにがぶりついてみたら、「プロ棋士に勝負が挑めるようになった」という内容でした。
−−−
そして、本日の減少です。
少し前まで「約180個」だったのが、気がつけば「約80個」になっていた。
倹約するようになったんですかねえ。地球に優しいので、いい傾向だと思います。
ぼくの場合も、仕事の業績が伸び悩むのは地球に優しい社員ってことで、大いに評価してほしいところですが。
3月27日(火曜) 深夜
勤務先の会社のビルにはオートロックがついている。
ただ、これが面倒くさくて仕方がない。遠隔操作できないタイプの安物なので、来客のたびにこちらが出向いて開錠しなければならないのだ。
なので来客が多いと分かっている日は、ドアを開けたまま固定して使っている始末。なんのためのオートロックだ。
どうせならオートロックを内向けに設定しておけばいいのにと思う。外からは自由に入れるけれど、出るときは暗証番号が求められるという。
折しも最近、勤務時間内に仕事場を抜け出してサボっている社員の存在が問題となっている。重役しか暗証番号を知らない「内向けオートロック」をつけておけば、一般の社員は勝手に社外に出られないから好都合ではないか。
冷やかしで入ってきた客も出られなくなって、ビルの中にどんどん人がたまっていくという弊害はあるけれど、商談が成立するまでは会社から出られないってことにしておけば、ビジネスの視点からも一石二鳥である(って、これじゃあ軟禁か)。
…でもこれって、考えてみたらネズミ捕り器(カゴにネズミが入ったら網が閉まるやつ)と同じですな。ネズミ捕り器=オートロック。
−−−
ちなみに、ぼくが住んでいるアパートのビルも一応オートロック付きなんですが。
住人しか暗証番号を知らない「内向けオートロック」にしておけば、不法侵入したドロボウやセールスを一網打尽できるかもしれません。
3月26日(月曜) 深夜
赤ちゃんを乳離れさせるため、乳房に恐い鬼の顔を描いたりする手法があるらしい。
しかし、乳房に鬼が描いてあったら、我々大人だってビックリするだろう。というか、尋常ならざる雰囲気に圧倒されて、それ以上コトが進まなくなるんではないか。
ただし逆に考えれば、これは浮気防止の「貞操帯」代わりに使うことができるかもしれない。お互いに愛を誓い合った夫婦において、夫が妻の乳房に「田中邦衛の顔」を入れ墨したらどうだろう。
貞操乳房
これなら浮ついたコトに及ぼうとしても、胸の邦衛が貞操を守ってくれること請け合いである。
もちろん男女平等の世の中、夫のほうも相応の入れ墨を局部に施すべきであろう。
貞操陰茎
皆さまのご幸福を心よりお祈りしております。
3月25日(日曜) 夜
土曜日の晩、大阪でしこたま飲んだ末、京都・河原町行きの終電に乗った。
…ハズだったのだが。
駅員に「終着駅ですよー!」と揺さぶられて目を覚ましたら、なぜか桂駅だった。乗っていた電車が終点の河原町駅で折り返して「桂行き終電」になったのに気づかず、そのまま寝過ごしてしまったのだ。
駅員に追い出されるようにして桂駅を下車したはいいが、そこで途方に暮れてしまった。桂から河原町まではとても歩ける距離ではないし、タクシーで帰ろうにも、飲み代で財布は空っぽである。うわー、どうするよ!?
