2008年9月のプチ日記

9月30日(火曜) 深夜

 必要もないのにバキュームカーのことを調べていたら、ある中古車サイトにたどり着いた。

 バキュームカーって、中古で60万円とかで買えるんですねえ。

 その気になれば十分購入できる価格である(その気、というのがどういう気なのか自分でも皆目分かりませんが)。ぼくはマイカーを持っていないけれど、最初の一台はこういうヤツにしてみたいものですな。お互い。

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 最近でこそバキュームカーをあまり見なくなったけれど、子どもの頃は「うんこ車が来たー!」などと言ってハシャいでいたものだ。

 しかし考えてみれば、汲み取ってくださっている業者さんに失礼な話である。バキュームカーのおかげで、ぼくらの生活は快適に維持されていたのだから。

 このような偏見を少しでも軽くするためには、メディアによるイメージ戦略が欠かせないだろう。爽やかなスターを登用することによって、不潔なイメージを一掃し、みんなの憧れというメタファーへと変遷させるのだ。

 

 イチロー選手がコイツで球場に駆けつけてくれることを祈りつつ、本日はこのへんにて。

 

9月29日(月曜) 深夜

 恥ずかしいことに、警察沙汰になってしまいました。

 昨日の夜、深酒して前後不覚の状態で帰宅したわけですが、さてドアの鍵を開けようとしたら開かない。何度やってもダメ、鍵をいろいろ変えてみてもダメ、ああどうなってんだ!? と混乱しながらも延々ガチャガチャやっていたら突然、背後から数人の警察官に取り押さえられたという次第。

 記憶があやふやなのだけれど、どうやら別の部屋を自宅と勘違いして開けようとしていたらしく、驚いた中の住人が110番通報したようだった。

 深夜に見知らぬ者が自室の扉をガチャガチャやり始めたわけだから、住人もそりゃあさぞかし怖かったことだろう。素直に申し訳ない気持ちでいっぱいである。ただ、それを差し引いても、警官というのはどうしてああも威圧的でエラソウなのか。まるでヤクザみたいな言葉遣いなんである。

 「ちょっとコラ、ここで何しとんねん!?」
 「おまえ、何者や。身分証明するもん見せてみィ!」
 「う、うわ、すみません! あの、鍵があかなくて…」
 「余計なこと喋んな! 言われたことだけせえ!!」
 「は、はいっ、ひぃいぃー」

 こんな調子でカバンの中身をすべてチェックされた挙げ句、最後は警官がぼくの部屋にゾロゾロ入ってきて、舐め回すようにして観察されて。おまけに、たまたま本棚に置いていたナイフを見つけた警官が、「おい、これは何や!?」。


 

 で、「ナイフです」と正直に答えたところ、「そんなことは分かっとるんじゃ! 警察ナメとるんか?」「何のためにこんな場所にあるねんって訊いとるんや!!」と、またまた大目玉を食らってしまい。「梨の皮をむいたりタマネギの芯をとったりするのに便利なんで、ここに置いてるんです」と正直に説明したら、「あっそう」と穏便に済ませてくれたので、まァよかったんですが(しかし、こういう状況で「人を刺すためです」なんて答える人がいるんでしょうかねえ)。

 酔っ払っいすぎた自分が悪いのは重々承知しつつも、なんとなく納得のいかないモヤモヤを抱えながら過ごしておる今日この頃です。

 

9月26日(金曜) 深夜

 中高生の頃、家族がいないときしかエロビデオが見れなかったことは、昨日の日記に書いた通りである。

 家に一台しかテレビ&ビデオデッキがないものだから、当時はダビングすらできなかったのだ。高校生にとっては決して安くない350円のレンタル料を払って、決死の思いでエロビデオをレンタルしたところで、そんな週に限って家族がずっと家にいて、けっきょく見れたのは5分程度なんてこともザラだった。

 ああ、ダビングさえできれば、いつでも手元にエロビデオを置いておけるのに…。家族が出払ったスキに見ることできるのに…。

 それでも出来る限りのことはやった。家族がいないときにエロビデオを再生しながら、その音声だけをオーディオテープに録音するのだ。すると、家に家族がいても、自分のウォークマンでいつでも「エロビデオの音声」を聞くことができるのだ!

 いまどきこんな高校生がいるだろうか。iPod にエロビデオの音声だけ入れて、こっそり聴いてる高校生が、果たして何人いるだろう。

 しばらくして訪れた転機は、親が購入した8ミリビデオ(初代ハンディカム)だった。

 当時はボディのコンパクトさと価格の安さが話題になったのだけれど、ぼくにとってはどうでもいい話だった。それより何より、ビデオ媒体が家にもう一つ増えたということは、すなわちエロビデオがダビングできることを意味していた。よっしゃ、よっしゃ、よっしゃ!!

