2009年10月のプチ日記

10月31日(土曜) 深夜

 知人の夫婦に男の子が誕生した。夜中におっぱいをあげたり、おむつを替えたりするのが大変らしい。

 で、これは目出度いというので、お祝いの飲み会をしていたのだけれど、酔っ払うと余計なコトを言ってしまう悪癖がつい出てしまって。

 「○○クン(赤ちゃんの名前)も20年くらい経ったら、また夜中におっぱいを吸うようになるんでしょうな」

 ほんの冗談つもりだったのに、場が静まり返ってしまいました。言っていいことと悪いことの区別を、そろそろ真剣に考えたいと思います。

 「80年くらい経ったら、また夜中におむつを替えるのが大変になるんでしょうな」とか言わなかっただけ偉いと思うんですがねえ。

 

10月30日(金曜) 深夜

 ご近所の看板。

 一瞬、落書きかと思いましたが、れっきとした広告でした。博報堂あたりが作ったんでしょうかねえ。

−−−

 そういや今朝、同じ電車に乗っていた中学生男子2人組が。

 「この前貸した100円、早く返せや」
 「そんな細かい金、どうでもいいやろ。いちいち言うなや」
 「どうでもいいんやったら返せって」
 「おまえ、どうでもよくないから、早く返せとか言うんやろっ」
 「そういうおまえこそ、どうでもよくないから、返さへんのやろっ」

 なんだか懐かしい気分になったと同時に、100円返せって言いあえる関係っていいなァと思った本日でした。

 

10月29日(木曜) 深夜

 近所の電器屋です。

21世紀型電気店! 外観

 どエラい電器屋がオープンしよるっ! 

 …と一瞬思ったものの、よく考えたら21世紀って「今」である。今年オープンしたら、そりゃあ21世紀の電器店だろう。

 『21エモン』(藤子不二雄のまんが)を知っている世代としては、21世紀と聞いただけで、反射的に近未来をイメージしてしまうからいけません。

 ちなみに当サイトは1999年にオープンしたので、20世紀型ホームページです。我ながらそんな感じがすると自負しております。

 

10月28日(水曜) 深夜

 職場にチエコさんというバイトの人が新しく入ってきた。

 で、書類に登録する都合上、「チエコ」がどういう漢字なのか同僚Aさんに尋ねたところ

 「チは、サチコとかのチです」

 予想もしない答えが返ってきたので大いに満足した本日。

 ちなみに正解のチは「智」でした。そんなもん、わかるかいなっ!!

−−−

 そして本日の元祖。

 「ソースかつ丼」って、ぼくの中ではどちらかというと「やっつけ料理」っぽいジャンルに分類されていたのだけれど、ここで潔く元祖! と言い切ってしまう潔さが素晴らしい。だったら「元祖・みそ汁かけご飯」、「元祖・レンジで作った焼いも」等々、なんでもアリである。

 ちなみにぼくは、「元祖・ポテトチップをカップラーメンの残り汁に漬けたん」という、いまどきの京料理の元祖を自負しております。

 

10月26日(月曜) 深夜

 引っ越してからの楽しみは、ご近所探索。

ここいらに温泉があるなんて聞いたこともなかったので、へぇーと思ったんですが、近所をいくら探しても温泉はここだけ。まさしく秘湯です。
 
バーバー東亜、おぬし大きく出たな系ですな。それにしても、「理容室・関西」とかならまだしも、東亜って。だったらいっそ、「バーバー北半球」とかにすればいいのに。
 
「ニチャー」。なんじゃこりゃと思ってよく見てみたら、「ファーニチャ」の文字が一部消えた看板でした。こうやって通行人の注意をひきつけるのが実は魂胆なのかもしれません。
 
つい撮ってしまうFUZEI写真。あー恥ずかしい、恥ずかしい。こんな写真をこっそり撮ってるなんて誰にも言えません。
 
そして本日の夕食。引っ越して台所が広くなり、ガスコンロが3つ使えるようになったので、嬉しくてしかたがない。

 こんな感じにて、最近の日々はものすごい勢いで過ぎ去っております。

 