酔っ払った頭でしばらく考えた末、ようやく解決案がひらめいた。桂駅といえば実家の最寄り駅。こういうときこそ、実家に泊めさせてもらえばいいんじゃないか。おお、我ながら名案だ!(しばらく考えないとこの案が出てこなかったところが酔っ払いっぽいけれど)
深夜1時なのでちょっと気がとがめながらも実家に電話してみたら、母親が眠そうな声で受話器に出た。
「はい、もしもし」
「あ、ぼくやけどな。今から帰省…してもええやろか」
「はァ!?」
「いや、その、大阪から終電に乗ったら桂駅に着いてしもて。京都に帰れへんのや」
「どうせ飲んでたんやろ?」
「まァ、ちょっと…」
「相変わらずアホやなァ、あんたは。こんな深夜になんの電話かと思ってビックリしたわ!」
「ごめんごめん。ほんじゃ今からお邪魔させてもらうし」
「ほんま呆れるわ。まあええわ…待ってるさかいに寄り道せんと帰ってきよしや」
年に数回の帰省がこんな形になるとは情けない限りだが、ともかく寝る場所を確保できて本当にヨカッタ。持つべきものは親ですな。
そして久しぶりの実家。深夜一時過ぎに酔っ払って終電なくして。
翌朝、二日酔いの頭痛で目覚めて食卓に行ったら、ちゃんとした朝食が用意されていて驚いた。
本当にありがとうございました。照れくさいので面と向かっては言ってないけれど、この場を借りて。
で、せっかく実家に帰ったので、撮った写真を一枚。
なんでこんなもん飾ってるのかと訊ねてみたところ、「土産にもらったんやけど使い道がなくて。もったいないからとりあえず飾ってるんよ」との返答。
世話になっておきながらこんなこと言うのもナンなのですが、母上、部屋に飾るものはもう少し選びませんか?
3月23日(金曜) 夜
「名倉さんって、おぎやはぎのメガネのほうに似てますよね」と職場で言われて。
え? どっちもメガネだろう。
−−−
高学歴で優秀な上司A部長と飲みに行った。
そしてほどなく、A部長の自慢話がはじまった。なんでも氏の息子さんがこの春、現役で東京大学に合格したんだとかで。
「息子はね、私より頭がいいんだよ」
ここで「すごいですねー」なんて月並みな褒め言葉を口にするのもナンなので、ちょっとひねってコメントしてみた。
「成績のよさって正規分布しますよね? 部長みたいに頭のいい方の子どもさんは、そりゃ平均よりは頭がいい確率が高いですけど、部長ほど賢くなる可能性は低いというか。それなのに、それだけ頭がいい息子さんだとはすごいですねー」
するとA部長いわく、「いやいや、実は私のワイフも結構頭がよくてねえ。地元の高校で成績がトップだったらしいし」。
いやいや、そうじゃなくて! これじゃあ、ぼくのヨイショの真髄がちっとも伝わっていない!!
そしてついつい、たとえ話まで持ち出して説明を重ねてしまったのでした。
「でも部長、たとえば体重300kgの父親と体重200kgの母親から生まれた子どもだからといって、体重400kgにはならないでしょう? 普通に考えたら、せいぜい体重150kg程度とか。それなのに、子どもさんが体重400kgになったとしたら、それはやっぱりすごいと思うんですよ!」
ふと部長の横顔を見ると、心なしか引きつったような面持ちになっておられて。
飲み会はその10分後にお開きとなりました。
…ヨイショしてポイントダウン。思えばこんな人生でした。
−−−
直接は関係ないですが、場の空気を読む力とかも、「頭のよさ」の非常に重要な要素ですね。
3月22日(木曜) 深夜
鴨川にて。
ずっとへんな姿勢をしてる人がいたので、間近でじっと見ていたら、「すみません」と謝られてしまいました。
それはこっちのセリフだ。 春、ですな。
3月20日(火曜) 深夜
昼休み、同僚の女性ふたりが大きな声で雑談していた。
「じゃがりこって、チーズ味とサラダ味があるじゃない?」
「うんうん、どっちもおいしいよね」
「でもさ、このまえ見たらさ、チーズ味よりサラダ味のほうがカロリー高いの!」
「えー、そうなの!?」
「だまされるよねー。だから私、これからチーズ味にしようと思って」
「うんうん、私もそうしよー」
莫迦じゃないのかと思いながら、帰りのスーパーで確認してみたところ、チーズ味が292Kcalで、サラダ味が300Kcalだった。その差8Kcal。
じゃがりこをどっちにするか迷う前に、ひとつ上の階に行くのにエレベータに乗るのをやめろ!