 さっそく実行に移した。家族がデパートに出かけている間をねらって、レンタルしておいたエロビデオを、ハンディカムの生8ミリビデオテープに録画していく。当時はビデオテープは高価なうえ、最大60分しか撮れなかったから、当然のことながら「いいシーン」だけを編集して録画していく。

 そしてハンディカムをテレビにつないで再生してみると…おおっ! 見れる! 多少画質は劣るけれども、見れる!!

 おまけに8ミリビデオのいいところは、ボディがコンパクトなものだから、たとえ家族がいても、こっそり自室に持ち込んで、ファインダーにて再生できることだった。といっても、当時のファインダーは一眼レフカメラのそれと同じようなサイズで、おまけにモノクロだったのだけれど、それでも自室でエロビデオが見えることは画期的なことだったのだ。

 机にすわって一心不乱に8ミリビデオ鑑賞にいそしんでいたら、いきなり親が部屋に入ってきて「何しとるんや!?」と怪訝な顔をされたことも何度かあったけれど、そのたびに「机を撮影してるや!」「机を撮るとおもしろいんや!」などと言ってごまかしていたのを思い出す。

 いまどきの中高生は、きっとこんな苦労など想像もつかないんだろうなと思うと、改めて悔しくて悔しくて。

 

9月25日(木曜) 深夜

 いまどきの中高生は、パソコンをクリックするだけでエロサイトが見られる。

 …というのが積年の恨みのひとつなんである。キィー!!

 ぼくらが中高生の頃はインターネットなどなかったから、エロへの道のりは、そりゃあもう険しいものだった。

 当時の主流はエロビデオだったけれど、テレビは居間にひとつしかなく、家族(両親&妹)がいないスキを狙って見るより他なかった。おまけに母親は専業主婦だったから、ずーっと家にいる。用事もないのに家にいる(というか、用事がないから家にいるのだけれど)。

 こんな状況下では、せっかく友人がエロビデオを貸してくれても、一向に見る機会に恵まれない。エロビデオというのは当時の中高生にとって大変な貴重品であり、数日経てば次の順番待ちの級友から鬼のような催促がくる。「おまえ、例のヤツまだ見てないの?」「早くこっちに回してくれよ!」

 家にいるオカンのせいで見ることができないでいる、なんていう実情はダサくてとても口にできなかったから、催促の矢がくるたびに、「あー、見るの忘れてたや」などと悠然たる風情を演じていたのだが、内心はもちろん「火の車」だった。ああ、もちろん 一刻も早く見たいけど見れないんだよ!!

 それでも、父親が当直の仕事で妹も家にいない日は、家にはオカンとぼくしかいないわけで、そんなときは涙ぐましいほどにがんばった。あれほどがんばったことが、人生でかつてあっただろうか…というくらいにがんばった。

 下記は、今でもなんとなく覚えている、そんな当時の一日である(字が多くて読みにくいので、一行ごとに色分けしました)。

  1. オカンがトイレに立った隙にエロビデオをデッキに仕込んでおく。
  2. トイレから帰ってきたオカンと、しばしのあいだ仕方なく歓談。
  3. オカンがなるべく早く再度のトイレに立ってくれるよう願って、お茶とミカンをすすめまくる。
  4. 念願かなってオカンが再びトイレに行った瞬間、テレビの音声をミュートにしてエロビデオを再生!
  5. 数分間だけのエロビデオ鑑賞にありつくも、映し出されるのはインタビューシーンのみ。殺意。
  6. 早送りしようとしたところでオカン、居間に帰ってくる。あわててテレビに切り替えて、音声ミュートを解除する。
  7. ふたたびお茶とミカンをオカンすすめるが、もはや口にしようとせず絶望の予感。
  8. …と突然、救世主あらわる! 「今夜の晩ご飯、なにがいい?」とオカンが訊いてきたのだ。買い物に出かける予感!!
  9. ここで「家の冷蔵庫にある食材で作れてしまうメニュー」を答えたら、万事休すである。
  10. 「冷蔵庫の中身、チェックしておくんだった…」と激しく悔恨するも、後悔先に立たず。
  11. 常備してないであろう食材を用いたメニュー、それも買い物に時間がかかりそうなメニューを精一杯考えて答える。
  12. 「新鮮なマグロの刺身が食べたいなァー。あと、ホワイトアスパラと、いんげんのゴマ和え!」
    実というと、いんげんはあまり好きでなかったのだが、体によさそうなものなら買ってきてくれるだろうという算段。
  13. ホワイトアスパラは却下されたものの、マグロの刺身と、いんげんのゴマ和えは買ってきてくれることに。よっしゃ!
  14. 「ほな、ちょっと買い物に行ってくるわ」とオカン。よっしゃ、よっしゃ!
  15. オカンが家を出た瞬間、束の間のエロビデオ鑑賞。もちろん、いきなりクライマックスシーンまで早送り。
  16. …と思ったら突然、玄関先からオカンが帰宅。「サイフ忘れてたわ!」
  17. 咄嗟の機転でビデオからテレビに切り替えたから助かったものの、放映されてたのはなぜかNHK教育の「手芸講座」。
  18. 「あんた、妙な番組見てるなー」と言いながらオカン、再び家を出る。
  19. 緊張のまあり精根尽き果てそうになりながら、気を取り直してエロビデオの画面に戻す。
  20. …こうしてようやく、数十分のパラダイスが訪れたのでした。常に玄関先の音におびえながらのパラダイス。

 情けないにも程があるなァと、書いていて改めて思いました。

 「若い頃の苦労は買ってでもせよ」と言われるけれど、当時のこういう苦労は果たしてなにかの糧になっているんだろうか。

 なんの糧にもなっていない気がするからこそ、いまどきの中学生が恨めしくて仕方がないんでやんす!

