9月30日(木曜) 深夜
瀬戸内国際芸術祭もいよいよ二日目。
「本日」は、香川は高松港から船に乗って豊島(てしま)に向かいました。
◆高松港から豊島に向かう直行便は高速艇なので、なんとなくシーシェパードな感じです。
◆豊島に上陸して最初に撮った一枚。これは決してFUZEI写真ではなく、女郎蜘蛛の生態を撮りたかっただけですので。
◆これも断じてFUZEI写真ではなく、松喰い虫のせいで立ち枯れしている松が多いという事実を伝えたくて撮っただけですので。
◆念のために申し上げると、これもFUZEI写真でではなく、海岸には波が押し寄せるという事実を伝えたかっただけですので。 ◆海辺の掘っ立て小屋には、ボルタンスキーという人の作品が展示されてました。世界中の人の心臓音を集めたらしく、今っぽいね!
◆食を通じて人と人の交流を〜というコンセプトの「島キッチン」。このレストラン自体が芸術作品なのだそうです。もちろん誰とも喋らず。 ◆この「島キッチン」、えらい人気で1時間待ちとかだったんですが、突然現れた日比野克彦さんだけは、なぜかというか当然ながらというか、1分待ちくらいで食卓についてました。
◆「島キッチン」のランチ。丸の内ホテルのシェフが監督してるだけあって、確かにたいへん美味しいんですが…。厨房&客席全体がオープンカフェ形式になっているせいで、蝿が何十匹と飛んでいて、 気分はまるで戦後の炊き出し。
◆これも作品「藤島八十郎の家」。架空の人物の住居を設定するというコンセプトで、言ってみればリカちゃんハウスみたいなもんでしょうか。
◆藤島八十郎さんちのサラダ水菜は、たいへん悲しい感じでした。 ◆廃屋に網がかかってるのがアート作品になってます。ちなみにこの網、地元の年老いた漁師さんの指導のもと、アート系の若い人らが作ったそうです。当の漁師さんが嬉しそうに話してくださいました。
◆網がかけられた廃屋の一部屋に貼りっぱなしになっていたポスター。往年のチェッカーズではないですか! 当時からちっともファンではありませんでしたけれど。 ◆それはそうと、アートじゃない普通の民家にも網はかけられてます。
◆これもアートかと思ったら、地元のお葬式に使うグッズを用意しているところだそうで。失礼いたしました。
…ほとんど前知識のないまま作品を見てるので、こんな可哀想なキャプションになってます。
先入観なしに鑑賞したと言うと聞こえはいいんですが、これって、植物のことをなーんにも知らない人が山に咲いてる高山植物を見て、「名も無き花よ、いつしか云々〜」みたいなポエムを詠んでるようなものですね。ほんとはヤマトリカブトだったりするのに、名も無き花になってしまうという阿呆ロマンティックさ加減。
9月28日(火曜) 深夜
瀬戸内国際芸術祭に行ってきたときのようすを、せっかくなのでライブ形式(?)にて。
というわけで、本日は初日の夜。神戸港から高松港までフェリーで移動です。
◆こんなに大きな船に乗るの久しぶりなので、実を言うとかなり興奮してました。興奮しててもそれを表に出さないところが、中年の余裕といったところでしょうか。
◆フェリーに駆け込んだら、真っ先に和室コーナーを「とっぴ」(=押さえるの意)。…興奮しすぎて言葉まで小学生返りしてます。他の乗客も皆、まるで自分ん家のようにくつろいでました。 ◆隣のコーナーを「とっぴ」していたおじさんは、非常に几帳面そうなかたでした。陣取って5分後にはコレですからねえ。それに比べると奥のおじさんは、どうということなし。
◆まったく知らない人たちの「素の寝相」がたくさん見れて、すこぶる楽しゅうございました。実を言うと、みんな死んで自分だけ生きている、という空想を楽しんでました。すみません。 ◆フェリーといえば酒。登山用の大きなスキットルにしこたま詰めたウイスキーを、水割りにして延々と飲んでました。
◆酔っ払って、ひとりで靴下の先っぽを伸ばして遊ぶ。こんなことでそれなりに楽しくなってる自分に同情を禁じえません。 ◆早朝五時、高松港に到着! そのまま高松駅前の讃岐うどん屋に駆け込んで朝ごはん。こういう佇まいの店、ほんと落ち着く。
◆ぶかっけうどん大盛り、350円。だししょうゆも麺もうまいうまい。酔いざめの腹減り二日酔いにとって、ぶっかけうどんは最高の一品です。
9月27日(月曜) 深夜