…と言いたかったけれど、勇気がないので、こうやって全世界に配信しておる次第です。
3月19日(月曜) 深夜
パソコンのキーボードをふと見ると、擦り減りぐあいがキーによって全然違うことに気づく。
自宅のパソコン
せっかくなので、どのキーが擦り減っているのか調べてみたところ。
いちばん磨耗していたのが「K」
次に「A」と「S」
「Ctrl」も結構減っている
「シフト」キーもまずまず
「N」と「M」はこんなことに
「A」がよく擦り減るのは何となく納得できるが(子音なのでよく打鍵する)、「K」がこんなに減るのがよく分からない。カリとか亀頭とかクンニとか毛むくじゃらとかコンドームとか、そんな単語ばかり打っているんだろうか。
「N」と「M」がおかしな減りかたをしているのは、きっとショートカットキーばかり使っているからだろう(面倒くさがりなので極力マウスを使わない)。
キーボードを見れば、その人の性格がちょっと分かるかもしれませんな。キーボード占い。
ちなみに、職場のパソコンのキーボードは、どれも磨り減ってませんでした。きっとキーが丈夫なんでしょうねえ。
3月18日(日曜) 深夜
週末ヒマだったので、レンタカーを借りて奈良県は津風呂湖ダムを見てきました。
今回は、その簡単レポートにて。
ダムが妙に好きなのはどうしてだろうと考えみたところ、「せき止めてる」感がいいのだろうという結論に達する。
「せきとめてる感」もなにも、実際にせき止めてるんでありますが。
莫迦の考え、休むに似たり。
湖は貸しボートをこぐ中年男性がふたり。
いったいどういう関係なのだろう。接待ボートだろうか。「いやー見事なこぎっぷりですな!」
管理人らしき人がいたので、なにか訊こうと思い立って声をかけてみることにした。
しかし話すこともとくに浮かばず、咄嗟に考えてくちにしたのが
「これって人工のダムなんですか?」
…ああ、なに言ってんだオレ。
「津風呂湖」の「津」ちょうちんだけが、誰かに盗まれたのか歯抜けになっていた。風呂湖。たいそうショボそうである。
しかし「津」ちょうちん、誰が何のために!?
帰りのクルマにて。バックミラーに映る、軽自動車にたたずむ男性ふたり。
なんかええのうと思って、デジカメを取り出して撮っていたら、前の車に追突しそうになりました。
3月16日(金曜) 深夜
本日の楽な姿勢。
屋根の上に登っていても、楽な姿勢をとりたい誘惑には勝てないようで。デンジャラス・イージー。
ちなみにこの姿勢、ぼくもベッドの上でごろごろしているときに、最もよくとっているポーズです。とくにテレビ見てるときとか。
で、コメンテーターの発言に一人で文句つけてたり。「そんなわけないやろ馬鹿!」とか何とか、この姿勢で。世話なしです。
3月15日(木曜) 夜
電車に乗っていたら、近くの席で、サラリーマン風の男女数人が喋っていた。
(プライバシー保護のため、個人名や固有名詞は変えてます)
「井上課長って、ほんと自分勝手だよなァ」
「うんうん、私もそう思う。だって山本君、いつも課長の尻拭いさせられてるもんね」
「そうだよなー。山本、おまえよくやってるよ。旭化成の仕事のときだってそうじゃん」
「そうそう、ひどかったよな。課長のせいで、開発部のメンツ丸つぶれだったし」
「だからオレ、井上課長から回ってきた仕事は手抜きしてやろうと思って」
「やっちゃえ、やっちゃえ!! 内田部長がどんな顔するか見てみたいなあ」
…これだけ情報がそろってしまうと、ネットで検索したら素性があっさりバレてしまうんじゃないか。井上課長のメールアドレスとかも公開されていたりして。そうすると、ぼくが井上課長に匿名メールを出したりだってできるわけだ。
「はじめまして井上課長。本日たまたま耳にしたんですが、部下の山本さんは、あなたの仕事には手を抜くと雑談してましたよ」