 

9月24日(水曜) 深夜

 本日の銅像です。

 なにがどう「危険! 触らないで!」なのか定かじゃないけれど、それはさておいても、ハリガミが股間にあるのはどうしてだ。

 触ると棒状のものがムクムクッと大きくなって当たるから危ない、というベタな展開だったら嬉しいところだけれど、残念ながらそんな可能性は0%くらいしかないわけで。そうでないとすれば、みんな股間ばかり触って傷みが激しいから、こんなことになっているんだろうか。

 念のためにハリガミをめくって見てみたら、棒状のものは何もついてませんでした。ああ、いったい何が危ないんだ!?

 日々、こういうことばかりに引っかかって暮らしております。人生とくに楽しくもつまらなくもありません。

 

9月23日(火曜) 夜

 同僚I氏の息子さん(小学生)が先日、学芸会で劇を上演したらしい。

 年に一度、市民会館を借り切って行われる学芸会だけに、子どもも親も先生も、みんな熱心に練習を重ねてきた末の上演である。観客のほうも保護者やその親族、学校関係者などが集い、数百席の会場がほぼ満席状態だったというから、熱意と真剣さがうかがい知れようというものだ。

 ちなみに演じられたのは「竹取物語」。主人公のかぐや姫をはじめとして、姫を取り巻く翁や嫗、公達たちもみな、練習の甲斐あってカンペキな演技でストーリーを再現していた。そして物語はいよいよクライマックス、かぐや姫が月へと帰っていくシーンに!!

 …と、ここで突然ハプニングが起きたのだという。このシーンでは、かぐや姫の人形をワイヤーで吊り上げて、天上に消えていく演出になっていたのだけれど、いざワイヤーを吊り上げてみたところ、かぐや姫の首から上だけが「もげて」しまい、生首だけがそのままユラユラと上がっていったのだ。

 会場は一瞬だけ静まり返り、その直後、恐怖のあまり泣き出す生徒やこらえきれずクスクス笑い出す保護者などが現れて、「ウワーン!」「…クックックッ!!」と、なんだかよく分からないシュールな場になってしまったんだとか。もちろん、大半の観客は、ただただ唖然としてたらしいけれど。

 そして眼前には、首のもげたかぐや姫。

 こういう展開の竹取物語も、なんだかアリな気がしていきました。素人芝居ならではの醍醐味といえましょうか。

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 宣伝はもうイイカゲンにしろ! と言われそうですが。

 拙著『ナグラる』の手描きPOPを、四条河原町の「ブックファースト京都店」に置かせてもらいました。

 3階サブカルチャーコーナーにありますので、京都観光などの際には、もしよければよろしくお願いします。

 

9月20日(土曜) 夜

 ここしばらく出版した本のことばかりにかまけて、ちっともシモネタを書いてないじゃないか! とのお叱りを受けてしまいました。いかんいかん。

 シモネタといえば先月、飲み会の席で知人Aさん(既婚女性)から相談を受けた。

 なんでもAさん、結婚して数年が経つのに、ダンナが頻繁にSEXを求めてくることに悩んでいるらしい。って、なあんだ、ただのノロケ話かよ!

 …と思えばさにあらず。ここのところ仕事が大変で、疲れて夜遅くに帰宅する日が続いているにもかかわらず、ダンナが週に何度も求めてくるものだから、心の底から「もう勘弁してよ!」という感じなのだという。

 そこで「眠いから」とか「おなかが痛いから」とか適当に理由をつけて拒否しているものの、ダンナのほうは最近ますます逞しく、毎晩のように夜這いしてくるものだから、つくづく嫌気がさしているんだとか。それでも相手があまりにしつこいときは、根負けして「ちゃちゃっと済ませて」いるのだけれど、一体どうすればうまく断れるんだろう? というわけである。

 ここで状況を整理すると次のようになる。

  1. ダンナはもともとSEXしたいほうである。
  2. 妻のほうは最近仕事が大変で、SEXするよりも早く眠りたい。
  3. 妻、求めを断る。
  4. ダンナ、ますます逞しくなる。
  5. 妻、辟易する。
  6. ダンナ、いよいよ毎日求めはじめる。。
  7. 根負けした妻、たまに「ちゃちゃっと済ませ」る。

 こうして見ると、「Aさんが求めを拒めば拒むほど、夫はますます渇望する」という悪循環に陥っているように見受けられる。

 おまけに、たまに根負けしてコトに及んでしまうのもいけない。これは心理学でいう「断続強化」(努力に対して時々報酬が与えられる)に相当し、「連続強化」(努力がいつも報酬に結びつく)よりも激しい希求を惹起すると言われているのだ(だから世の人々は、たまにしか勝てないパチンコにのめり込んだりする)。

 ということは、だ。本気でSEXの回数を減らしたいなら、Aさんはむしろ、ウルトラ淫乱雌豹セックスマシーンとして振舞ったほうがいいのではないか? 