恥ずかしながら、「瀬戸内国際芸術祭2010」というやつに足を運んでました。
藤井フミヤの手によるチェッカーズ・トンネル。 今回のイベントの目玉です。藤井フミヤも定年後は片岡鶴太郎みたいになりたいんでしょうかねえ。
森さんという無名の方が作った、巨大なアリの卵。次第に孵化していく様子が見られるとか、見られないとかで揉めているらしいです。
鬼が島(別名;女木島)に展示されていた、青鬼とそのガールフレンドのインスタレーション。 現代アートの真髄を見せつけられますな。
本日は夜に帰宅して疲れたので、詳細についてはまた後日。あ、今回のキャプションは写真と関係ありませんので、あしからずご了承ください。
9月24日(金曜) 深夜
先日白山に登ったときの写真を見ていたら、写っている自分の姿にゲンナリしました。
なにも考えず首元に巻いているタオルが、鎖骨を骨折したとき入院していた某病院でつい失敬してしまったロゴ入りタオル。おかげで「病」の文字が堂々と浮き出ていて、山登りなのに何がなんだかよく分かりません。
ちなみに、右肩から垂れ下がっているのはプラティパス(=ハイドレーションシステム。行動中もチューブからいつでも飲水できる)。ザック背面に収納されているウォーターバッグを半分凍らした状態にして、冷たーい水を飲めるようにするのが常ながら、最初の一口はチューブ内に停滞している水なので、思いっきり生ぬるくて不味いんですよねー。
…というのがプラティパス愛用者の間では通じる「プラティパスあるある」なんですが、母集団が少なすぎて、今まで通じたのはこの5年間くらいで一人しかいません。レアあるある。
9月23日(木曜) 夜
近所のスーパーにカナダ産のまつたけが690円で売られていたので、秋分の日はまつたけご飯と洒落込むことに。
◆材料は米、まつたけ、昆布。味付けは清酒とみりん、薄口醤油。せっかくなので2合分の米を炊くことに決定。できあがりが楽しみだなあ。
◆調子に乗ってサイドメニューを作りすぎてしまいました。大根と豚バラの炊いたん、豚汁にゅうめん、小松菜のみぞれ和え、冷奴、かぼちゃの煮つけ。
690円のまつたけの割には香りもよくて、日本酒にも合うこと合うこと。勢いあまって1合ぶん以上を平らげてお腹ポンポンになりました。炊き込みご飯の類って、カレーライスなんかと同様、ちょっと気を抜くとたいそう食べ過ぎてしまうから要注意ですな。
そういやまつたけって、輸入モノが出回る前は高級品ばかりだったけれど、もっと昔はごくありふれた食材だったらしく。ウチの母親の子どもの頃なんかは、毎年秋になると、近所でしこたま採れるまつたけがスキヤキにどっさり放り込まれて辟易していたそうです。
まつたけ。たまーにしか食べないから美味しいけれど、冷静に考えるとしいたけのほうが好きかもしれない。しいたけが高価な希少食材だったら、もっと有難がってたような気がします。
9月21日(火曜) 深夜
山から帰ってきました。
といっても、たいした山に登ったわけではなく、小屋泊で白山に登ってきただけの話なんですが。ただ、あまりにナメてかかって、不要な食材やら酒やら着替えやらを節操なくザックに詰め込んで登ったせいか、下山後ふとももの筋肉痛がひどくて、歩くのもやっとという情けない暮らしっぷりに追い込まれてます。
せっかくなので、撮ってきた写真を何枚か。
◆別当出合から入山。パーティで登るときは、経験者がトップ(先頭)とラスト(最後尾)につくのが通例で、一応経験者であるぼくは、いつもラストを志願しています。理由は行動中、自由におならをこけるから。
◆そんなわけで、こっそりプープーおならこきながら登っていたら、いきなり現れた看板。「登山者の皆様、ごめんなさい」。理由もなく謝られると、反射的にまず警戒してしまう自分が、ちょっぴりかわいそうな感じです。 ◆延命水とやらがチョロチョロと。これをペットボトルにためて飲もうとしていた同行メンバーに、「そこまでして長生きしたいんですか?生への執着も度が過ぎると見苦しいですよ」と口を滑らせてしまい、非常に険悪なムードになりました。