いやまァ、こんな面倒なことやりませんけどもね。
意外なところにひそむセキュリティホール。おかしな世の中になってきたなあと思います。
−−−
さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。
今回のテーマは「ピース缶の使い方あれこれ」。 缶ピースの空缶をそのまま捨てるのは勿体ないということで、どんな用途に使えるかを試行錯誤してみたレポートです。結論としては、ピース缶さえあればたいていのことは事足りることが分かりました。
よろしければご覧いただけると嬉しいです。
3月14日(水曜) 深夜
こんなところで自分の犯罪歴を告白するのもどうかとは思うのだけど。
ぼくの悪癖のひとつに、「酔っ払うと店のコップをひとつだけ失敬してしまう」というのがある。せっかく店に来たのだから記念にという気持ちと(なんの記念だ?)、家にコップが増えたら来客のときに便利かもという打算とが働くんだろうか。
シラフに返るとさすがに後悔&反省するのだが、いまさら店まで返しにいくわけにもいかないので、「ま、コップをひとつ割ってしまったと思えば、掃除もせずに済んだワケだし、むしろ盗られたほうが手数をかけないで済んだというか…」などと、よく分からない言い訳を自分に対して並べてみたりで。
そして気がつけば、自宅に盗品コップのコレクションが。
結構かさばるので、邪魔になって仕方がない。来客なんて滅多にないし、あったとしてもそんなに大勢入れるような部屋ではない。なのにコップだけはどんどん増えていく現実。ああ、なんでこんなにコップばかり保管しなくちゃならんのだ!?
おまけに、ジャンボカラオケのコップまであるから気が滅入る。こんなもん来客に出せるかバカ!!
−−−
ちなみに一度、こっそりコップを忍ばせて店を出ようとしたら、店員に声をかけられたことがある。
「あのーお客様、コップがひとつ足りないんですけど、どなたか間違えてお持ちになってらっしゃいませんか?」
あわててカバンからコップを取り出して、「あ、間違えて入っちゃってました!」。
…間違いというのは、人間なら誰しもあるものです。よね?
3月13日(火曜) 深夜
高校時代の授業で最もよく覚えていること。
それは、体育のY先生が喋っていた「Tシャツの簡単な畳みかた」である。
まずTシャツを横向きに半分折り
腕の部分を内側に折りこむ
さらに縦向きに半分折りして
これで何枚でも重ねられます
実際にやってみると、すこぶる簡単&便利なんである。
慣れれば一枚あたり3秒くらいで畳めるし、コンパクトだし、シワにもならないし、何枚でも重ねられる。体育の授業は嫌いだったけれど、このTシャツの畳み方を知ったときだけは「高校に通っていてヨカッタ!」と心から思ったものだった。
もちろん今でも、この畳み方は暮らしの中で大活躍しております。
高校3年間で学んだのがこれだけ、というのがいささか寂しい気もいたしますが。
3月12日(月曜) 深夜
食事しながら酒を飲むのが大の苦手である。
昔からそうだった。酒を飲むときはほとんど食事に手をつけないし、食事するときはほとんど酒を飲まない。
もちろん酒は大好きだし、料理についても人並み以上には探究心を持っているつもりである。ただ、どちらも大きな楽しみであるだけに、同時に享受することに対して、どうしても抵抗感を拭えないのだ。
せっかく酒を飲んでるときに食事までしなくていいし、せっかく食事しているときに酒まで飲まなくていい。それこそ、もったいないの極地である。
だってそうだろう。たとえばゴルフとセックスが大好きだという人がいたとして、両者を同時に楽しめるだろうか? あるいは映画鑑賞と囲碁が大好きだという人がいて、両者を同時に楽しめるだろうか?