10月23日(金曜) 深夜

 本日の歯医者。

 どう見てもファミリーマートの居抜きである。コンビニと歯科医院の出会い、ミシンと蝙蝠傘もびっくりだろう。

 このぶんだと、王将を居抜いた美容整形クリニックなんかも、いつか登場するかもしれませんね。

 

10月22日(木曜) 深夜

 職場の雷鳥が一匹増えた。

 おみやげ菓子の「雷鳥の里」の中に必ず一枚入っていて、誰かが買ってくると棚に陳列される風習になっているんである(って、ぼくがやり始めただけなんですが)。同僚たちはみんな優しいので、こんなぼくに気を遣ってか、雷鳥の里が買ってこられるたびに、こうやって並べてくれるようになったという次第。

 ちなみに最新の雷鳥は、右端の最も大きい輩です。いいなあ、この雷鳥。

 

10月21日(水曜) 深夜

 今朝の通勤電車の中で、隣にいた高校生カップルが喋っていた。

 「なんでオマエ、そんなに嵐とか好きなん!?」
 「えー、だってかっこええやん!めっちゃファン!!」
 「いまどきジャニーズ好きとか、どうかと思うんやけど」
 「○○君もファンになってよー」
 「オレが?」
 「うん、なって、なって!!」
 「えーっ、オレぜんぜん興味ないねんけど…」
 「いいからなってよー」
 「…ま、考えとくけど」

 誰かに言われて無理やりファンになったとしても、それってファンと言えるんでしょうかねえ。嫌々ファン。

−−−

 今回引っ越したアパートは新築なので、いろいろと目新しい機能が付いている。

 そのひとつが風呂の自動給湯機能で、「風呂自動」のボタンを押すだけで、設定温度のお湯が浴槽に満たされて自動的にストップしてくれるという次第。

 これはこれで便利なのだけれど、浴槽にお湯が満たされると、盛大なBGMとともに「♪お風呂がわきました!」と音声ガイドが流れるので毎回げんなりする。なにしろ風呂が沸くたびに、まるでお祝い事のような、コングラチュレーション! みたいな感じの音楽が一帯に鳴り響くのだ。

 お風呂が一日の祝うべき大イベントなのか!? 

 …いや、考えてみれば確かにその通りで、ぼくにとっては入浴と寝る前のビールとが毎日の一大メーンイベントなのだけれど、こんな事実をいちいち機械に指摘されるのが癪にさわる。「どうせアンタの生活なんて、お風呂がメーンイベントでしょ」と言われてるような気になってくるんである。そして、「へえ、ご指摘の通りでしてダンナ」と、自動給湯器にへつらっている自分までいて。

 問題が機械ではなく、自分のほうにあることは「頭では」分かってるつもりなんですが、人間というのはまァいろいろ難しい。

 

10月19日(月曜) 深夜

 前回の日記に書いたニクシィ。

 よく考えてみたら、こっちが元祖で、某ミクシィのほうがこの焼肉屋を見て真似したに違いありません。

−−−

 職場の後輩が静岡みやげに買ってきたお菓子「こっこ」。

 包装されたまま共用棚に置いてあったので、つい余計なイタズラ心が芽生えてきて、同僚がみんな出払っているときを見計らって、サインペンでチョチョッと落書きしてみた。

 で、帰ってきた同僚の反応を楽しみにしていたところ。

 この「こっこ」を手にした同僚は、何ひとつ訝ることなく普通に包装紙をむしり取って、そのまま中身をムシャムシャ食べ始めたのでした。

 心の底からガッカリ。こんなにガッカリしたのも久しぶりである。

 それにしても同僚は、こんな他人三兄弟みたいな絵を登録商標だと思ったんだろうか。いったいどういう感性をしているのか不思議でならない。

 でもまァ、ひょっとすると、「また名倉のイタズラ描きかよ…。リアクションすんの面倒だし、今回は気づかなかったフリしとこ!」みたいなことだったのかもしれませんが。いずれにしても大層もっさりした話です。