◆白山の頂上、御前峰。標高2702m。ちなみにぼくの腕時計は標高が測れるハイテクウォッチで皆に自慢していたんですが、頂上で測ってみたら2628mとか表示されて、みんなから馬鹿にされました。 ◆白山の雄大なる全景。…自分の指が写りこんだ失敗写真を真顔で堂々と紹介する、というシリーズのネタを他所のサイトで拝見して、自分もやってみたい! と思って二番煎じ、三番煎じで撮ってみた一枚です。うーん、ヤラセはやっぱりつまらんのう。
◆登山靴をガムテープで補修している人を発見。これが噂の、ウレタンソール経年劣化ですか。5年以上経ったウレタンソールのトレッキングシューズは突然ソールが剥離することがあるらしいので、登山にスリルを求める人にはピッタリですぞ!! ◆山小屋での夕食。水っぽいご飯に、薄い味噌汁、あとは冷凍食品っぽさ満点の惣菜というラインナップながら、美味しいこと美味しいこと。クタクタになるまで身体を動かした空腹は、たしかに最高のソースになりますねえ。
◆つい撮ってしまったFUZEI写真。とくに言うようなことはありません。 ◆みやげコーナーに売られていた、食べる健康わかめ。ってことは、食べない健康わかめもあるんでしょうかねえ。「見る健康わかめ」とか。「見るバイアグラ」みたいなもんでしょうか。
9月17日(金曜) 夜
明日から山に登るので準備に追われてます。
登山でいちばん楽しいのは、こうやって準備しているときでありましょう。実際に山に登りはじめると、暑かったり寒かったり疲れたりするので、やはり家の中で準備しているときが至福の瞬間です。 あとは山登りを終えて帰宅して、やれやれ帰ってきた!! という喜びと。
山頂では、ジャガイモとポールウインナーのチーズ炒めを作って、ウイスキーをがぶがぶ飲むことだけが楽しみです。
9月15日(水曜) 深夜
本日のアイスクリーム・スプーン。
今回は「HIGH CLASS」です。ただで手に入るハイクラス。
−−−
それはそうと、昼休みに職場で携帯電話をいじっていたら、後輩から声をかけられた。
「名倉さん、そのケータイどうしたんですか?」
え? この携帯電話、買ってからしばらく経つけど、ひょっとして今でもカッコイイとか!? いやー、つい時代を先取りしちゃってたんですかねえ。
…と、いささか戸惑いながらも、「いやー、しょうもないケータイだし」と照れ隠しに言っていたら、後輩から一言。
「それって代替機じゃないんですか??」
失礼にも程がある! と後輩に厳しく言い渡しておきました。
9月13日(月曜) 深夜
本日のオモニ。
ぼくなどがとくに言うようなことはないんですが、同じレベルのこととして、
…という具合に、いくらでもいくらでも作れてしまうのが痛快ですネ!
−−−
職場で共用しているパソコンのデスクトップ画面が、子猫のしょうもない壁紙に変わっていた。
「こんな壁紙に変えたの誰なんでしょうねえ?」と隣にいた同僚にボヤいたところ、「すいません、私が変えたんですけど…」と言われ、動揺のあまり咄嗟に、「へえ、かわいい子猫ちゃんです ねー!」とあらぬことを口走ってしまい。心にもないことを口にしているのは当然ながらバレバレ。
一挙にあらゆる信用を失った本日でした。ま、こうして本当の自分を知ってもらえたので、結果オーライと思うことにします。
9月10日(金曜) 深夜
ツイッターのことをこの日記で何度か書いてるせいもあって、ときどき指摘される。
「そんなに気になってるんなら、やってみたらいいんじゃないですか!?」
聞くところによると、ツイッターのアカウント登録は2〜3分もあればできるらしいし、使い方もブログよりずっとカンタン、ただ空欄に文字を打ち込めばいいとのこと。それなのに、やるのやらないのといつまでもゴチャゴチャ言ってるのは、あまりにも男らしくなくてみっともないというわけである。
確かにそのとおりなのだが、こちらにも事情はあるわけでして。というのも、ぼくはケータイでネットをする習慣がないうえ、職場もわりと厳しくて勤務時間内は私用のケータイ使用が禁じられているので、ツイッターをするにしても、寝る前にパソコンを起動したときに限定されてしまうんである。
一日の仕事を終え、帰宅してから夕飯を作って食べ、テレビなど見たのち風呂に入ってあとは寝るだけ、というコンディションにてパソコンを立ち上げ、「ようし、そろそろ本日のツイートでも書き込みますか!」。
こんな大仰なものは、もはや「つぶやき」じゃないだろう。それに、今なにをしているかを書くのがツイートであるなら、その内容は毎日同じようなことになってしまうこと請け合いである。