本当に楽しいコトというのは、なにかと一緒にしたいなどとは思わないんである。
−−−
…てなことを職場の飲み会で延々と喋っていたら、同席していた人から指摘されたのでした。
「こうやってウチらと喋るのは、楽しくないから大丈夫なんやね」
気の利いた反駁のひとつもできないまま現在に至っております。自分で自分の首を絞めるのは得意なことのひとつです。
3月11日(日曜) 深夜
髪の毛が伸びてくるたびに、「前に散髪したのっていつだったけ…」となっていたんでありますが。
そうか! 日記に書いておけばいいのか!! 目からウロコです。
というわけで昨日、散髪に行ってきました。
今回は長年通っていた床屋ではなく、売れっ子美容師の知り合いにお願いして切ってもらった。どうせバレるんだからと、ハゲてることを正直に相談すると、「無理に隠すんじゃなくて、薄いところに全体をあわせるようにしてカットすると自然な仕上がりになるんですよ」との返答。…いよいよスキンヘッドにされるのか!?
…と戦々兢々の思いで臨んだのだが、仕上がりを見て感激した。いままで不自然だったハゲが、非常に自然なハゲになっているのだ。さすがプロの技!!
ちなみに最近、自分で「若ハゲ」と言うのが恥ずかしい。べつに若くないですからねえ。
−−−
そして本日の危険。
インターフォンの横に「危険」と書いてあったので、なにかと思ってよく見てみたら「矢が飛んできます!」。
うわ、こらホンマに危ないわっ!!
3月9日(金曜) 深夜
本日、職場でけっこう重要な会議があった。
議題が重いだけにみんなの口も次第に重くなり、とうとう誰も発言しなくなってしまった。そして長い沈黙が続いていたそのとき。
同僚Sさんが突然、口を開いた。
「あのう私…この件については、以前からちょっと思ってたことがあるんです」
おお、Sさんはいったい何を思っていたんだ!? 言いたいことは歯に衣着せず指摘してくれ!!
…と全員の注目が彼女に集まった直後、予想外の言葉が発せられたのでした。
「すいません、何を思ってたのか忘れちゃいました」
おかげで盛大な失笑とともに、場の雰囲気は一挙に弛緩して。その後、皆の脳ミソが緩んだせいか、新しいアイデアが続々と出てきて。
煮詰まっていた会議は、気がつけばすっかり成功裡に終わっていたのでありました。
当のSさんは顔を赤くしていたけれど、会議での一番の功労者だと心から思います。
…ほのぼのエピソードを素で書いてしまった気色悪さだけは、こうしてほんのりと残ってしまうわけですけども。
−−−
そして本日のセコム。
ほんとにセコムは駆けつけるんでしょうかねえ。
というか、金属泥棒が流行している昨今。このアルミサッシだけが盗まれるに100万ペソ!!
銀行さんなどにおかれましても、通用門は暖簾とかにしといたほうがいいと思いますよ。金属の扉で厳重にすればするほど盗まれる。
3月8日(木曜) 深夜
昨今の金属泥棒のニュースを見ていて、ふと思い出したこと。
中学生の頃、ハードロック&ヘビーメタルがちょっとブームになった。
LAメタルだとかスラッシュメタルだとかデスメタルだとかジャーマンメタルだとか、顔が赤らみそうなコトバが当たり前の顔をして幅を利かしていた時代。それこそ星の数ほどのメタルバンドが跳梁跋扈していた時代。…振り返ると思わずノスタルジーに引きこまれそうになりますな。
そんな中、いかにも一発屋っぽく登場した、とあるメタルバンドがあった。バンド名は伏せるが、超高速のギター&メロディが「ウリ」だった彼らは、当時のアルバムチャートでも順位を順調に伸ばし続けていた。日本ツアーも大々的に行われ、会場は連日満員とのことだった(後から知ったが、満員になったのは日本だけだったらしい。まんま『スパイナルタップ』である)。
そして彼が待望のニューアルバムを発売!