 夫が求めてくる前に、「ああん、もうアタシたまらないわ!」「デカくて熱いモノをぶち込んで欲しいのっ!!」「バギナもアナルもめちゃくちゃにして!!」などと絶叫しつつ、激しく股間をこすりながらダンナに襲いかかる。で、そうやって一戦交えた後は、「一発じゃ全然満足できないっ!!」「もっと暴発してくれなきゃ許さない!」と、さらに追い討ちをかける。

 その上で、「これから毎晩、最低2発はブチ込んでもらうから!」「もし2発できなかった日は、お小遣いから1万円ずつ減らしていくからね!」と一方的に宣言するのだ。こんな状況になったら、さしものダンナも一挙にチン縮、すっかりおとなしーくなってしまうような気がするのだけれど、どうだろうか。

 …てなことを、もう少しマイルドな形で提案したところ、「ダメもとで試してみます」とAさん。

 そして先日。Aさんと話す機会があったので、あれからどうなったのか訊ねてみたところ、照れながら笑顔が返ってきた。なんと効果があったというのだ。

 「最初の2〜3日はホントにタイヘンだったけど、それからだんだん求めてこなくなって」
 「今でも念のため、ときどき私のほうから迫ってるんですけど、ダンナのほうはあんまり気乗りしてないみたいで」

 押してダメなら引いてみる、とよく言われるけれど、引いてダメなら押してみるのもいいかもしれませんな。

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 親切な読者のかたが、「三省堂有楽町店にナグラるが山積みされてましたよ」とメールを送ってくださいました。

 サブカルチャーのコーナーにあったそうです。あと、「地方に住んでますが紀伊国屋書店で買いました」との嬉しいご報告も。

 アマゾンのほうも多めに配本されたみたいなので、在庫は当面は大丈夫だと思います(ずっと大丈夫なままになってしまうのかなァ…)。

 でも本に帯ないし、表紙だけ見ても何の本だかさっぱり分かりませんね。知らない人が見て買ってくださることなんて、果たしてあるんだろうか。

 

9月18日(木曜) 深夜

 本日知ったばかりのトリビアを3つほど。

 それがどうした? と言われると困るんですが、知っていて損はないと思います。

 知って損することなんて、映画なんかのネタバレと、相手の浮気くらいな気もいたしますが。

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 さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。

 今回のテーマは「波乱万丈の人生」。なるべく変化のない生活を追い求める心底つまらない人間ながら、 あまりに変化がないとゼイタクを言い出して…というような、どうでもいい話を書いております。しかし、こっち側の人間たるもの、毎晩寝られるだけで幸せだ、という原点を大切にしなけばなりません。

 よければご覧いただけると嬉しいです。

 

9月17日(水曜) 深夜

 隣の部署で働いている快活な同僚Iさんは時折、定時の5時ジャストに帰宅する。

 働く時間は短いほどいいぼくとしては、こういうのは一向に構わないし、むしろ職場の士気を高めるからいいコトだと心から思っている。

 しかしながら当のIさんは、誰も帰る気配を見せない中で一人だけ帰宅することに漠然とした後ろめたさを感じているようで、いつも「こっそり」「なるべく目立たないように」部屋を後にするからおかしなことになっている。

 いつも快活で元気いっぱいなIさんが平身低頭、抜き足差し足でひょこひょこ動き始めるものものだから、目立って仕方ないんである。まるでコントに出てくる泥棒のようなその挙動のせいで、部署のほぼ全員が反射的に見てしまう始末。

 我々は本能的に、怪しい挙動の者を目で追ってしまうのだ。普通に帰れば全然分からないのに。

 かくいうぼく自身は、定時で帰るときは30分くらい前から気配を消して、終業と同時にふらっと消えてます。

 飲み会では二次会に置いてけぼりを食わないよう、一次会の終盤から必死で存在をアピールしているのと正反対です。

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 amazon のほう、またもや品切れになっているようです(17日深夜現在)。飛んでくださった皆さま、ほんとうに申し訳ないです。

 無名な弱小ライターの本ということで、本日の追加配本も数冊にとどまっていたみたいで…。これが現実なのだろうけれど口惜しいです。ああ、有名な人たちの本は、最初からドーンと何百冊も入って、こんなチマチマしたことで心を砕かなくていいんだろうなァ。

 版元からゴリ押ししてもらって、明日18日には50冊以上配本される手はずになってますので、よろしくお願いします!!