 

10月16日(金曜) 深夜

 本日のニクシィ。

 どうしてこういう名前を付けたのか理解に苦しみますが、SNS(ソーシャル・肉サービス)ってことなんでしょうかねえ。

 ミクシィ人気にあやかった紛らわしいエロサイトはスパムメールでよく見かけるけれど、これを焼肉でやってしまう思い切りのよさに脱帽です。

 

10月15日(木曜) 深夜

 同僚のAさんが最近、歯槽膿漏を患っている。

 「食べると痛いから食欲なくて、体重まで落ちてしまって…」

 こうボヤくAさんに、その場にいた同僚女性のFさんいわく、「いいなァ体重減って。うらやましい!」。

 だったらFさん、試してみればいいと思います。歯槽膿漏でやせるダイエット。

−−−

 今回引っ越した場所は、最寄り駅から徒歩10分以上歩かなければならない。

 だからこそ安くて広い部屋に住めるわけだけど、このようなことを人に話すとたいてい同情される。「駅から遠いって毎日タイヘンじゃない?」「私だったらちょっとキツいかも」等々。

 みんな駅近マンションに住んでいるのだろう。それはそれでいいと思うけれど、そのくせ運動不足だとかダイエットだとか言っては、日々スポーツクラブに通ったり、ダイエット食品を買ったりしているからおかしい。だったら駅から遠いところに住めばいいじゃないか。

 それにスポーツクラブなんかだと、ついついサボってし自己嫌悪に陥ったりしやすいだろう。その点「駅遠マンション」は、半強制的に歩かなくてはいけないから、自分を律するのが苦手な人にも打ってつけである。

 昨今の調子で健康ブームが高じ続ければ、そのうちこんな物件が登場するかもしれない。

 「駅から徒歩40分、ハイキング付きマンション堂々竣工! いつまでも若々しいライフを愉しむために〜」

 ちなみにぼくは、いつもだいたい遅刻寸前に起床するので、毎朝、駅までジョギング生活です。羨ましいですか。

 

10月13日(火曜) 深夜

 まだ落ち着かないので、最近撮った写真でも。

これを見てコムプレックスを感じない者がいたら、石を投げよ。…ということでしょうか。
 
ホームセンターで見かけた「ンポット」。あまりの言いにくさにクラクラしてきますが、この商品の説明が「オランダカ」なので、推して知るべし。
 
バック、バック、おはいりください。もう何がなんだか分かりません。これが風俗店なら赴き深いところですが、実は駐車場でした。しょうもな。

 

10月12日(月曜) 深夜

 引っ越し終わりました。

備蓄していたサラダ油は引っ越しまでに使いきれず、結局6本を新居に運びました。引っ越し屋さんには中身を見られたくないダンボールのひとつです。
 
家具を全て出し終わったあとの部屋。壮絶な荒廃っぷりを漂わせております。「みんなでウチに来て飲もうよ!」と言われて行ってみてこれだったら、相当がっかりしそうですな。
 
引っ越しに伴って出た大量のゴミ。これすべて我が家から出たものです。
 
近所を探検してみたら、酒蔵がたくさんあって嬉しくなったの一枚。これは「桃の滴」で有名な日出盛(松本酒造)の酒蔵です。
 
昨日の夜は知人が新居祝いに来てくれました。調子に乗って飲みすぎた末、洗面所で歯を磨いているときにゲロ吐いてしまい、入居1日目にしてゲロマンションになってしまいました。おお、臭いくさい。

 

10月8日(木曜) 深夜

 本日の遊ばない。

 近所の100円ショップで見かけた貼り紙なのだけれど、こんな風に貼り紙されているってことは、ここで遊ぶ人が跡を絶たなかったのだろう。

 それにしても、よりによってこんな遊びにくそうなところで。いったい何をしていたんだろう? 滑り台ごっこか?