しかし、そのなかの"Free Time"と題された一曲を聴いて愕然とした。彼は超高速ギターで切々と歌いあげていたんである。
「♪俺たちは最近とても忙しい! 自由な時間がほしい! ああ、俺たちは自由な時間がほしいんだ!!」
数年後、ハードロック&ヘビーメタルのブームは去り、雨後のタケノコのように登場したバンドのほとんどは淘汰されていった。
"Free Time"を切々と歌いあげた上述のバンドも、気がつけば跡形もなく消え去っていた。
彼らはきっと、歌詞のとおり、自分たちの望みを手に入れたのだろう。切ないのう。
3月7日(水曜) 夜
小学生の頃、手打ち野球が大好きだった。
腕をバットにして柔らかいゴム球を打つタイプの野球ゲームで、本当の野球に比べて簡単かつ安全なのがぼく好みだったのだ。
ちなみに当時のクラスでは、手打ち野球のことを「手打ちうどん」と呼ぶのがコンセンサスになっていた(小学生の言語センスなんて所詮はこんなもんである)。だからみんな、「今日の昼休み、手打ちうどんしようぜ!」などと言い合っていた 。
そんなある日のこと。ぼくがいつものように「手打ちうどんやろうや!」と声をかけたところ、予想外の反応がかえってきた。みんな、サッカーをやると言い出したんである。ええ っ、そんなァー。
あまりに唐突な展開にびっくりして、それでも他の何人かに声をかけたのだが、みんなサッカーに参加するとの返答。
ぽつんと取り残されたぼくは、それでも「手打ちうどん誰かやろうやァ……」と声をかけながら、あまりに悲しくて悲しくて、こみ上げてくる涙をおさえ られなくなってきて。そしてとうとう、感極まって泣き叫んでしまったのだった。
「う、ううっ…手打ちうどん…やろうやァー!!」
以上、本日の感動物語でした。感極まっても手打ちうどん。
−−−
ところで、サメは英語でシャーク。強そうでかっこいいですな。
コバンザメはコバンシャーク、ジンベイザメはジンベイシャーク。
おやすみなさいませ。
3月6日(火曜) 深夜
先日の駐車場。
いろいろ試行錯誤した末に行き着いたのがこの文面かと思うとちょっと可笑しいですな。
ここに至るまでには、おそらくさまざまな紆余曲折があったのだろう。当初は「通行禁止」と書いていたものの効果なく、「通り抜け厳禁」「罰金を頂戴します」などと工夫してみても通られ放題。とうとう頭にきて「通り抜けするな!」とすごんでみてもやっぱりダメで、精根尽き果ててこうなった…のではないか。
でも、こんなことをお願いされてもなあ。
そのくせ「要通行料」というのがまた。ちゃんと通行料を徴収するんだったら、どんどん通ってくれたほうがいいだろう。
通行料がいくらなのかが気になります。ぼくの予想では150円!!
3月5日(月曜) 夜
恥ずかしいので、書くか書くまいか迷っていたんですが。
実は先日のサイクリングツアーの後、打ち上げでしこたま飲んでフラフラ自転車をこいでいたら、顔面から転倒して前歯を折ってしまったのでした。
それで本日、歯医者に行ってみたら、神経を抜いて芯を入れて人工歯を被せないといけないということになり。なんだか大層なことになって気落ちしていたら、ぼくの心中を察してか歯科医から言われた。
「顔から転倒したら、普通は前歯の3本くらい同時に折るもんだよ」
「なのにこんなとこの歯を一本だけ折るなんて、一体どんなコケ方したわけ?」
「おまけに顔面はちっとも怪我してないし、ほんと不可解なくらい幸運だったねえ」
…というわけで、今回歯が折れたのは「不可解なくらい幸運」な出来事だったみたいです。いよいよ人生、ツキが回ってきたのかもしれません。
−−−
自転車で転倒したのは四条河原町の高島屋前なのだが、同僚にはつい見栄を張ってしまった。
「サイクリングしてたら、ちょっとすごい場所で転倒しちゃってね」
まァ、高島屋前というのもある意味「すごい場所」なので、ウソは言ってないつもりです。
−−−
ところで、人間はどうして歯を折ると再び生えてこないんだろう。
いくらでも生えてくるほうが生存に有利な気がするのだが、自然という神さまはそこまで気が回らなかったらしい。歯の再生に費やすようなエネルギーがあるんだったら、そのぶんの余力を免疫力や生殖関係などに回したほうが、大自然での生存競争にとって有利だったのかもしれませんな。
古来から受け継がれる我々の遺伝子は、「酔っ払って自転車をこいだ挙げ句に転倒する」なんて負傷をそもそも想定していないのだろう。
まったくつまらない遺伝子であることよ、と自分のことは棚に上げてぼやいてみる。
3月4日(日曜) 深夜
きたる昨日、ひな祭りだということで、有志10人で京都は流れ橋までサイクリングしてきました。
せっかくなので、今回はそのレポートにて。
流れ橋わくわくサイクリングツアー
ロードレーサーにて飛ばす先頭組。◆京都駅前から出発! ひな祭りのときくらい、思いっきり自転車をこぎ回したい!!