 

9月16日(火曜) 深夜

 拙著『ナグラる』の amazon ページに飛んでくださった方々から、お叱りをいただいております(昨日の日記をご参照ください)。

 「見てみたけど品切れでした」
 「現在取り扱いしてませんって表示ばかりで、注文すらできません」

 何度か確認してみたところ、たしかにその通りで、注文すらできない状況が続いているようです。昨日の段階では「在庫アリ」だったんですが…。

 ひょ、ひょっとして在庫切れになるくらい売れまくってるの? それなら嬉しい悲鳴だけど、でも何かおかしい!!

 おまけに、わざわざ amazon に飛んでくださったのに購入できないというのでは申し訳が立たない。

 …というわけで出版社に問い合わせてみたところ、原因が分かりました。

 在庫切れになるまで売れたのは事実なのですが、amazon に初回配本されていたのは5冊だけなのでした。

 おかげさまで5冊は完売したんですが、それを境に「品切れ」となってしまい。で、通常なら引き続き「予約受付」になるところ、今回は新刊本のため、なんだかヤヤコシイことになってしまったんだとか。

 以下、かんたんに事情を説明しますので、興味のある方は読んでみてください。

 書籍というのは、版元が印刷した大量の本をいったん取次に卸して、取次が全国の本屋に配本するという手順になっています。取次には「トーハン」「日販」「大阪屋」といった会社があり、『ナグラる』の場合はこの3社に卸して、そこから配本されるわけです。

 で、問題の amazon なんですが、初回配本(自動的に送られる)は「日販」からの配本で、それらが全て売れた後は「大阪屋」からの配本に切り替わるという、よく分からないシステムになっているらしく。そのため、「日販」からの初回配本(今回は5部)が全て売れた後、「大阪屋」からの配本に切り替わるまでの間、空白の日が出現してしまったんだそうです。

 ちなみに今回の場合、9月17日(水)には、「大阪屋」からの配本が amazon に届く予定と聞いています(再び「在庫アリ」に切り替わるハズ)。木曜日には50冊以上 amazon に配本するみたいで、これでちっとも売れなかったら、版元さんも返品の嵐でタイヘンだと思うので、よければ買ってやってくださると嬉しいです。

 …って、本を買ってくださる方に、取次だとか版元だとかの心配までさせる著者なんて、まったく前代未聞ですね。 重ね重ね申し訳ありません。

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 追記: 16日深夜現在、amazon での販売 が再開されました。17日には書店にも並ぶハズ…ですが、いかんせん弱小本なので、置いてある書店は限られているかもしれません。地方のほうでは、販売はさらに遅れるかもしれません が、よろしくお願いします。

 

9月15日(月曜) 夜

 休日なので、自転車で京都御所をぶらぶらしてました。

 御所には自然発生的にできた「自転車ロード」がございまして。

 御所は全面に砂利が敷き詰められているんですが、砂利の上は自転車で走りにくいので、自転車乗りたちが少しでも楽をしようとして先人の轍(わだち)を通り続けた結果、ちょうど自転車ひとつ走れるだけのロードが出現したという次第。

 自転車ひとつ分の幅しかないので、対向車とすれ違うときは「どちらが道を譲るか」という心理的攻防戦となり、気が弱いほうが道を明け渡すことになる。

 ぼくなどはたいてい道を譲る側になり、内心「くそー!」と唇を噛みしめておったわけですが、上の写真のすれ違いには感動しました。なんと、お互いが譲り合って、自転車ロードが空白になっているではありませんか。

 道を譲る譲らないごときで心理的攻防戦だの何だのと騒いでいた自分の心の狭さが、心底情けなく思えてきた本日でした。

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 9月17日発売とアナウンスしておりました拙著『ナグラる』ですが、 先立って amazon での発売が開始されました。

 

 今となっては「あんなこと書くんじゃなかった…」とか「もっとこういうことを書きたかった!」とか色々あったりもしますが、執筆した時点では精一杯作った、 Otearai Web 10年間の集大成です。いろいろやってきた10年間がギュッと詰まってます。

 なにしろ吹けば飛ぶような若輩者の本ですから、これで全然売れなかったら、最初で最後の単著となること間違いなし! …ですので、もしよろしければ、一冊買ってやってくださると本当に本当に嬉しいです。さらにご感想などメールでいただけたなら、もう感謝の念にたえません。

 恥ずかしながら告白すると、自分の書いた本を出すというのが(大げさにいうと)人生の目標みたいな感じもあったんですが、じゃあこれで人生終わっていいかというと、そういうものでもないようでして。もしも今回の本がちょこっと でも売れて、万が一にも次の本が作れることになったら、今度はひとつのテーマで何か書いてみたいなァと。これを次の目標にしたいと思っています。

 何卒よろしくお願いいたします。

 

9月13日(土曜) 夜

 【本づくり日記05】

 先日、「束見本」なるものが送られてきました。

やったー、束見本だ!!