◆名倉: 夕食たべて風呂に入ってパソコン立ち上げてツイッターなう。
0:21 AM Sep 4th webから
◆名倉: 夕食たべて風呂に入って、今日はテレビ見てからパソコン立ち上げてツイッターなう。
11:48 PM Sep 3rd webから
◆名倉: 夕食たべて、テレビ見てから風呂に入って、パソコン立ち上げてツイッターなう。
1:05 AM Sep 1st webから
まァ、いくらケータイから書き込もうが、厳密に言えばどんなツイートも「ツイッターなう」になってしまうわけだけれど、そういう屁理屈はさておいても、寝る前にデスクトップPCを立ち上げてわざわざつぶやくというのは、なんとも物悲しいかんじなのでありましたなう。
9月8日(水曜) 深夜
ただで付いてくるアイスクリームのスプーンって、「高級」だの「スペシャル」だの銘打ってあることが多い。
もちろん何の期待もしていないのだけれど、開封してみると勿論、ありふれた木のスプーン(というかヘラ)である。
命名した人は一体どういうつもりだったのだろう。ひょっとすると、自社製品に対しては「親の欲目」みたいなものが出てしまって、本気で思ってたりするんだろうか。
「このスプーンは他社平均よりも1枚あたり0.015円コストかけてますから高級品なんですよ!もはや別物です!!」
「わが社のスプーンは、他社製品よりカーブのアールが大きいから使いやすいんです。スペシャルなんです!」
ま、かといって変に謙遜や自己卑下されて、「しょうもなスプーン」なんて銘打たれても、当たり前すぎて困ってしまうんやけどね。
9月7日(火曜) 深夜
もし自分がツイッターをやったとしたら、どんなことを書くだろう。
…と空想してみたのだけれど、
おそろしく新鮮味がなくて、我ながらびっくりです。ただ語尾を「なう」にしてるだけですやんけなう。
9月6日(月曜) 深夜
週末は老祥記の肉まんを買いに神戸まで出かけてきました。
15人くらい行列していたものの、待つこと10分足らずで商品にありつけました。一人あたり1分以内の高速回転。
持ち帰った肉まん。ころころ小さくて可愛らしいながら、種にはしっかり醤油味がついていて美味しい美味しい。
肉まんメインで、あと中華ちまきにター菜の炒めもの、茶豆の塩茹などを並べて、冷酒がすすむすすむ。
老祥記のパンフレットの地図にあった「神戸スリムモスク」。たしか以前は「神戸ムスリムモスク」だったと思うんですが、最近スリムになったのかもしれません。
9月3日(金曜) 深夜
けっきょく普通のカレーが好きだ。
ちなみに、いつも自分で作る「普通のカレー」は次のとおり。
1.熱した鍋にサラダ油を入れて、ニンニクとタカノツメを炒める。
2.牛肉とカレー粉を入れて、さらに炒める。
3.タマネギ、ニンジン、じゃがいも、マッシュルームを加えて、さらに炒めてから水とローリエを入れてしばらく煮込む。
4.市販のカレールゥと、缶詰のデミグラスソース半分、ホールトマト三分の一、ケチャップ少々、砂糖少々を入れてさらに煮込む。
5.最後にカレー粉とバターで味をととのえ、一晩寝かせてできあがり!!
カレーが作り置きしてある日は、帰宅するのがなんとなく楽しみだし、食べ始めると年甲斐もなく何度もおかわりしてしまう。一回目のおかわりは「ごはんに対してルーが足りないし」と言い訳して。二回目のおかわりは「肉を入れなかったらカロリーもそんなに高くないだろうし」と言い訳して。3回目になると「今日食べすぎても明日ご飯を少なくしたらいいんだし」と言い訳して。
お腹がポンポンになるまで食べ過ぎて、しばらく身動きできなくなってしまうのは毎度のことで。血を吸いすぎた蚊がお腹ポンポンになりすぎて、飛べなくなっている姿をときどき見かけるけれど、彼らにとっての血はカレーくらい美味しいんだろうか。
9月1日(水曜) 深夜
近所を歩いていてギョッ! とした。
いったいなんの看板だ?? なにかの怪獣か!?
気になって近づいて見てみたところ、まァこんなことだったわけですが。
最初に「ガドラ」だと思ってしまうと、ロゴ全体を見てもなんだか怪獣ガドラっぽく見えてきますな。こんな感じで。
今後ここを通るたびに、怪獣ガドラに想いを馳せてしまうんだろうなァ。