…というぼくのワガママで、自転車に興味のある人、ない人をかき集めてツアーを計画したのでありました。
ぼくは地理に疎いので、具体的な計画はリーダーの人におまかせ。ぼくは書記長として参加しました。
元国体選手のロードレーサーと、ママチャリのお姉さんたちとが同居するサイクリングツアー。
ちなみに流れ橋までは往復約42キロ。フルマラソンと同じ距離を3時間弱で楽に走れるから嬉しい。マラソン選手も自転車に乗れば楽なのに。
ママチャリで参加する猛者も。
先頭組を見失っても、とくに気にしない後続組。
千葉在住のネズミさん達。かわいいネ!!
今回のツアー最大の難所(幅50cm)。
え、どこに!? それとも、心の清い人にしか見えないんでしょうか。
流れ橋全景。◆1時間半で流れ橋に到着 過去に何十回も洪水で流されている「流れ橋」。
そのたびに修理すると大変なので、橋板が水流に逆らうことなく流されるようになっている(ただし一端だけ固定してある)。で、洪水が去ったら、ワイヤーで橋板をたぐりよせて繋ぎ直せばOKという次第。
ちなみにこの橋、時代劇ドラマなんかのロケ地としてよく使われているらしい。初めてなのに妙な既視感があると思っていたら、そのせいだったか。
007の次回作は、ここ流れ橋が舞台になるらしいですよ。ウソですけど。
監視カメラの「か」の字も見あたらず。ひょっとして偵察衛星を上げてるんでしょうか。それともGoogle Earth でチェックしてるとか!?
当方はトンチを働かせて、自転車を担いで渡りました。…すみません、また無意味なウソをついてしまいました。
流れ橋をつなぐワイヤー。
橋から見えたVIP席。座ってみる勇気は出ず。
帰りに見かけた露天風呂。風流ですな。まとめの文章などはとくになく、これでレポートはおしまいです。ポシンタン!!
3月2日(金曜) 深夜
本日のお願い。
ここは毎日のように、おしぼりや空缶が投げ込まれるんでしょうか。他人事ながら、たいへんだなァと同情します。
ただ、おしぼりを投げ入れるのはひどい行為なので、「お願いします」なんて低姿勢にならなくてもいいと思います。あと、「おしぼりや空缶」なんて限定してしまったら、敵に塩をおくるようなものかと。今度は歯ブラシが投げ入れられるかもしれません。
でもよく考えたら、おしぼりも空缶も、再利用したら結構いい商売になりそうですね。
3月1日(木曜) 深夜
本日のお人形。
近所の軒先にディスプレイされていたもの。
右側のボンボンみたいな塊は一体なんだ? …と思ってよく見てみたら、どうやら「花を集めて鞠状にしたもの」のようだった。なるほど気持ちは分かるが、人形との大きさがあまりにもアンバランスである。おまけに花の劣化が進んでいるから、なんともおかしな雰囲気になってしまって。
すまし顔のお公家さんだが、かたわらに妙な塊を置かれている心情やいかに。
−−−
さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。
今回のテーマは「 缶ピース初体験レポート」。先日ひょんなことから手に入った「缶ピース」(缶入りピース)を初めて吸ってみたレポートです。ウケを狙うわけでもなく奇をてらうわけでもなく、ただただ普通のレポートとなっております。
よろしければご覧いただけると嬉しいです。