うわー、こいつは楽しいなァー!

 こういう仕上がりになりますよということで、紙の種類や大きさが全て合わせてあるらしい。タダなら何でも頂くのをポリシーにしているぼくとしては、もちろん嬉しい限りなのだが、いざ現物を手にしてみると、どうすればいいのか分からず戸惑うばかりである。

 とりあえず重みを感じてみたり、ページをめくる感触を味わってみたりと、非常にストイックな楽しみかたを実践してみたところ、4秒間ほど楽しめたので、よしといたしましょう。4秒しか楽しめないモノって、今の世の中そうそうありません。

 …と思っていたら昨日、今度はあっけなく現物の見本が届きまして。

これが現物です

読み返すと恥ずかしくて赤面

 発売日も決まりました。9月17日(水)、全国の書店に一斉配本される予定です。価格は800円+税(40円)で840円。

 内容のほうは、10年間にわたって書き連ねてプチ日記からの選り抜きに加え、長めの書き下ろし4本(「インターネットのこと」「死生観のこと」「心の問題のこと」「ちっちゃくんのこと」)、そして外部に連載したコラム数本という構成になってます。

 読み返して見ると、過去の自分の日記も恥ずかしくて死にそうなんですが、それより何より、妙にマジメに書いてしまった書き下ろしがもう……。さっき少し読み返してたんですが、数ページでたまらず閉じてしまいました。少しでも売れてほしいけれど、なるべく読まれたくないという本当に複雑な心境です。

 発売されたら、また詳細をアップしますので、よろしくお願いします。

 

9月11日(木曜) 深夜

 さっき夕食を作っていて、ふと思い出したこと。

 学生時代に某イタリア料理屋でバイトしていたとき、それまで業者から仕入れた冷凍ピザを使っていたのが、ある日突然、店長の一声で店員の手ごねピザに変更することになった。

 「明日から手ごねピザになるから! みんなよろしく頼むぞ!!」

 このようになった理由は味とかこだわりとかではなく、単に冷凍ピザの仕入れ値が上がったため、手で作ったほうが安上がりだろうというものだった。

 かくして急きょ、正社員もバイトも総動員で、ピザの手打ちに勤しむ日々が始まった。

 大量の小麦粉に塩水と油とイーストを混ぜた上でこねて熟成させ、それをMサイズ・Sサイズそれぞれ規定量だけ測って、延べ棒で丸く伸ばしていく。丸く伸ばしたピザ生地は、油を敷いた金属皿に載せて、シートを被せたうえで積み重ねていく。こうしておけば、上にソースと具を載せれば、そのままオーブンに入れて焼くことができるという按配である。

 ピザ打ち経験など全くないぼくのようなアルバイトまでが手伝っていたのだから、今考えれば相当イイカゲンな話ではあるが、何日か練習したらそれなりにそれっぽいピザ生地が作れるようになって、客にも出していたのだから、ますますイイカゲンな話である(ためしに食べてみたら、冷凍ピザよりも手ごねピザのほうがずっと旨かった)。

 それはさておき。数ヶ月が経って手ごねピザ作りもすっかり定着しつつあったある日、店長の一声で再び冷凍ピザに逆戻りすることになった。

 「明日から冷凍ピザに戻すから! もうこねなくていいぞ!!」

 費用対効果を計算してみたところ、手ごねピザ作りにかかる人件費のほうが高いから、やっぱり冷凍ピザのほうが安上がりだという判断だった。

 かくして翌日から、再び冷凍ピザへと原点回帰したんでありますが。

 なにしろ客には何の告知も一切しないまま、「冷凍→手ごね→冷凍」という変遷が実行されたんである。常連の客からしたら、いきなり手ごねピザになったと思ったら、数ヵ月後にはいきなり元の冷凍ピザに戻ったわけで、一体なにが起こったのかワケが分からなかったことだろう。 

 だから今でも、「当店自慢の手ごねピザです!」とか看板をあげてる店を見ると、「そんなにエラソーにアピールすることじゃないだろう」「もっとこっそりやれ!」と斜に構えてしまう自分がどこかにいます。

 ちなみにバイトしてたイタリア料理屋は、その1年後くらいにつぶれました。

 

9月9日(火曜) 深夜

 ようやく風邪が楽になってきました。

 朝起きたら、ものすごくデカくてカタい痰が喉から飛び出してきた。ほんとに今まで見たことがないくらい大きくて(ちょうどゴキブリくらいのサイズ)、驚いたついでにデジカメで撮影しておいた。

 で、その後、仕事がらみの用事で知人にデジカメの写真を見せる機会があったのだが、痰の写真を撮ったことなどすっかり忘れたまま、相手の眼前でデジカメの電源を入れてしまったのが運の尽きだった。当然のことながら、液晶画面にはデカくてカタい痰の写真がババーンッ!!