 ただ、こうして改めて見てみると、お客さんに向かって「遊ばない!!」とは大層ぞんざいな言葉遣いですな。

 結論:親が悪い。

 

10月7日(水曜) 深夜

 相変わらず引っ越しの準備。もうイヤだ。

 今住んでる部屋のほうは、ダンボール詰めなどしているうちに収拾がつかなくなってきて、いよいよカオス状態になってきている。その一方で新居のほうは、新しく買った家電と家具だけを入れた状態なので、モデルルームみたいな佇まいに落ち着いている。

今住んでる部屋
 
家電と家具だけ入れた新居
 

 いっそ何もかも放り出して、このまま新居に夜逃げしたい衝動に駆られるけれど、住所変更の手続きを既にしてしまっているので、夜逃げしたところで即刻バレてしまうこと請け合いである。

 まァそもそも、自分ん家に夜逃げするということ自体、何がなんだか分からないわけですが。

 

10月6日(火曜) 深夜

 引越しの準備に追われております。

 新居のほうにもちょくちょく足を運んでいるのだが、そのたびに痛感するのが、「近所にスーパーが3つあるのはやっぱりええのう」ということ。…といっても、そんなに立派なスーパーではなく、どちらかというと古くからあるようなタイプの店構えなのだが、それがまたいい。

 住むにあたってなにより大切なのは、ベランダからの雄大な展望でもなく、心和む川のせせらぎでもなく、スーパーである。

 物件を物色していたとき、とても手の届きそうもない分譲マンションのチラシも横目で眺めていたのだが、どれもこれも「雄大」だの「いにしえ」だの「住まう」だのと曖昧なコンセプトばかりで、すっかり辟易させられたのを思い出す。そうじゃないだろう、もっと大切なことを忘れちゃいないかい? と。

 もしぼくが分譲マンションを考えるなら、下のような物件である。

 …ええっと、もちろんこんな立派なマンションに引っ越すわけではありませんので。販促サイトの画像を適当にレタッチしてみただけです、すみません。

 

10月5日(月曜) 深夜

 本日の喫茶。

 昨今の酒井さん関連ニュース、この店のマスターはどんな気持ちでご覧になってるんでしょうかねえ。

 

10月2日(金曜) 深夜

 ウチの母親が実家の庭に使用済みの貝殻(アサリ・サザエなど)を敷き詰めていることは、以前の日記に書いたかと思う。

 要は土壌改善のためなのだが、あまりにも貝殻が多すぎて地面が隠れてしまい、雑草すら生えなくなっているという次第である。

 おまけに、貝殻のにおいに釣られてか野良猫が庭に出入りするようになり、猫嫌いの母親は頭を悩ませていたらしい。

 そんな先日、久しぶりに実家に帰ってみて驚いた。庭一面に針金が敷き詰められていたんである。いったい何事かと思って母に尋ねてみたところ、唖然とするような答えが返ってきた。

 「野良猫がな、いくらバリケード作っても入ってくるさかいに。どうやったかて入ってこれへんように、ぜーんぶ針金にしたんや」

 たしかに庭一面に針金を敷き詰めれば、さしもの猫も入ってこれないだろう。ただ、その代わりに、住人である我々人間にとっても全く立ち入れない庭になってしまっている。猫嫌いなのは分かるが、これじゃあ、「猫が入ってこないためだけに存在する庭」ではないか。

 庭とは何か? という根源的な問いを突きつけられる思いであります。 

 「ねえパパ、ウチの庭って何のためにあるの?」
 「そりゃあ、猫が入ってこれないためにあるのさ」
 「だったら、最初からなくてもいいんじゃない?」
 「それだと場所自体がないだろう? そうじゃなくて、猫が入ってこれない場所があるってことが大切なのさ」
 「いったい何のために?」
 「世の中にはね、言っていいことと悪いことがあるんだよ」
 

10月1日(木曜) 深夜

 引越しの準備はじめました。

 とりあえず手はじめに、本棚に二重置きしていた書物の前列部分をダンボールに詰めてみたのだけれど、そうすると本棚の大きさはそのままなのにダンボールの体積だけが増えるから、これだけで身動きがとれない状態になってしまった。