 「う、うわっ! なんですかコレっ!?」
 「ああっ!! あ、なんでもないですっ!!」

 まさか痰の写真だとは言えないから、とっさの思いつきで、「趣味で作ってる自家製カスタードクリーム」ということにしておいたんですが。

 なんでもかんでも写真に収めてしまうこの性癖、そろそろ何とかしたほうがいいような気がしてきました。

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【本づくり日記04】

 『ナグラる』の本文の印刷が終わりました。

 印刷所さんに無理を言って、印刷工程を見学させてもらったのが下の写真です。

かっこいい印刷機

本文の膨大な紙束

プチ日記からの抜粋部分

 ちなみに本って、4×4の16ページを一枚の大きな紙に印刷して、それを折りたたんだものを製本・裁断するものなんだそうで。

 その結果、どんな本もページ数は16の倍数になっているんだとか。だから、160ページの本は作れても、161ページの本は作れない。次は176ページの本にしないといけないから、編集者の人たちがうまいこと調整しなくちゃいけないわけですな。

 知ってても何の役にも立たない豆知識でした。よろしくお願いします。

 

9月8日(月曜) 夜

 風邪が治らないまま飲み会に参加したら、案の定悪化しました。

 風邪のとき、お酒飲んで寝たら翌朝治っていることもあるのだが、今回は快方に向かうどころか、咳がゲホゲホとまらなくなってしまった。

 おまけに二日酔いで頭は痛いし、吐き気はするし、腕全体に原因不明の発疹は出てくるし、なぜか奥歯まで欠けるしで、我ながら笑いそうなくらい可哀想な状態になっております。まさに自業自得。

 ちなみに奥歯が欠けたのも自業自得でありまして…。酔っ払ってすっかり気が大きくなり、「今夜はひとつ、猛烈な歯ぎしりをしてみよう!」と思い立って実行してみたところ、カリッ!という音とともに、奥歯の一部分が転がってきたという次第。これは正に莫迦のやることです。

 で、本日さっそく歯医者に行ったところ、開口一番、「いったい何噛んだの!?」と驚かれてしまい。ウソをつくのもナンなので、「実はちょっと強めの歯ぎしりをしてしまいまして…」と 正直に答えたら、ポカーンとされてしまった。

歯医者:「強めの歯ぎしりって……アンタ、よっぽど悔しいことでもあったの??」
ぼく:「いや、その、悔しいことっていうか、調子に乗ってしまったような感じでして」
歯医者:「調子に乗って歯ぎしり、かァ…。アンタ珍しい人だね」
ぼく:「そうですかねえ」
歯医者:「まあまあ、私ら歯医者なんで、そこまで詮索するつもりはないけどさ。きっと珍しいよ」
ぼく:「ありがとうございます」
歯医者:「じゃあ、とりあえず、欠けたところを覆うかたちで金属を被せますから」
ぼく:「よろしくお願いします」

この歯医者はこれまでも何度かお世話になっているのだが、今回の件で、「調子に乗って歯ぎしりする患者」として定着してしまいそうなのが不安。

 

9月6日(土曜) 夜

 風邪をひいてしまいました。

 熱が7度8分あってしんどい、喉が痛くて食事がつまらない、寒気してクーラーをかけずに済むからエコだ、今日だけでティッシュ一箱空っぽにした……等々のしょうもない自分語りを、風邪をひいたりすると書きたくなるものですが、ぼくは書きません。はい。

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 先月、8月14日の日記に書いた、ビタクラフトの鍋が返ってきました。

 窓口の店員と水掛け論になった末(ちなみにT島屋です)、ビタクラフト本社工場に送ることになったわけですが。

 結論から言うと、あっけなく無料修理されて返ってきました。いや、正確には新品に交換されて返ってきました。

 ほんとに気に入って愛用していたので、返ってきてかなり嬉しい。さすが10年保証!!

 実はル・クルーゼの鍋(ココットロンドの24cm)も持っていて、風合いはとてもいいなあと思うのだけれど、性能だけでいえばビタクラフトのほうが使いやすいというのが正直な実感。

 勢いに乗ってここまで褒めてしまったので、どさくさに紛れてアフィリエイト広告も入れちゃいます。

 
ぼくが使ってるのとほぼ同等の商品(まったく同じ型番は製造終了)。
カレーなど4〜5人分作るのにちょうどいい感じです。

 …なんだか、普通のOLさんのブログみたいになってしまいました。こんなことなら風邪の愚痴も堂々と書いときゃよかった。

 

9月4日(木曜) 深夜

 母親から「そろそろ野生に帰ったら?」と忠告される、という夢で今朝、目が覚めた。

 一体どうして「そろそろ」なのか? そもそもどうして野生に帰らなくちゃならないのか? 