 この調子だと、部屋の荷物をすべてダンボールに詰めようとすると、部屋の面積をオーバーしてしまうこと必至である。いったいどうしろと言うのだ!? と思わず悪態をつきたくなってくるが、悪いのは狭い部屋に物を詰め込みすぎた自分なので、自分で自分を責めるしかないのが悔しい。

 引越し前日は、床一面にダンボールを敷き詰めて高床式ってことにして、その上で寝泊りするより他ないかもしれません。

−−−

 ちなみに今度の引越し先は、京都市の伏見界隈になります。

 いま住んでいる下京区・四条河原町界隈に比べると田舎なんですが、だからこそ、甲斐性は変わらないけれど少しばかり広い部屋に住めるという次第。

 ただ、今回の物件に決めた最大のポイントは、「近所にスーパーが3つある」点だった。

 恥ずかしながら、仕事帰りに複数のスーパーに立ち寄りつつ今夜の献立を考える、というのが人生の愉しみなんであります。「その日安くなっている食材をいかに組み合わせて、最終的に料理っぽいものに仕上げるか」という作業に、パズルと博打が合わさったような、なんともいえない悦楽を感じてしまって。

 たとえば、職場からの家路にA店、B店、C店という順で3つのスーパーがあるとしよう(これが現在住んでいる下京区マンションの立地)。それぞれの店はお互いに少々離れているし、チラシも配布していないから、何が安くなっているかは事前には分からない。

 このような暗中模索の中、最初に立ち寄るA店で「レタス」と「大根」と「豆腐」が特売だったら、どうすべきか? 

 残るB店とC店で何が特売されているかは分からないながら、夕刻のB店は精肉分野が活発だから、ミンチ肉が半額セールになっている可能性が比較的高い。最後のC店については、気まぐれだから特売の筋が読みきれないけれど、だいたい他店にくらべてネギが安いし、週に2回はキュウリを安売りしている。

 ってことは、最初のA店で特売の「豆腐」を買い、B店で半額のミンチ肉を購入、さらにC店で安いネギとキュウリを入手できれば、麻婆豆腐とピリ辛キュウリという献立で今夜の夕食はイッツ・オールライトではないですか! 

 もしもB店でミンチ肉が半額になっていなかったとしても、その日安くなっている他の肉を購入して、さらにC店で安売りされているであろうネギと、その日の特売野菜とを組み合わせて肉野菜炒めを作ればいいだけの話。

 豆腐はそのまま冷奴にしてもいいし、3日くらいは日持ちするから、改めてB店のミンチ半額を狙うのもおもしろい。

 となると、最初のA店でレタスを購入したうえで、B店の精肉の安売り次第でレタスを炒めものに入れるか、そのままサラダにするか決めるという選択肢も出てくる。ただ、レタスは日持ちしないだけに、ずっとサラダで食べざるを得ない事態に陥ったら、それこそ身の破滅である。ここはやはり、安全牌である豆腐にすべきだという結論に達しざるを得ない。

 …てなことを必死で考えながら、「よっしゃ、まずは豆腐を購入や!」とバクチを打つのが、このうえなく楽しいのだ。で、次のB店に行ったら読みが当たって、ミンチ肉半額! さらにC店もネギ&キュウリ安売りときて、麻婆豆腐とピリ辛キュウリあわせて300円以内で作れてしまったときの多幸感、高揚感といったら。これはもはや、薬物依存の域に達するかもしれない。

 だからこそ、住まいの近所にはスーパーが3つ、という条件で物件を探し続けていたんである。不動産屋に「ところでスーパーのほう、いくつあります?」などと訊いてはキョトンとされたことが何度もあったけれど、いったん身に染みた悦楽からは、そうそう簡単に逃れられないのでありまして。

 「スーパー3つ」依存症。我ながら、取り返しのつかない病気にかかってしまいました。病気になったところで実害はなく、どちらかというと実益しかないのだけけれど、とにかくもっさいですからねえ。


 

2009年9月のプチ日記

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