 混乱したまま目覚めて、出勤してからも引きずって、実は今も引きずっております。って、自分の夢なんですが。

−−−

 仕事帰り、寺町通りの電器屋に立ち寄って店を出ようとしたら莫迦デカい犬がいて、思わず「ひゃあっ!」と叫んでしまった。

 よく見たら風船の犬でした。そら通行人からも失笑されるわ。

−−−

 さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。

 今回のテーマは「汚れた灰皿」。 我が家の灰皿を一度も洗っていなかったことに今さらながら気がついて、いろいろ反省してみたレポートです。

 よければご覧いただけると嬉しいです。

 

9月3日(水曜) 深夜

 同僚Iさん(女性)が、同業者の集まる長期研修に参加したとき、珍しい経験をしたらしい。

  1. 研修会場で10年くらい前に付き合っていた男性の姿を見かけた。
  2. 迷った末、思い切って「研修のほうはどう?」と声をかけてみたところ、信じられないくらい表面的な社交辞令(それも敬語!)が返ってきた。
  3. 「私たちが付き合っていたことは、なかったことにしているのか…」とショックを受けながらも、Iさんは毎回声をかけ続けた。
  4. それでも一向に態度が変わらない男性に業を煮やしたIさん、とうとう「ひょっとして、まだ根に持ってるの!?」と切り出した。
  5. 相手の男性はキョトンとして、「えっ、ど、どういうことですか!?」
  6. 改めてよーく見てみたところ、相手の男性は、10年くらい前に付き合っていた人ではないような気がしてきたIさん。
  7. 念のため名前を尋ねてみたら、案の定、全然違う名前だった。

 いやー、こんなことがあるんですねえ。赤の他人を昔付き合っていた人と勘違いしたまま、何度も会話をし続ける。

 「さすがにちょっと気まずかったわー」と、あっけらかんと話すIさんの姿に、なんだか神々しいものを感じました。

 …いや、これって、「ちょっと気まずい」とかそういう次元の話じゃないでしょう。

 最もありそうでないことが、暮らしの中に当たり前のように存在しているIさんの生活が、なんだか羨ましく思えた本日。

 

9月2日(火曜) 夜

 本日の捨てないで。

 本文では「止めないように」と堂々たる面持ちなのに、その下に「二度と捨てないで」とあるのが物悲しさを誘います。

 あと、ほんとは「止めないように」ではなく、「停めないで」ですな。止めるのも禁止されたら、こっちは命がけです。

−−−

【本づくり日記03】

 今度は表紙カバーの見本が送られてきました。

こんなレイアウトのカバーになる予定 みうらさんのネームは表紙の裏にきます
(そうでないとみうらさんの本みたいになるので)
カバーをとると、こんな感じです

 あと、少しでも販売価格を安くするため、小生の印税はグッと抑えることになりました。通常は価格の10%が著者の印税になるんですが、今回はそれを半分弱に抑えて、あと出版社の協力もあって、お値段は800円くらいにできそうな気配です。

 値段は安くしたいし、でもノーギャラは哀しいし…という葛藤の結果です。よろしくお願いします。

 

9月1日(月曜) 夜

 アトピーの持病があるので、決まった軟膏を出してもらうため、ときどき近所の皮膚科に行っている。

 ただ、ここのところアトピーの調子が割とよくて、一回処方してもらったら6ヶ月以上は持つ日々が続いている。したがって、受診するのは年に1〜2回だけである。

 こんな間延びした通院をかれこれ5年ほど続けていて、こっちとしてはこれがすっかりルーチンワークになっているのだが、滅多に来院しない患者のことなど医者のほうはほとんど覚えていないようで、久しぶりに受診すると向こうとの温度差にいつも戸惑わされる。

医者:「一体どないしたんや!?」
ぼく:「あのー、前回出してもらった軟膏がなくなったもので」
医者:「んんっ、前回!? …あ、あー、これね。調子のほうはどないや?」
ぼく:「おかげさまで問題ないです」
医者:「そうか。じゃあ同じの出しとこか」
ぼく:「お願いします」
医者:「……」
ぼく:「……」
医者:「えっと、それだけ?」
ぼく:「はい、それだけです」
医者:「あ、それだけね。はい、じゃあ軟膏出しとくから」

 診察室に入った瞬間、たいそう深刻な顔つきで「一体どないしたんや!?」。 いつもこうで、そのあと明らかに拍子抜けされるのもいつも同じで、毎回なんだか申し訳ない気持ちになってくる。

 でも実は、この間抜けなやりとりがちょっと楽しみで、それで受診を続けているというのもあるんですが。

−−−

 さて、本日のネコです。

落ち葉が載っていることなんて、まったく気付いていない様子。のどかで御座いますニャー。
 
ふとイタズラ心が芽生え、そろーっと落ち葉を追加してみました。…が、これにも全く気付かず。
 
合計6枚載せても、意に介すことなく熟睡。もしかして昨夜は徹夜でしたかニャー?
 
数分後、目覚めた瞬間、落ち葉に気付いてビックリしておられました。

 


2008年8月のプチ日記 

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